野菜のプロ・青髪のテツが教える!おいしい野菜の選び方・保存方法
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野菜のプロ直伝!「オクラ」の基本・豆知識・おすすめの食べ方

スーパー青果部歴10年の野菜のプロ・青髪のテツさんに、おいしい野菜の選び方からおすすめの食べ方までを教わるフーディストノート公式連載。今回ご紹介する野菜は今が旬の「オクラ」です。簡単にうぶ毛を取る方法なども教えていただきましたよ♪
2023/06/10
2023/06/09
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こんにちは。

スーパーの青果部歴10年の青髪のテツです。

今回は「オクラ」についてご紹介していきます。

オクラは暑くなってくるこれからの季節が旬の夏野菜です。

国産のオクラは6〜10月頃まで出回り、それ以外の季節はフィリピン産などの外国産のものが流通しています。

それでは早速、鮮度がよくおいしいオクラの選び方からご紹介していきます。

おいしいオクラの選び方

オクラを選ぶ際は、以下の4つのポイントをチェックしてくださいね。

・4〜8cmの大きすぎないもの

・ヘタの切り口が白っぽいもの

・うぶ毛がたくさん残っているもの

・全体的に緑色で表面にツヤやハリがあるもの

それぞれ詳しく紹介していきます。

大きさに注目

オクラの大きさに注目

おいしいオクラを選ぶときは、最初に「大きさ」に注目しましょう。

品種にもよりますが、スーパーに置かれている一般的な五角オクラの場合は、開花してから7〜10日経過したくらいの6〜7cmのものを収穫するとよいといわれています。しかし、オクラは1日で数cm伸びる野菜なので、採り遅れてしまった少し大きめのサイズのものも出回っています。

大きいサイズになってしまうと繊維が硬くなってしまうため、4〜8cm程度のものを選んでくださいね。

野菜は大きくて重い方を選ぶようにしている方も多いと思いますが、オクラの場合は大きすぎるものは食感が落ちるということは知っておきましょう。

※品種によって適切なサイズは異なります

ヘタの切り口に注目

オクラのヘタに注目次に、オクラのヘタの「切り口」に注目しましょう。

オクラ以外の野菜にも言えることですが、野菜は収穫する際に芯かヘタの部分で切り落とします。その切り口の状態をよくみることで、収穫からどの程度時間が経っているのかを知ることができます。

オクラの場合は、切り口が白っぽいものを選んでください。切り口が黒ずんでいるものは鮮度が落ちている可能性が高いので、避けるようにしてくださいね。

表面に注目

オクラの表面に注目

最後に、オクラの「皮の表面」に注目しましょう。

オクラの皮にはうぶ毛が生えていますが、鮮度が落ちたり流通されているときや陳列するときに擦れたりすると、うぶ毛が取れたり弱ったりします。うぶ毛がしっかり生えていて、ピンとしているものを選びましょう。

また、オクラは鮮度が落ちてくると、表面が黒ずんだりシワシワになったりしてきます。全体的に緑色でハリやつやがあるオクラを選ぶとよいですよ。

オクラの保存方法

冷蔵保存の場合

ここからはオクラの保存方法についてご紹介していきます。

オクラをペーパーに包む

1. 数本まとめてペーパーに包む。

オクラを保存袋に入れる

2. 保存袋に入れる。

3. 野菜室に入れる。

オクラは乾燥に弱いので、必ず袋に入れてから保存してくださいね。

また、オクラの最適保存温度は10℃前後。冷蔵室だとオクラにとって暑すぎるので、傷みが早くなってしまいます。冷蔵室よりも野菜室の方が少し温度帯が高いため、野菜室で保存するのが最適です。

この方法での保存期間は3〜5日間程度ですが、あくまで目安です。

元の野菜の鮮度にも左右されますし、水溶性の栄養素は時間が経つにつれて失われていくので、なるべく早めに食べきるようにしましょう。

冷凍保存の場合

オクラは冷凍保存も可能です。以下の方法で保存しましょう。

1. オクラのうぶ毛を落とす。

2. 小口切りにする。

3. 冷凍用保存袋に入れる。

4. 冷凍庫に入れる。

この方法での保存期間は1か月程度です。

ただし、家庭の冷凍庫は開け閉めが頻繁に行われるので、冷凍しても長持ちしないことがあります。なるべく早めに使い切ってくださいね。

冷凍したオクラを料理に使うときは、そのまま汁物に加えたり炒めたりするなど、凍ったまま調理してください。

オクラの豆知識

オクラのうぶ毛はネットで落とす

オクラの豆知識をご紹介します。

オクラのうぶ毛を残したまま調理をすると、口当たりが悪くなりますよね。

今回は、そのうぶ毛を簡単に落とす方法をお伝えします。

オクラが売られているときに入っているネットを使えば、その面倒な工程が少し楽にできますよ。方法は以下の通りです。

1. ネットについている紙やビニールなどを取る。

2. 流水にあてながら、ネットとオクラをこすり合わせるようにして両手でゴシゴシ洗う。

これだけでオクラについている汚れやうぶ毛が取れます。そのまま調理すればよいので、オクラを調理するハードルが少し下がるのではないでしょうか。

ぜひ試してみてくださいね。

おすすめのオクラの食べ方

オクラの食べ方

私が個人的に好きなオクラの食べ方は、定番ですがネバネバ丼です。

せっかくなので、私がいつも食べている方法をご紹介します。

調理時間

10分

分量

1人前

材料

・きゅうり…1/2本(1cm角に切る)

・なす…1/2本(1cm角に切る)

・長芋…100g(半分を1cm角に切り、半分はすりおろす)

・青じそ…3枚(刻む)

・オクラ…4本

・納豆…1パック

・卵黄…1個分

・白ごま…適量

・きざみ海苔…適量

・米…100g

・だし(ストレートに調整したもの)…大さじ3

作り方

1. 1cm角にしたなすを10分間水にさらす

2. オクラに切り込みを入れて電子レンジ(500W)で40秒間加熱し、輪切りにする。

3. 茶碗にお米を盛り付け、野菜、納豆、卵黄、きざみ海苔、白ごまをかける

4. だしをかける

材料が多いので多少の手間はかかりますが、抜群においしいですよ。この一杯で野菜、たんぱく質、炭水化物がしっかり摂れるのもおすすめのポイントです。

納豆、長芋、オクラは疲労回復効果が期待できるビタミンB群を豊富に含んでいるので、疲れやすい方や暑さにバテ気味の方はぜひ食べてみてくださいね。

 最近の野菜トピック

すっかり気温が高くなってきて、夏野菜がおいしい時期に。

今回ご紹介した国産のオクラやとうもろこしは夏にしか食べられない食材なので、旬の今こそたくさん楽しみたいですね。

国産のオクラやとうもろこしが最も安くなるのは、流通量が増えてくる7~8月頃の見込みです。

天候不順など何事もなければ徐々に値段は下がってくるはずなので、チェックしてみてくださいね。

他にもトマト、なす、ピーマン、きゅうり、ズッキーニなど、さまざまな野菜が旬を迎えるので、たくさん食べて旬の野菜を楽しみましょう。

また次回の連載で!最後まで読んでいただきありがとうございました。

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X(旧Twitter)フォロワー数75万人を超える(2024年2月現在)、スーパー青果部歴10年の野菜のプロ。野菜・果物の役立つテクニックや、価格の市場動向など価値ある知識をXやブログを中心に発信している。著書は『野菜売り場の歩き方』『おいしい野菜まるみえ図鑑』『やさいのトリセツ』など。

 

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