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井上かなえ(かな姐)
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酢を足しても味がぼやける…「酢の物」をおいしく作る5つのコツ

料理にまつわるちょっとしたお悩みに、人気料理研究家・井上かなえ(かな姐)さんがお答えする、フーディストノートの公式連載。今回は、酢の物を作ると、なんとなく味がぼやけてしまう…。そんなお悩みに対して、きゅうりの下ごしらえや合わせ酢の作り方など、おいしく仕上げる5つのコツをご紹介いただきます。
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2026/06/16
2026/06/16
こんにゃくに味がしみない…を解...
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こんにちは!かな姐です。

じめじめとした湿気で不快指数も上がりがちな梅雨の時期ですが、いかがお過ごしですか。

さっぱり、すっきりとした味のものに心惹かれる季節でもありますが、今回はまさに今の時期にぴったりなお悩みです。

今回のお悩み相談:酢の物の味が決まりません

酢の物を作ると味が決まらず、酢を足したり砂糖を足したり…。おいしく作るコツを教えてほしいです。

酢の物の味がぼやける原因は?

酢の物についてです。

できあがったものを味見してみたら、なんとなく味がぼんやりしていて、思ったように仕上がっていなかった…そんな経験はありませんか。

酢が足りないのか、はたまた砂糖なのか。思いつくままに調味料を足しても、理想の味とは違う方向へどんどんずれてしまったりして。

というわけで、今回は酢の物の基本の作り方について、丁寧に解説していってみようと思います。

わかめときゅうりの下ごしらえが味の決め手

今回は塩蔵わかめを使用しました。袋の裏に書いてある通りに、あらかじめ下ごしらえをしておきます。

必要な分量を取り出し、ざるに入れて水洗いします(戻しているうちにわかめは増えるので、量に注意!)。表面の塩を軽く洗い流したらボウルに移し、水を張ってそのまま約5分漬け、塩抜きします。5分後、水気を絞ります。

酢の物

水気を絞ったわかめに包丁を十字に入れ、食べやすい長さに切ります(そのままだと長すぎて食べづらいです)。

十字に切る

薄切りにしたきゅうりはボウルに入れ、塩小さじ1/3ほどを加えます。

きゅうりに塩

塩が全体に行き渡るように箸で混ぜ、そのまま5分ほどおきます。きゅうりから水分が出てしんなりしたら、ぎゅっと水気を絞ります。

箸でまんべんなく混ぜる

このとき、きゅうりは水洗いせず、出てきた水分を絞るだけにします。絞り終わったきゅうりを1枚食べてみると、ほんの~り、かすかに塩味が残っている程度になっています。

これできゅうりに下味がつき、合わせ酢に入れたときにもなじみやすく、全体の味がぼやけにくくなります。

合わせ酢は先に作っておくのがコツ

続いて、ボウルに合わせ酢の材料を入れ、砂糖や塩が溶けるようによく混ぜます。

合わせ酢を作る

材料を先にボウルに入れ、上から調味料を量りながら加えていくのではなく、先にボウルで調味料を合わせておくことが大切です。

わかめは味を含みやすく、一気に調味料を吸収してしまうため、この時点で味を決めておくのです。砂糖にしろ、酢にしろ、後入れするとうまくいきません。

酢の物のように加熱せず、そのまま食べる料理には、ツンとしないまろやかな酢がおすすめです。

わたしは純米酢や米酢を使っていますが、酸味が苦手な方でもまろやかで食べやすく、加熱せずに使いたいときにおすすめです。

(酢を変えるだけで、それまで苦手だと思っていたすっぱい料理がじつは好きだった、ってこともあるのでぜひ試してみて!)

ちょっと塩が溶け残って沈殿していますが、これはのちほどなじんでいくのであまり気にしなくて大丈夫です。

しょうがを加えると、薄味でも満足感アップ

大人だけのご家庭ならしょうがのせん切りを加えて風味よく、きりっと辛味をプラスするのもおすすめです。

酢の物の中できりっとアクセントになってくれるので、薄味でもおいしく感じられます。

千切り生姜

わかめ、きゅうり、しらすを加えてざっくりと混ぜ、30分ほど冷蔵庫で冷やしてからいただきます。

和える

たくさん作って翌日以降に食べるのはどうかな?と思い、試してみたのですが、酢の効果でしらすがやわらかくなりすぎ、食感が悪くなってしまったので、できれば和えたその日のうちに食べるのが一番おいしいと思います。

しらす以外の具材で作ってもおいしい!

今回はしらすを使って作りましたが、他にも蒸したベビーホタテや

ベビーホタテ

カニカマ、ちくわなどでも同様においしくできると思います。

カニカマ

いずれも「そのまま食べてもおいしい」「薄く味がついている」ものを入れるのがコツ。

酢の物をおいしく作るためのポイントは5つ!

  • きゅうりなど水分の多い食材は、塩もみして水分を出し、水気をしっかり絞る。
  • きゅうりは水洗いせずに絞り、ほんのり塩味を残して下味にする。
  • 合わせ酢は、材料を入れる前にボウルで混ぜ合わせておく。
  • しらすやベビーホタテなど、旨みのあるたんぱく質食材を加えると満足感が出る。
  • 酢は、ツンとしにくいまろやかなものを選ぶ。

では最後に今回作った酢の物のレシピです。

「わかめときゅうりの酢の物」レシピ

酢の物

分量

2~3人分

材料

  • 塩蔵わかめ…30g
  • きゅうり…1本
  • しらす…大さじ2くらい
  • しょうが…薄切り2枚くらい(せん切り)

A

  • 砂糖…大さじ1
  • 塩…小さじ1/3
  • 米酢…大さじ1
  • しょうゆ…小さじ1/2

作り方

1. 塩蔵わかめはさっと水洗いし、水を張ったボウルに5分ほどつけて塩抜きする。水気を絞って食べやすい長さに切る。しょうがはせん切りにする。

2. きゅうりは薄切りにしてボウルに入れ、塩小さじ1/3(分量外)をふって箸で混ぜ、全体になじませる。5分ほどおき、きゅうりがしんなりして水分が出てきたら水気を絞る(このとき塩は洗い流さない)。

3. ボウルにAを混ぜ合わせ、1のわかめ、しょうが、2の水気を絞ったきゅうり、しらすを入れて混ぜる。

和えた後30分くらい冷蔵庫に入れて冷やして食べるのもおいしさのポイントです。

よかったら、じめじめした今の季節に一度お試しください!

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井上かなえ(かな姐)さんのプロフィール
井上かなえ(かな姐)
料理研究家,野菜ソムリエ

忙しくても手早く作れてきちんとおいしいレシピが支持されている。毎日の家ごはんやレシピを紹介するブログ「母ちゃんちの晩御飯とどたばた日記」は、「レシピブログ」の人気ブロガーランキングで殿堂入りするほどの人気。神戸、東京で料理教室を主催するほか、NHK「きょうの料理」の出演や、企業のメニュー開発、書籍でのレシピ提案など幅広く活躍。著書に『はじめての自炊練習帖』(ダイヤモンド社)、『15分スープひとつで満足ごはん』(講談社)など。

 

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