野菜のプロ・青髪のテツが教える!おいしい野菜の選び方・保存方法
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野菜のプロ・青髪のテツが教える!おいしい野菜の選び方・保存方法

野菜のプロ直伝!「トマト」の基本・豆知識・おすすめの食べ方

スーパー青果部歴10年の野菜のプロ・青髪のテツさんに、おいしい野菜の選び方からおすすめの食べ方までを教わるフーディストノート公式連載。今回ご紹介する野菜は今が旬の「トマト」です。この季節が狙い目の野菜なども教えていただきましたよ♪
2023/07/10
2023/07/13
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こんにちは。

スーパーの青果部歴10年の青髪のテツです。

今回は「トマト」についてご紹介していきます。

トマトは産地にもよりますが、6〜9月が旬の野菜です。ですが、ハウス栽培も盛んに行われているので年中手に入り、消費者にも人気のある野菜です。

それでは早速、鮮度がよくおいしいトマトの選び方からご紹介していきます。

おいしいトマトの選び方

おいしいトマトの選び方 青髪のテツ

鮮度のよいトマトを見分けるときは、以下の5つのポイントをチェックしてくださいね。

・重みがある

・皮にハリやツヤがあり、赤みが強い

・ヘタが反り返っている

・お尻にスターマークがある

それぞれ詳しくご紹介していきます。

重さに注目

トマトは重さで選ぶ 青髪のテツ

鮮度のよいトマトを選ぶときは、まずトマトの「重さ」に注目しましょう。

野菜は収穫してから時間が経てば経つほど、水分が蒸発して軽くなっていきます。トマトも同じで、ずっしりと重い方が新鮮でジューシーなのです。

皮に注目

トマトは皮の状態で選ぶ 青髪のテツ

次に、トマトの「皮の状態」をチェックしましょう。

先程の説明にもありましたが、新鮮なものは水分が多いです。

水分が抜けてくるとシワがでてくるので、ハリやツヤがあるトマトを選んでください。

また、真っ赤に色づいているトマトほど、抗酸化作用のあるリコピンを多く含んでいるとされているので、おすすめです。

ヘタに注目

トマトはへたの状態で選ぶ 青髪のテツ

それから、「ヘタの状態」をチェックしましょう。

ヘタの葉が鮮やかな緑色でピンと反り返っているものは、とても鮮度がよいトマトである証拠です。

底に注目

おいしいトマトは底に注目 青髪のテツ

最後に、「底側の状態」に注目します。

トマトは底側に「スターマーク」と呼ばれる白い放射線状の線がついているものがあります。

この模様があるトマトは生育状況がよく、完熟していて味が濃いおいしいトマトの証です。

ぜひチェックしてみてください。

トマトの保存方法

ここからはトマトの保存方法についてご紹介していきます。

適した保存方法の選び方

基本的には常温保存がおすすめ

トマトを保存するときに知っておいてほしいことは、「トマトを長期間冷蔵庫に入れておくと、リコピンが大幅に減少する」と言われていることです。

また、「未熟なトマトは冷蔵庫で保存すると追熟せずリコピンが増えにくくなるが、常温で保存すると追熟してリコピンも大幅に増える」と言われています。

ですので、リコピンの量を気にする方や、まだ青い部分があり追熟させたい場合は常温保存がおすすめです。

すぐに食べきれない場合は冷蔵保存がおすすめ

しかし、常温だとあまり日持ちしないので、すぐに食べられない場合は野菜室(3〜7℃)で保存しましょう。

トマトの最適保存温度は10℃前後と言われているので、冷蔵室(0〜5℃)やチルド室(0℃)に入れてしまうと、冷やしすぎてしまって逆に傷みやすくなります。

それぞれ適した保存状態で保存してくださいね。

常温保存の場合

トマトを常温で保存するときは、以下の方法がおすすめです。

トマトをペーパーに包む 青髪のテツ

1. キッチンペーパーでトマトを包む。

トマトをかごに入れる 青髪のテツ

2. ヘタ側を下にしてカゴなどに入れる。

3. 常温の冷暗所で保存する。

常温保存したトマトの保存期間は、気温やトマトの状態によってかなり前後します。

夏場以外であれば1週間程度とされていますが、夏場は傷むスピードが速いので、冷蔵しておくほうが安心です。

常温保存・冷蔵保存どちらも共通していえることですが、野菜は生きているので、傷む速度も全て同じというわけではありません。水溶性の栄養素は時間が経つにつれて失われていくので、なるべく早めに食べきるようにしましょう。

冷蔵保存の場合

日持ちさせたい場合は、そのまま保存袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れましょう。

冷蔵保存したトマトの保存期間はあくまで目安ですが、2週間程度です。常温と同様に、早めに食べきってくださいね。

冷凍保存の場合

トマトは冷凍保存も可能です。以下の方法で保存しましょう。

丸ごと1玉のトマトを冷凍したい場合

トマトのヘタをとる 青髪のテツ

1. ヘタを取り除く。

トマトをラップで包む 青髪のテツ

2. トマトにラップを巻く。

トマトを保存袋にいれる 青髪のテツ

3. 冷凍保存用の袋に入れる。

4. 冷凍庫に入れる。

ザク切りしたトマトを冷凍したい場合

1. トマトをざく切りにする。

2. 冷凍保存用の袋に入れる。

3. 冷凍庫に入れる。

どちらの方法も1ヶ月近く長持ちします。

冷凍したトマトを料理に使う場合は、自然解凍せずにそのまま加熱調理してください。

そうすることで、風味や食感の変化を最小限に抑えることができます。

トマトの豆知識

トマトの豆知識をご紹介します。

トマトに多く含まれているリコピンはトマトの細胞壁の内側にあるため、吸収率を高めるには細胞壁を壊す必要があります。

そのため、すり潰したり加熱したりすることで、生で食べるよりも体内への吸収率が高まります。

さらにリコピンは脂溶性なので、オリーブオイルなどと一緒に食べると吸収率を高めることができますよ。

効率的にリコピンを摂りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。

おすすめのトマトレシピ

私が個人的に好きなトマトの食べ方である「中華風トマトサラダ」の作り方をご紹介します。

調理時間

10分

分量

2人前

材料

トマト…1玉

玉ねぎ…半玉

○しょうゆ…大さじ1

○かんたん酢…大さじ1

○砂糖…小さじ1

○ごま油…小さじ2

○白ごま…適量

作り方

1. トマトはくし切り、玉ねぎはみじん切りにする。

2. ○とみじん切りにした玉ねぎをよく混ぜる。

3. くし切りにしたトマトに2. をかけたら完成。

このレシピはTwitterでフォロワーさんに教えていただいたレシピですが、とってもおいしくて何度もリピートしています。

たれがとてもおいしいので、みなさんもぜひ一度作ってみてくださいね。

最近の野菜トピック

いよいよ夏本番。夏野菜がおいしい時期になってきましたね。

この時期は、夏にしか食べることができない国産のオクラやとうもろこしが最も安くなってきます。

また、実は夏になると、きのこも値段が下がってくるのです。

工場生産で安定した量を生産されているきのこですが、暑い季節になると需要が落ちてしまうのです。

そのため、メーカーが値段を下げて生産量を落とさないようにしているから、値段が下がるというわけです。

節約志向の方は国産オクラ、とうもろこし、きのこ、その他夏野菜が狙い目ですよ。

今が旬の野菜をたくさん食べて、農家さんたちを応援してくださるとうれしいです。

また次回の連載で!最後まで読んでいただきありがとうございました。

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X(旧Twitter)フォロワー数75万人を超える(2024年2月現在)、スーパー青果部歴10年の野菜のプロ。野菜・果物の役立つテクニックや、価格の市場動向など価値ある知識をXやブログを中心に発信している。著書は『野菜売り場の歩き方』『おいしい野菜まるみえ図鑑』『やさいのトリセツ』など。

 

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