「毎日野菜を食べる」が気負わず続く。神田えり子さんの暮らしとレシピ

「毎日野菜を食べる」が気負わず続く。神田えり子さんの暮らしとレシピ
フーディストさんのレシピに込めた思いや毎日の料理作りのアドバイス、暮らしを楽しむコツをご紹介する不定期連載「おいしい暮らし」。今回は毎日野菜を食べるコツとレシピを発信するフーディスト、神田えり子さんにお話をうかがいました。
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フーディストノート
フーディストノート
2026/05/08
2026/05/08

自分が大切にしてきたことをレシピに

——神田さんがレシピを発信するようになったきっかけを教えてください

「兵庫から東京に引っ越したのを機に、それまで運営してきた料理教室以外にも活動の幅を広げたいと思い、ブログを立ち上げてレシピを発信するようになりました」

 

——「毎日野菜を食べる」というコンセプトは、最初から考えていたものだったんですか?

「最初からではないんです。以前は、いろんなジャンルのレシピを考えていたんですが、自分の日々の生活との齟齬のようなものを感じ始めてしまって…。やっぱり、自分が大切にしていることを伝えたいと思ったんです。野菜は子どもに毎日、おいしく食べてもらおうと心がけてきたので、それを誠実に伝えていこうと決めました」

 

——レシピを考えたり、料理をしたりする上で大切にしていることはありますか?

「私は『料理=身近なクリエイティブ』と考えていて、以前は見た目にもきらびやかなものもよく作っていたんです。ちょっとでもおいしいものを食べてもらいたいと必死になって、しんどいときも気合いでキッチンに立っていました。

それが、最近はもっと自然体でシンプルな“クリエイティブ”もいいなと思うようになって。今では、家庭料理ならではの、誰の目も気にせず、家族や自分がまた食べたい、たくさん食べたいと思えるものを作るようになりました。歳を重ねて体力がなくなり、しんどいことはしんどいと認められるようになったのもあるかと思います。

でも、気合いで作っていた時期の自分も、めっちゃ偉かったよと褒めてあげたいです(笑)」

 

——毎日続けるには、いろいろな“クリエイティブ”があっていいですよね

「そのためにも、ご紹介するレシピはなるべく丁寧で基本に忠実なものにして、『これをするとこんな効果があるよ』とか『これをするのはこんな理由なんだよ』と、料理の基本についての細かな解説を盛り込むように心がけています。基本がわかっていると、たとえば新しいレシピに挑戦する日でも、ただただ野菜をモリモリ食べたい日でも、テイクアウトのおかずをメインにする日でも、自分なりに調整できる幅は広がると思うんです。

調理するときにイメージがつきやすいよう、できるだけ工程写真を多く入れるようにもしています」

 

——お忙しい毎日、お時間のない中で「味も見た目もおいしい料理を作るコツ、準備」などアドバイスをお願いします!

「正直、普段は見た目は二の次。温かいものを温かいうちに食べることを第一にしています。ただ、段取り魔なので(笑)、これを先にやるとしんなりしておいしくなる、煮ている間にもう一品作るなど、作る順番は大事にしています。

他には、副菜は翌日のお弁当分も含めて先に作っておいたり、野菜の下ごしらえは、使いまわせるようにゆでる・焼くなどシンプルにしたりもしています。それと、大根の皮は切って冷凍保存しておくと、汁物を作るときに便利ですよ」

***

「中、高とサッカー部だった息子には、とにかくお腹が空かないように、手軽に食べられるおにぎりを毎日のように持たせていました。そのおにぎりの話をまったく関係のないレシピの投稿にもつい書いてしまって(笑)、でもそれに共感のコメントをいただくこともあって。こんなふうに料理を通じていろいろな人とつながれたり、思い出を振り返れたりするのって、うれしいですよね」と語る、神田さん。日々の何気ない料理がくれるものって、思っている以上にたくさんあるのかもしれませんね。

 

神田えり子さんへのQ&A

——大好物といえば?苦手な食べ物は?

「大好物は鰻重、苦手な食べ物は卵かけご飯です」

——思い出の料理本はありますか?

「『ケンタロウこんだて ごはんとおかず「あれ・コレ・それ」』など、ケンタロウさんの本はどれも好きです。シンプルだけど、抜群においしい。おしゃれな世界観と軽快な言葉の数々に惹かれました。それから、お菓子作りの楽しさは藤野真紀子さんの著書から教えていただきました。完成したお菓子のおいしさと洗練具合に感動し、一時期めちゃくちゃ作っていました。レシピの背景を語る世界に憧れたり、共感したり。『語り継ぐお菓子たち』『シンプルなお菓子』など、読み物としても思い出深いものばかりです」

——インテリアやライフスタイルなど参考にしているショップ、カフェ、雑誌、サイトなどはありますか?

「古い建物が好きなので、古民家をリフォームされた方のInstagramのアカウントはよく拝見します。いつか住んでみたいです」

——料理以外で、リラックスタイムの過ごし方といえば?

「日本のテレビドラマが好きで、仕事の疲れはドラマで洗い流しています。2026年1月期は10本くらい見ました。忙しかったです(笑)。それと、ここ3年ほどハマッているのが観劇。俳優の柿澤勇人さんが大好きで、ファンクラブに入っています。ヨガにも通っていて、今の教室の先生は、ポーズの完成形よりも今できることを尊重してくれて続けられています。いつか資格を取りたいです」

神田えり子
料理家 神田えり子さん

フーディストノートアンバサダー。料理家・ライターとして、毎日野菜を食べるコツとレシピを発信。添加物は少なく、関西風の和食、野菜多めの家庭料理が得意。企業のレシピ開発、テレビ、イベント出演など多方面で活躍中。

<ブログ>
「料理家神田えり子のおばんざい食堂」

<Instagram>
料理家・ライター 神田えり子(@erikocookingsalon)

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