SNSフォロワー100万人超!もあいかすみさんの「働く人のお悩み解決レシピ」
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「もあいかすみの、副菜いらず!一品満足ごはん」
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「管理栄養士の資格を取ります!」と宣言して自分にプレッシャーをかけて
久永 まずは、「フーディストアワード2023」総合グランプリの受賞、おめでとうございます。
もあいかすみ ありがとうございます!ご連絡をいただいて驚いて、今の私でいいのかなという思いもあるのですが…。あらためて今年1年を振り返って、去年から続けてきたことが実った収穫の多い年だったので、久しぶりに自分で自分を認めてあげたいです!
久永 じつは、今年のグランプリは満場一致で、もあいさんに決まったんですよ。とくに、お忙しい中で管理栄養士の試験にも合格されたのは私たちもうれしかったです。
もあいかすみ 管理栄養士の勉強は1年以上前から毎日欠かさずに、多い日だと1日10時間ぶっ通しで机に向かった日もあったので、試験に受かったのはやっぱり今年一番の出来事でした。編集部のみなさんに「管理栄養士の資格を取ります!」と宣言して自分にプレッシャーをかけたりもしたので、ホッとしました(笑)。
久永 管理栄養士の資格をお取りになって、プラスになったことはありますか?
もあいかすみ 食と栄養についての知識が自分の引き出しの中に入ったので、すぐに正しい情報が引き出せるようになったことが何より大きいです。たとえば、Instagramのライブ配信で栄養のことを聞かれて、すぐに、今まで以上に自信を持って説明できるようになったのはうれしいですね。 あとは、管理栄養士としてのコメントを求められるようになり仕事の幅が広がったのを実感しています。
残業続きの毎日から生まれたレシピ
久永 管理栄養士としてのもあいさんのお名前を目にする機会もますます増えそうですね。そもそも、もあいさんが料理を発信されるようになったきっかけは何ですか?
もあいかすみ もともと会社員として自分が好きな食や料理に携わる仕事はしていたのですが、もっとみなさんのお役に立ちたい、会社を通じてではなくダイレクトに情報をお伝えしたい、という思いが段々強くなって。会社員時代の2019年4月、自分が作って食べているレシピをInstagramで発表し始めました。
久永 その頃は、お仕事が終わって家に帰ってから調理、撮影、それをInstagramにアップと忙しくされていたとか。
もあいかすみ 当時は残業がない日の方が少なかったんですが、忙しくて凝ったものはできなくても、おいしいものを作って食べたい!と、できるだけ毎日自炊するようにしていたんです。 そんな自分のための日々のレシピをInstagramにアップしたところ反響があったので、そこから、まずは“働く1人または2人暮らしの女の子のための簡単時短レシピ”を意識して毎日更新していました。
久永 ご自身のリアルな暮らしから生まれたコンセプトだったんですね。
もあいかすみ はい、今もそのコンセプトはずらしていません。ただ、以前からのフォロワーさんは私と同世代の方が多いので、私もフォロワーさんも同じように年齢を重ね、暮らし方の変化をたどっているはず。それに加えて新しいフォロワーさんも増え、さらにいろいろな方に見ていただけるようになったので、“働く人のための簡単時短レシピ”と少しずつコンセプトを広げてきました。
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自分が楽しいだけで、多くの人の役には立っていなかった…
久永 レシピを考える際のアイデアやヒントはどこから見つけていますか?
もあいかすみ 私の場合、ゼロから考えることは少なくて、過去の自分のレシピをその時々のトレンドやターゲットに合わせてどう改良していくかという視点で考えることが多いです。 その時に欠かせないのがInstagramのインサイトデータです。毎日チェックしているのが投稿の保存数。保存数が多い=作ってみたい人が多いレシピと考えて、数字が伸びたレシピを、次はこの調味料や味付けで作ってみよう、電子レンジでもっと時短にしてみよう、とふくらませています。
久永 すごい研究されていますね!そうやって数字を意識するようになったのはなぜですか?
もあいかすみ Instagramを始めた頃は、今思うと自分が作りたい料理を作りがちだったので、レシピを発信してもなかなかバズらなくて。これでは料理が好きな自分が楽しいだけで、多くの人の役には立っていないと…。 それでInstagramについて調べ上げて、マーケティングやブランディング、データ分析などの本を端から読んでは、自分の中で仮説を立ててそれを実践、検証…と、よく言われるPDCAのサイクルを回しながらレシピを発信するようにしたんです。そうしたところめっちゃバズって、フォロワーさんもどんどん増えていきました。
久永 ご自分で学ばれたことで結果が出せた、ということですね。
もあいかすみ それ以来、Instagramで大切なのは、写真やレシピはもちろんですが、半分以上はマーケティングだと考えるようになりました。マーケティング的な視点でみなさんのお悩みを解決する。それが私の強みにもなっていると思います。
Instagramのおかげで想像もできなかった経験が
久永 フォロワーさんといえば、今はInstagram、X(旧Twitter)、TikTokをお使いになっていますよね。それぞれどのように使い分けをしていますか?
もあいかすみ 一番注力しているのはInstagramです。Instagramは私のレシピを見たい方のための総合レシピサイトのような位置づけですね。 TikTokのレシピ動画は、アフレコを入れたり、失敗シーンを入れたり、よりエンタメ的なコンテンツというイメージで作っています。TikTokが伸びるとInstagramもバズるという傾向があるので今後も力を入れたいと思っています。 X(旧Twitter)はレシピはまったくアップせず、私の近況報告をさせていただく場所。自由なアカウントとして使っています。 それぞれをフォローしていただく意味があるように、別のコンセプト、別の価値のある情報をお伝えするようにしています。
久永 SNSで料理を発信することのやりがいを教えてください。
もあいかすみ 想像もできなかったお仕事や経験ばかりさせていただいています。新しいことに出会えるのは、何より自分のモチベーションにつながっていますね。今年はまさかのテレビドラマにも出演させていただき、大ファンだった方にもお会いできました(笑)。 私はこうなりたいなと思った方向に未来が進んでいくことが多いので、やりたいこと、なりたい自分を常に意識しておくのは大事だなと思っています。
久永 逆にご苦労もありますか?
もあいかすみ 半年に一度くらいはInstagramの数字が伸びない、反応がよくない日が続く時期がやってきます。そんな時は落ち込みますね…。データを見て、フォロワーさんのコメントも読み直して、なぜ伸びなかったかをずっと考えてテコ入れをして、その連続でこれまでやってきました。 ネットの世界で仕事をしている夫にも仕事の相談は毎日していて、アドバイスもたくさんもらっています。超感謝しているありがたい存在です。今日のインタビューでお話することも夫に相談してきたんですよ(笑)。
久永 お仕事といえば、今年のメディア出演や企業のタイアップ実績は240件以上になるとうかがいました。お仕事をされる上で大事にしていることはありますか?
もあいかすみ クライアントさんの課題を解決するために今、何が最適なのかを提案するようにしています。たとえば、ブランド認知をさせたいならライブ配信よりフィード投稿の方が向いているとか、逆に購買促進ならフィード投稿でリーチを稼ぐよりもライブ配信の方が向いているとか。 食品メーカーにもいましたし、資格も取りましたし、マーケティングや広告の勉強もしたり、広告代理店さんと定期的に情報交換をさせてもらったりもしています。そのすべてをいかして、料理インフルエンサーよりももう1歩踏み込める存在でありたいと思っています。
久永 それはクライアントさんも心強いですね!最後に、今後の夢や目標を教えてください。
もあいかすみ まずは、料理研究家のInstagramでフォロワー数No.1!これはずっと目指していることです。それと、管理栄養士の資格をいかしたお仕事も増やしていきたいです。管理栄養士として最初に思い浮かべてもらえるような存在になりたいですね。 あとは、そろそろ2冊目のレシピ本を出したいと思っています。私のレシピはネットで無料で公開しているので、みなさんにお金を出して買っていただける価値あるものを作らなくてはいけません。魂を込めた一冊で勝負!という感じで、料理レシピ本大賞を狙えるような素敵な本をお届けしたいと思っています。
久永 今日お話をうかがって、料理家としての視点はもちろん、管理栄養士の知識や広告分析、マーケティング施策とさまざまな視点があって、今のもあいさんが輝いているんだなと感じました。これからのますますのご活躍、そして料理本の出版も楽しみにしています!
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