ゆで卵はお湯から水から?作り方・時間を固さ別に解説
目次
ゆで卵は水から?お湯から?
ゆで卵を作るときに、卵を水からゆでるか、お湯からゆでるか迷ったことはありませんか?調べてみたところ、どちらがいいかは諸説あり、それぞれにメリットがあるようです。
水からゆでると卵と水の温度差が少ないのでヒビ割れしにくく、お湯からゆでると加熱時間を調整しやすく半熟や固ゆでなど好みの固さに仕上げやすいメリットがあります。
小学校では“水から”と教わった方も多いかもしれませんが、どちらが正しいという決まりはないので、ご自身が調理しやすいやり方で作ってみてくださいね。
失敗しない!ゆで卵の作り方のコツ
卵は冷たいまま?常温にもどす?
冷蔵庫で保存していた卵は、常温にもどしておくと卵と水の温度差が少なくなり、ゆで時間の短縮やヒビ割れ防止につながります。
冷蔵庫から取り出してすぐゆでなくてはいけない場合は、サッと水にくぐらせると、ヒビ割れしにくくなりますよ。
ゆでる水に塩か酢を入れる
塩と酢にはたんぱく質を凝固させる作用があるため、ゆでる水に対して1%ほどの塩か酢を入れておくと、もし殻が割れても卵白が流れ出るのを防いでくれます。フタ付き鍋を使えば、ゆでる水の量は卵の半分くらいの高さでもOKですよ。
卵をゆっくり転がす
黄身がしっかり中央にあるゆで卵は、カットしてお料理に使う際の美しさが段違いですよね。黄身を中央に寄せるには、卵同士がぶつからないように、菜箸などでゆっくり転がしましょう。水からゆでる場合は沸騰するまで、お湯からゆでる場合は最初の1分間を目安にしてください。
ゆで卵の殻をつるんとむくコツ
ゆでる前に穴をあけておく
卵のとがっている方ではなく、丸みのある方に針や安全ピンなどで穴をあけておきましょう。あらかじめ穴をあけておくことで、薄皮(卵殻膜)とゆで上がった卵白との間に水が入りむきやすくなります。
100円ショップなどに卵の穴あけ器が販売されているので活用するのもいいですし、穴ではなく、スプーンなどでたたいて少しヒビを入れてもOKです。
冷水で冷やす
ゆで上がったら、すぐに冷水に入れて1分ほど冷やしましょう。ゆでたては殻の中身が膨張しているため、急冷により収縮し、殻と中身の間に隙間ができてむきやすくなります。
殻にヒビを入れる
・全体にヒビを入れる
急冷したあと、ゆで卵をまな板やテーブルの上で転がし、殻全体にヒビを入れるとむきやすくなります。ゆで卵を流水にあてると、さらにむきやすいですよ。
・ゆで卵のお尻にスプーンでヒビを入れる
殻全体にヒビを入れる以外にこんな方法も。ゆで卵のお尻をスプーンで軽く叩いてヒビを入れ、一部の殻をむきましょう。むいたところの殻と白身の隙間に、スプーンを差し込みます。そして、ゆで卵の形に沿ってスプーンを動かし、殻をはがせばOKです。ゆで卵がボロボロになることなく、つるりと殻がむけます。通常のスプーンでも問題ありませんが、小さめのスプーンを使用すると、殻と白身の隙間に差し込みやすいですよ。
新鮮な卵ではなく産み立てから3日~1週間が経った卵を選ぶ
新鮮な卵は、炭酸ガス(二酸化炭素)を多く含んでいるため、産みたての新鮮な卵をゆでると、炭酸ガスが急激に気化して殻の外へ放出されるとともに、卵白の圧力も高まり、卵白と薄皮が殻に押しつけられます。
その結果、ゆであがったときに卵白と薄皮が殻に密着し、殻がむきにくくなるといわれています。古い卵を使うほうがむきやすいゆで卵になる、という話にはこういう理由があるのですね。
そのため、卵をゆでる際は、少し期間が経った卵を選びましょう。卵に含まれるガスは、日が経つにつれて少しずつ抜けます。ガスが抜けた卵であれば、白身と殻の間に隙間ができ、殻がむきやすくなります。
ただ、ゆで卵用に卵をキープしておくのも難しいですよね。新しい卵でもつるりとむけるよう、ご紹介したコツをいろいろ試してみてください。
【器具別】ゆで卵の時間|おうちにある器具・好みの固さで作ろう
ゆで卵はおうちにある器具で簡単に作れますが、何分ゆでればよいのか分からない方も多いはず。
そこで、鍋と電子レンジを用いたゆで卵の作り方、ゆでる時間をご紹介しますので、好みの固さで作ってみましょう。
※ここでは、冷蔵庫から出したての卵を使った時間を想定しています。卵の温度が一定のため、思ったとおりの固さに仕上げられますよ
鍋を用いたゆで卵の作り方・時間(目安)
作り方
- 鍋に卵全体が浸かる量の水を入れます。
- 水が沸騰したら中火にして卵を入れ、ゆであがったら冷水に入れましょう。温泉卵を作る場合は、沸騰後に火を止めてから卵を入れ、余熱で温めます。
時間
ゆでる時間の目安は以下のとおりです。鍋の材質やゆでる個数などによって若干異なります。
ゆで卵の状態 | 時間 |
---|---|
半熟卵 | 6〜8分 |
固ゆで卵 | 10〜12分 |
温泉卵 | 沸騰後に火を止め、余熱で12〜15分 |
電子レンジを用いたゆで卵の作り方・時間(目安)
作り方
- 卵全体をアルミホイルで包み、耐熱マグカップに卵全体が浸る量の水を入れます。
- 包んだ卵をマグカップに入れ、ラップをかけて加熱すればOKです。温泉卵を作る場合は、卵を割って中身を入れ、卵全体が浸る程度の水を入れて加熱してください。黄身の破裂を防ぐために、加熱前につまようじや竹串で黄身に数か所穴をあけてください。
※卵を殻のまま直接電子レンジで温めると、破裂する危険性がありますが、アルミホイルで包むことにより、電子レンジのマイクロ波が遮断され、卵の破裂を防げます
時間
加熱時間の目安は下記とおりです。電子レンジ600Wを基準としています。
ゆで卵の状態 | 時間 |
---|---|
半熟卵 | 5〜7分 |
固ゆで卵 | 10〜12分 |
温泉卵 | 40〜50秒 |
どれがお好み?いろいろな固さのゆで卵の作り方
基本の「固ゆで卵」の作り方
基本の固ゆで卵を作る方法は、2パターン。沸騰してから卵を入れて中火で約10分、または中火で4分ほど加熱したあとフタをして約8分蒸らします。ゆでる個数や鍋の種類などによって違うので、時間は目安にしてくださいね。
とろける「半熟卵」の作り方
「温泉卵」は余熱で火を通す
ゆで卵を使ったアレンジレシピ5選
ゆで卵はとてもシンプルな料理ですが、シンプルゆえにアレンジは自由自在。ゆで加減や切り方を変えるだけでも、さまざまな料理に使えます。
ここからは毎日の献立やお弁当などに役立つ、ゆで卵のアレンジレシピを5つご紹介します。
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ゆで卵の保存期間は保存方法によって異なる
家庭で作ったゆで卵の保存期間は、ゆで方で変わります。室温(25℃程度)での日持ち日数をまとめましたので参考にしてください。
ゆで卵の状態 | 保存日数 |
---|---|
殻つき | 2〜3日 |
殻なし・調理時にヒビが入っていない | 1日 |
殻なし・調理時にヒビが入った その日中になるべく早く食べる | その日中になるべく早く食べる |
いつヒビが入ったか分からない 食べない | 食べない |
しっかりと品質管理されている固ゆで卵は、室温で3〜7日程度保存できますが、家庭で調理した場合は、なるべく早く食べ切りましょう。ゆで卵は生卵と比べると日持ちしないため、数日経つと傷んでしまいます。特に殻をむいたゆで卵は、その日のうちに食べることをおすすめします。
また、煮卵・味付け卵にすることで多少は長持ちしますが、それでもなるべく早めに食べきりましょう。
目指せ!ゆで卵マスター
簡単なようで奥が深いのがゆで卵です。今回ご紹介したコツをおさえれば、むくときの失敗もなく、お料理に合わせて好みの黄身の固さにゆで分けられるはず。目指せ、ゆで卵マスター!
※参考ホームページ
ヤマサ「ゆで卵の基本レッスン」
Foodie「ゆで卵の作り方“水からゆでる? お湯から?」プロが疑問に答えます”
コープデリ連合会「意外と知らないゆでたまごの上手な作り方」
古賀市「料理のいろは/ゆで卵の基本」
枻出版社「もう失敗しない!ゆで卵の作り方の基本」
AllAbout「ゆで卵の簡単時短レシピ!経済的な作り方でガス代節約」
イセ食品「たまごの豆知識」
日本卵業協会「タマゴQ&A」 「Q1 卵の賞味期限はどれくらいですか?」
キユーピー「卵のゆで時間 | 素材の基本 | とっておきレシピ 」
キューピー「お湯からゆでて理想の硬さに!ゆで卵の基本レシピ」
藤野屋「たまごのプロが伝授!ゆでたまごにまつわる豆知識。知っておけばとっても便利!」
藤野屋「たまごをレンジで調理するのが危険な理由」
ハルメク365「電子レンジで作る温泉卵の作り方!2種類の簡単レシピ」
アイリス「電子レンジで卵料理を作るコツ~簡単卵レシピ5選~」
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