「冷凍うどん」のレンチン解凍とゆで解凍、どっちがおいしい?今さら聞けない「冷凍うどん」基本のき


冷凍うどんの解凍方法のコツ

冷凍うどんは、あらかじめゆでてあるので、解凍するだけで食べられてお手軽です。解凍方法は、ゆでる派とレンジ派に分かれますよね。それぞれのポイントをおさらいして、おいしいうどんに仕上げましょう。
大量の熱湯でさっとゆでる
冷凍うどんを入れると、温度が急激に下がってしまうため、できるだけ大きな鍋にたっぷりのお湯を沸騰させましょう。冷凍うどんを入れた後は、鍋を軽く揺すったり、お箸でやさしくほぐしたりして、熱が均一になるようにしてください。
ゆでる時間は冷凍うどんの種類によって異なりますが、30~60秒が目安です。ゆで過ぎるとコシが失われるので、パッケージに記載通りの時間を心がけましょう。
電子レンジでらくらく♪
電子レンジならお湯を沸かす必要がないため、とってもお手軽です。内袋のまま耐熱皿にのせ、記載通りの時間で温めるだけ。種類によって異なりますが、3~4分が目安です。加熱ムラの原因となるため、2食一緒に電子レンジに入れるのは避けましょう。
商品によっては、レンジで解凍するときに「この面を上」などの表記があります。これは、加熱ムラをなくすためにくぼみを設けるなどの工夫があるためです。
どちらの方法でも、ポイントをおさえることが冷凍うどんのおいしさにつながります。解凍完了後は温かいうどんならそのままつゆに入れればOK。冷たいうどんの場合は水で粗熱を取ってから氷水でしっかり冷やしましょう。
冷凍うどんがおいしいワケとは?

うどんのおいしさは、含まれる水分量に大きく関係します。ゆでたてのうどんは、外側は水分が多くもちもちし、内側は水分が少なく弾力があります。外側と内側の差こそが、コシのある食感を生み出します。
冷凍うどんは、その最もおいしく感じる水分量のまま急速凍結で眠らせている状態。もし、ゆっくり自然解凍してしまうとうどんの内側にも水分がしみわたり、のびた食感になるので気を付けましょう。
また、冷凍うどんには、芋の一種で「キャッサバ」を原料としたデンプン(もちもちのタピオカはこれを加工したもの)が使用されているものもあります。小麦粉だけで作るよりも冷凍保存性がよくなり、さらにコシと粘りもアップ。冷凍うどんがおいしいのは納得ですね。
冷凍うどんの保存方法&選び方
冷凍うどんは、マイナス18℃以下で冷凍保存すると、約1年間おいしさをキープするとされています。賞味期限はおよそ1年間、というわけです。ただし、保存中に冷凍庫内の温度変動が大きくなると、乾燥して部分的に白くなり、品質が落ちてしまいます。頻繁な開閉を避けたり、奥の方へ入れたりしましょう。
一度解凍したものや、自宅に持ち帰るまでに解けてしまった場合など、再凍結してもゆでたての食感は戻りません。食べる直前に解凍することを心がけ、長時間持ち歩く場合にはドライアイスや保冷バックを活用しましょう。
冷凍うどんを選ぶときは、乾燥のサインである白い部分や霜が付いていないかをチェックしましょう。また、パッケージに「RMK認定」マークが付いていると安心です。日本冷凍めん協会が認めた工場で製造された冷凍めんだけに表示され、安全とおいしさを保証するマークです。
アイデアいっぱい♪冷凍うどんのアレンジレシピ
和風だしやめんつゆもおいしいですが、冷凍うどんは定番メニューにも活用できるんです。レパートリーをもっと増やして、マンネリを解消しましょう♪
時間がない時に頼りになって、1年を通じていろいろな食べ方で楽しめる冷凍うどん。上手に解凍することで、いつでもゆでたてを味わえるばかりか、選び方や保存方法もおさえれば、もっとおいしくいただけそうです。これはますます手放せなくなりますね♪
※参考ホームページ
日本冷凍めん協会「冷凍めんのおいしい食べ方」
日本冷凍めん協会「冷凍めんなるほどQ&A」
テーブルマーク「冷凍うどんについて」
テーブルマーク「さぬきうどんを知る」
シマダヤ「冷凍めんのおいしさのひみつ」
NEWSポストセブン「若者が大行列のタピオカとうどんの知られざる密な関係」
木下製粉「製造方法によるうどんの味の違い」
exciteニュース「うどんはなぜ“冷凍”が美味いのか」
日本食品工学会誌「冷凍うどん麺の形態と調理性および品質への影響」
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