プチぜいたくも手抜きもOK!麻木久仁子さん流、60代からの食を楽しむ秘訣
現在65歳以上の1人暮らしは全国で670万人を超え、2030年には50代の3人に1人がひとり暮らしをするといわれています。そんなおひとりさま世代でもある麻木久仁子さんが、毎日の暮らしの中で大切にしているのが食。
体がだるいときも気持ちがふさいだときも、食養生で体と心は上向きます。老化する心身、変化する家族のかたち、きたる還暦を楽しく過ごすコツを教えてもらいましょう。
今回は本書の中から「何通りも楽しめる!ゆで豚レシピ」をご紹介します。さらにおすすめの「おひとりさま向け!便利な調理器具」をご本人のコメントと共にお届けします。
スープやチャーハン、鍋料理にも!使えるゆで豚
敬遠しがちなかたまり肉ですが、まるごと調理しておけば心強い常備食材に!豚肉なら500gぐらいを購入し、100gは薄切りにしてすぐに使います。残りは1時間ほどゆでて「ゆで豚」にし、スライスして生野菜を添えたら韓国料理のポッサム風に。冷凍保存して鍋料理やチャーハンの具材にしても◎。薬膳の観点からも豚肉は乾きがちな体にうるおいを与えてくれる食材としておすすめです。
材料(作りやすい分量)
豚肩ロースブロック肉…500g
塩…小さじ1/2
しょうがの薄切り…3枚
長ねぎの青い部分…1本分
黒こしょう(ホール)…小さじ1/2
作り方
1. 豚肉は塩をすり込み、厚手の鍋に入れる。肉がかぶるほどの水を注ぎ、しょうがと長ねぎ、黒こしょうを加えて火にかける。煮立ったら弱火にし、1時間ゆでる。
大は小を兼ねない!おひとりさまにぴったりの調理器具
益子焼の1合用土鍋
これまでの土鍋で少量を炊くと、どうにもふっくらといきません。仕方なく3合炊いて、ほとんどを冷凍保存していましたが、この1合炊きを見つけて小躍りしました。小さいけれどちゃんと内ぶたもついていて、炊けば少量でもふっくらつやつや。炊き立てのご飯のおいしさは格別ですね。
燕三条キッチン研究所のフライ鍋
揚げ物は油の処理が大変でついつい億劫になります。でも、このフライ鍋の場合、コンパクトなので使用する油は少量で処理もスムーズ!おかげで揚げ物の回数が増え、卓上コンロと併用して揚げたての串カツや天ぷらを楽しむ余裕までできました。
カンダのひとり用セイロ
国際薬膳師。1962年、東京都生まれ。テレビやラジオ番組で司会者、コメンテーターとして活躍するほか、クイズを中心にバラエティ番組にも出演。2010年に脳梗塞を発症、2012年には乳がんに罹患し手術を受けたことから、講演会などで自身の経験や検診の大切さを伝えている。また2016年には国際薬膳師、2019年には国際中医師、2020年には温活士、温活指導士の資格を取得。著書に『ゆらいだら、薬膳』(光文社刊)がある。
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