錦糸卵をキレイに焼くコツは?冷凍ストックできる?今さら聞けない「錦糸卵」基本のき
卵の混ぜ方から焼き方まで、錦糸卵を上手に作るコツ
市販品やお店に出てくるような美しい錦糸卵を作りたいと思っても、破れたり色ムラができたり…と意外に難しいもの。ここでは、上手に作るチョイ技をお伝えします!
切るように混ぜて、色味よく!
色味よくなめらかに仕上げるには、卵を割ったら卵黄と卵白をしっかり混ぜる必要があります。箸先で卵白をつまんでコシを切るようにすると、卵黄とよく混ざりますよ。
片栗粉を入れる
卵液に片栗粉を加えると弾力性が増して、焼いたときに破れにくくなります。片栗粉はダマになりやすいので、注意してくださいね。
ザルでこしてなめらかに
混ぜた卵液をザルでこすと、白身の塊がなくなって色味が均一に仕上がります。目の細かいザルがおすすめ。ザルの代わりに茶こしを使ってもOKです。
フライパンを冷ます
フライパンに油を引いて熱したら一度火から離し、濡れ布巾の上に置きましょう。熱ムラがなくなり、焼き目を均一にできますよ。しばらく冷ましてから火に戻し、弱火で焼いていきます。
破らずに作るには?
まずは、卵の端がフライパンから浮いてくるまで待つこと。菜箸1本を卵の下に入れて持ち上げるようにすると裏返しやすいです。裏面を焼くときは、弱火のままでも余熱でもOK。焼けたら3等分にカットし、重ねて細切りにすれば完成です。
錦糸卵は冷凍保存もできる!
コツをおさえ、ひと手間かけて作った錦糸卵。余らせてしまったときは、冷凍保存もできるんです。時間のあるときにたくさん作り、ストックしておくのもおすすめ。
ポイントは、必ず中まで火を通しておくこと。半熟状態では冷凍できません。錦糸卵を使いやすい分量ずつラップで包み、密閉袋に入れて冷凍庫へ。できるだけ空気を抜いておきましょう。
使うときは、室温または冷蔵庫で自然解凍します。すぐに使いたい場合はレンジで軽く加熱してもOK。冷凍すると少しパサつくので、気になる方は卵液に少量のマヨネーズを加えてから焼くとパサつきを抑えられますよ。
ちらし寿司だけじゃない!錦糸卵の活用レシピ
ちらし寿司や冷やし中華にトッピングすることが多い錦糸卵。彩りを活かした、アイデアレシピをご紹介します!
錦糸卵は縁起もの?
錦糸卵と名前の似ている料理に、おせち料理でよく見かける黄と白の二色(にしき)の「錦卵」があります。卵を蒸して作る錦卵の黄身は金糸、白身は銀糸にたとえられ、艶やかな“錦織り”として縁起のいい料理といわれています。
錦糸卵は黄身と白身を混ぜた一色のため錦織りではないものの、二色を混ぜて使っていることや、細切りにしたところが金糸を思わせることなど、やはり縁起のよさを感じますね。
ひな祭りをはじめ、お祝いの席でよく食べられる「ちらし寿司」。そこに錦糸卵をまぶすのは、彩りだけでなく縁起のよさもあるのかもしれませんね。
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ひと手間かけるだけで、キレイに仕上がる錦糸卵。冷凍庫へストックしておけば、使いたいときにサッと料理に彩りを添えられます。お祝いの日のお料理はもちろん、普段のメニューにも華やかな色合いをプラスしてみてくださいね。
※参考ホームページ
郵便局「2021年おせち料理特集/“錦糸玉子”の意味・いわれ」
ぐるなび「おせちを彩る完全食“卵”!伊達巻や錦玉子にはどんな意味・由来がある?」
長谷工グループ「錦糸卵の作り方」
NHKテキストView「意外と知らない?卵の割り方、溶き方、火の入れ方」
イトーヨーカドー「錦糸卵のつくり方」
旭化成ホームプロダクツ「卵焼き・錦糸卵・薄焼き卵の保存」
ニチレイフーズ「【卵焼きの冷凍】ふわふわ&しっとり食感をキープするテクニック」
ライオンLidea「卵は冷凍保存できるの?正しい冷蔵保存方法&冷凍テク」
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