手のかゆみを抑えるコツは?ぬめりは取るべき?「里芋」の下ごしらえの基本
里芋の下ごしらえについて、洗い方や皮むきの方法、ぬめりの取り方を解説します。おいしい里芋の選び方や保存方法、里芋を使ったレシピも合わせてご紹介していますので、里芋の扱いで気になるものがあればチェックしてみてくださいね。
それではさっそく里芋の洗い方からご覧ください!
里芋の洗い方
里芋の表面には土がついているので、調理をする前に必ず洗うようにしましょう。
洗うときはまず、水洗いで表面の土をさっと落とし、そこからたわしなどを用いて残った汚れをきれいに落としていきます。洗い終わったらぬめりを抑えるために表面の水気をペーパータオルで拭き取り、ザルにあげて十分に乾かしましょう。
というのも、里芋が濡れている状態で皮むきをするとぬめりが出て、包丁がすべって怪我をする危険があるからです。
手のかゆみを抑えたい!里芋の皮むき方法
ねっとり&ホクホク食感がたまらない里芋。皮をむくときに手がかゆくなる…というお悩みはありませんか?これは、シュウ酸カルシウムという針状の結晶が刺さるためなんです。
里芋を洗った後、表面が濡れているとぬめりがでるだけでなく、結晶が表に流れ出てくるため手のかゆみにつながります。
そのため、里芋は乾かしてから皮をむいた方が手のかゆみを抑えられます。この結晶は酸に弱いので、あらかじめ里芋を酢水に浸しておく方法も。
もっと簡単に皮をむくなら、洗った里芋を皮が付いたままゆでるか、ラップに包んでレンチンする方法がおすすめ。手でつるんとむけますよ!
いろいろ気を付けても手がかゆくなったら、手を酢や塩につけるとかゆみが弱まることがあるので試してみてくださいね。
レンジでつるんと!簡単な里芋の皮むき方法
里芋の皮をむいた後のぬめりの取り方
里芋の皮をむいたときのぬめりも気になるところ。ぬめりの元となる成分には水溶性食物繊維が含まれ、体にうれしい栄養素がたっぷり。一方で、ぬめりがあるとゆでるときに吹きこぼれやすく、煮汁がにごってしまうこともあります。ぬめりを取ると味がしみ込みやすく、色合いもよくなって仕上がりがきれいに。
ぬめり取りは、さらっと、またはとろっとした食感がいいかなど、お好みに合わせるのが良さそう。ただし、ぬめりを取りすぎると栄養素が失われてしまうので気を付けてくださいね。
ぬめり取りは、下記にご紹介する2つの方法を参考に試してみてください。
ふきんで里芋のぬめりをふき取る方法
里芋のぬめりを取りたいときは、皮をむいてからさっと水で洗い、乾いたふきんやペーパータオルでふき取りましょう。ぬめりをおいしく感じられるような料理に使う場合は、ぬめりを取りすぎないように注意しましょう。
塩で里芋のぬめりを取る方法
塩もみをして里芋のぬめりを取る方法もあります。塩でもみ込むことで、簡単かつきれいにぬめりを取れるため、ぬめりを出したくない料理に最適です。
泥付きが◎!おいしい里芋の選び方
里芋は泥付きのものが長持ちしやすいので、すぐ使わないのなら泥付きで売られているものを選ぶのがおすすめ。皮が乾燥しておらず、しっとりしているものが新鮮な証拠です。
また、形が左右そろっていて、表面にひびやコブがないこと。そして、しま模様が等間隔で、はっきりしているもの。この辺りをポイントに目利きしてみてください。
里芋の保存方法
常温保存
里芋は乾燥と寒さに弱いため、冷蔵庫での保存はあまりおすすめできません。土がついたまま新聞紙に包むか紙袋に入れて、冷暗所にて常温で保存してください。表面が湿っていると、カビや腐る原因になるため、軽く天日干しにしてから保存しましょう。
正しく保存すれば約1か月程度保存できます。
冷蔵保存
前述の通り冷蔵庫での保存はおすすめできませんが、必要な場合は冷蔵室ではなく野菜室に入れて保存しましょう。野菜室に入れて正しく保存することで、約2週間程度保存できますよ。
野菜室に入れる際は、低温障害や乾燥を防ぐために1つずつペーパータオルで包んでからビニール袋へ入れて保存してください。また、里芋から水分が出てしまうため、ペーパータオルは数日に一回取り替えて水分によるカビを防ぎましょう。
ペーパータオルの代わりに、新聞紙にくるんでビニールへ入れて保存してもOKです。
冷凍保存
里芋は冷凍保存もできます。
生のまま切らずに皮ごと冷凍保存する場合は、水で洗って泥を落とし、ペーパータオルなどで水気を拭き取ってから1つずつラップで包んで保存袋に入れます。使うときは、そのままレンジ解凍できますよ。
皮をむいて生のまま冷凍保存する場合は、水気を拭き取ってそのまま保存袋に入れればOK。皮をむいてゆでてから保存する場合も保存の流れは同様です。里芋を切って保存する場合は、里芋同士がくっつくのを防ぐため、使う分量ごとにラップに包んで保存すると良いですよ。切ってから保存すると調理するときの時短につながるので参考にしてくださいね。解凍すると里芋の旨みが水分と一緒に流れ出てしまため、料理に使うときは凍ったままがベターです。
いずれの場合でも保存袋に入れる際は空気を抜いて密閉するようにしましょう。
里芋の定番!煮物レシピ
里芋の定番レシピと言えば、なんといっても煮物ですよね。一言に煮物といっても、シンプルなものから変わり種まで、幅広いレシピがあるのでぜひ参考にしてください。
里芋のシンプル煮
いかと里芋の煮物
里芋と豚バラ肉の煮物
ささみと里芋のポトフ
煮物以外も♪里芋のアレンジレシピ
里芋は煮るだけでなく、揚げても焼いてもおいしくいただけるんですよ。ここからは、里芋のレパートリーが広がる、選りすぐりのレシピをご紹介します!
里芋フライの明太マヨソースがけ
甘辛酢ごまがらめ
里芋とパプリカのガーリックチーズ炒め
里芋の磯辺焼き
ねっとりホクホクの里芋で心もほっこり
下ごしらえのハードルが低くなれば、里芋が食卓にもっと登場しそうですね。煮てよし、焼いてよし、揚げてよしの里芋をラクラク調理&上手に保存して、和風料理はもちろん、イタリアンやフレンチなどの洋風料理などさまざまなレシピで味わってくださいね。
※参考ホームページ
JAグループ「秋・冬の旬野菜/サトイモ」
カゴメ「[里芋]皮むきや下ごしらえのコツ 」
キッコーマン「里芋」
キッコーマン「野菜の下準備 里芋」JA宮崎経済連「さといも」
味の素Park「里いもの下ごしらえ・切り方」
冷食ONLINE「冷凍里芋はしっかり解凍してから煮る?それとも凍ったまま煮たほうがよい?」
旭化成ホームプロダクツ「野菜保存のポイント/里芋」
長谷工グループブランシエラクラブ「里芋の下ごしらえ」