
「豆苗」は冷凍できる?収穫できる回数は?八百屋がイチオシの食べ方も紹介!
こんにちは。
スーパーの青果部歴10年の青髪のテツです。
今回は「豆苗」についてご紹介していきます。
豆苗は工場で栽培される野菜で気候にも左右されないため、年中安定した品質で販売されています。
お店によってはほかの野菜とのバランスをみて価格設定をしているところもあるかもしれませんが、基本的には安定しているので、ほかの野菜が高騰したときはもやしに並ぶ節約野菜とも言われています。
それでは、まずは鮮度がよくおいしい豆苗の選び方からご紹介していきます。
おいしい豆苗の選び方
「豆苗は工場栽培だから鮮度が落ちているものは並んでいないだろう」と思いきや、お店の管理が悪い場合は何日も撤去されずに販売され続けていることがあります。
そのようなものに当たらないように、以下のポイントを押さえて選ぶとよいですよ。
・葉が鮮やかな緑色をしているもの
・葉にハリやツヤがあるもの
・苗丈が極端に長くないもの
それぞれ詳しくご紹介していきます。
葉が鮮やかな緑色をしている
豆苗の鮮度をチェックするときは、最初に葉の色に注目しましょう。
豆苗はほうれん草や小松菜などの葉物野菜と同じように、鮮度が落ちてくると葉が黄色く変色していきます。
葉が青々としている豆苗を選ぶことで鮮度のよいものを買うことができますよ。
葉にハリやツヤがあるもの
豆苗はほかの葉物野菜と同じように、鮮度が落ちてくると葉がしおれていきます。
さらに鮮度にこだわりたい方は、葉にハリやツヤがあるものを選びましょう。
苗丈が極端に長くないもの
最後に豆苗の苗丈に注目しましょう。
豆苗は収穫されてからも成長を続けているので、出荷から時間が経ちすぎた豆苗は長く伸びてしまうんです。
つまり苗丈が長いものは、陳列されてから時間が経って傷みやすくなっている証拠です。
苗丈が長すぎないものを選んでくださいね。
これら3つのポイントをおさえて、鮮度のよい豆苗を購入してください。
豆苗の保存方法
ここからは豆苗の保存方法についてご紹介していきます。
冷蔵保存の場合
製造した会社によりますが、豆苗の呼吸をコントロールできるような、長持ちするフィルムに包まれて販売されている場合があります。
そのためすぐに使わない場合は、未開封のまま立てた状態で冷蔵室または野菜室で保存するのがおすすめです。どちらでも保存期間は大差ないので、スペースに余裕のある方で保存するとよいでしょう。
根を切った使いかけの豆苗の場合は、冷蔵室がベスト。ほかのカットされた野菜も、野菜室よりも冷蔵室の方が長持ちします。これはより温度帯が低い方が切り口から菌が繁殖しにくくなるためです。
冷蔵保存した豆苗の保存期間はおよそ3日間です。ただし、保存期間はあくまで目安。豆苗も生鮮食品なので、なるべく早めにお召し上がりになることをおすすめします。
冷凍保存の場合
豆苗は冷凍保存も可能です。以下の方法で保存しましょう。
1. 豆苗の根を切り落とし、よく水洗いする。
2. 水気を拭き取り、必要であれば食べやすいサイズに切る。
3. フリーザーバックに入れて冷凍庫に入れる。
冷凍した豆苗の保存期間はおよそ1か月です。
料理に使う場合は、自然解凍してしまうと食感が大きく変わってしまい食味が悪くなるので、必ず凍ったまま加熱調理してください。
生食には向きませんが、炒め物や鍋に入れるとおいしくいただけますよ。
豆苗の豆知識
豆苗の豆知識をご紹介します。
これは有名かと思いますが、豆苗はご家庭で簡単にリボべジ(再生産)ができる野菜です。
豆苗をリボベジする方法は根を水につけておくだけです。それだけで芽が伸びてくるので、ある程度伸びたら収穫しましょう。2回くらいは再収穫できますよ。
工場栽培で価格が安定していて再収穫もできる、節約の味方である豆苗。
もし「やったことないよ」という方がいらっしゃったら、ぜひ一度試してみてくださいね。
おすすめの豆苗の食べ方
私が個人的に好きな豆苗の食べ方は豆苗と卵炒めです。
材料が豆苗と卵と調味料だけで、手早く簡単に作れるところが魅力です。
調理時間
10分
分量
2人前
材料
豆苗…1袋
しょうゆ…大さじ1
酒…大さじ1
みりん…大さじ1
オイスターソース…小さじ2
作り方
1. 豆苗を根本から切り落とし、よく水洗いをする。卵は溶いておく。
2. フライパンにサラダ油を入れて卵を半熟になるまで炒めたら、取り出して皿に移す。
3. 同じフライパンに豆苗を加えてしんなりするまで炒めたら、全ての調味料と卵を入れて炒め合わせる。
シンプルな炒め物ですが、とてもおいしいので試してみてくださいね。
最近の野菜トピック
今回も記事を読んでいただきありがとうございます。
最近は野菜の高騰がニュースで取り上げられることが多いということもあり、豆苗についてご紹介させていただきました。
豆苗以外にも、価格が比較的安定している節約におすすめな食材を合わせてご紹介しますね。
・水耕・工場栽培の食材
もやし、スプラウト、カイワレ大根、フリルレタスなどのレタス類
・菌床栽培のきのこ
しめじやエリンギなど
・カット野菜
キャベツスライス、カットサラダミックスなど
特にカット野菜は最近種類が増えてきていて、スーパーによっては「炒め物用のカット野菜」「鍋用のカット野菜」「カレー用のカット野菜」など、いろいろと品揃えしているところもありますよね。
これらの商品は価格が安定しているので、ぜひ活用して野菜の高騰をのり切っていただけるとうれしいです。
また次回の連載で!最後まで読んでいただきありがとうございました。