旬の野菜を手軽においしく食べる献立を。やのくにこさんの【おいしい暮らし】
野菜が1日350g食べられる献立
——やのさんがフーディストとしてレシピを発表するようになったきっかけを教えてください
「夫が太ってしまい、野菜料理中心の食事を心がけたところダイエットに成功、体調もよくなりました。そのときの経験をもとに、野菜を1日350g食べられる献立を考えて料理教室で教えることになり、今もたくさんの生徒さんに喜んでいただいています。
そうして料理教室でお金をいただいてレシピを渡していたので、自分のブログやSNSでレシピを発表することには正直、抵抗がありました。そんなとき、レシピブログのネクストフーディスト3期生に選んでいただき、そこでいろいろな学びを得て、ブログに料理レシピをアップするようになりました」
——レシピを発表するようになってから、ご自身の生活にどんな変化がありましたか?
「カラフルな野菜を使ったり、盛り付けも今まで以上に意識したり、体にいいだけでなく、レシピや写真を見た人が『おいしそう』『食べたい』と思ってもらえるレシピを作っていこうと思うようになりました。その結果、たくさん人に喜んでもらえると思うと料理することに張り合いが出てきて、SNSに毎日レシピをアップすることがライフワークになりました。
家族から『料理の質が上がった!』と言われるようになったのもうれしかったです」
——そうしたレシピを考えたり、料理をしたりする上で大切にしていることはありますか?
「『料理教室で習って、そのときは作れておいしかったけれど、家で自分で作るのはちょっと面倒だな…』と思われてしまっては意味がないので、フライパンや鍋ひとつでできる、それでいて手の込んだ料理に見えるレシピを伝えるようにしています。
あとは、肉料理や魚料理でもたっぷりと野菜が摂れるようにレシピを考えています」
——お忙しい毎日、お時間のない中で「味も見た目もおいしい料理を作るコツ、準備」などアドバイスをお願いします!
「料理が見た目でおいしそう!と思えるのは、何といっても彩りだと思っています。そこで大切なのが、やはり野菜の存在です。肉だけの料理だと全体的に茶色いイメージになりますが、そこに野菜を加えることで、カラフルになり、よりおいしそうに見えてきますよ」
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「夏野菜は体を冷やし、冬野菜は体を温めてくれるように、旬の野菜は人間に寄り添ってくれているように思います。これをいかして、今後も健康的な食生活を提案していきたいです」という、やのさん。日々の食事に旬の野菜を取り入れるのに、野菜が手軽においしく食べられるやのさんのレシピは頼りになる存在です!
やのくにこさんへのQ&A
——ブログ名の由来は?
「食べることは健康的な生活を送るために一番大切なことだと思っているので、バランスのいい食生活を提案していきたいという思いを、『からだにやさしい おいしいごはん』というブログ名に込めました。みなさんの野菜不足解消の一助になるようにと思ってレシピをご紹介しています」
——大好物といえば?苦手な食べ物は?
「大好物はみかんです。子どものころから大好きで、手のひらが黄色くなるまで食べていました(笑)。まさか、東京からみかんがたくさんある愛媛に嫁ぐとは思ってもいませんでした。苦手な食べ物はゴーヤです。最近の小学校では給食にゴーヤが出るらしく、ピーマンは苦手でもゴーヤは食べられるお子さんもいらっしゃると聞きました。私はピーマンは好きですが、ゴーヤの苦味は耐えられません…」
——思い出の料理本はありますか?
「小学生5年生のときに買った『MyBirthday増刊号 魔法のお菓子クッキング』です。初めて買った料理本で、イラストがたくさん入っていて見ているだけでわくわくしたのを覚えています。レシピは本格的で、シュークリームやパウンドケーキなど母親と一緒にいろんなお菓子を作るのが楽しくて、そこから料理が好きになりました!」
——料理以外で、リラックスタイムの過ごし方といえば?
「押し花の作品を作ったり、草花に触れたり、自然の中でゆったりとした時間を過ごすのが好きです。押し花は教室もやっていて、世界大会でグランプリを受賞したこともあるんですよ!あとは、お気に入りのお店で、友人とおしゃべりしながらおいしい食事を楽しむのも最高の時間です」
野菜料理家、野菜ソムリエ、漢方養生指導士。お肉やお魚と一緒に野菜がたっぷり食べられるレシピを紹介する料理教室「くにこキッチン」を主宰。野菜たっぷりのおいしい朝ごはんや休日ブランチレシピを紹介する「からだにやさしい朝ごはんレシピ」を「朝時間.jp」で連載中。
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