食感の違い、知ってますか?今さら聞けない冬の旬「ほうれん草」と「小松菜」基本のき
ほうれん草と小松菜は食感に違いアリ
ほうれん草はピンク色をした根本が特徴で、葉が薄く柔らかい食感です。柔らかさを活かし、お浸しや和え物などによく使われますよね。
一方、小松菜はやや肉厚で丸みのある葉と太い茎をしており、シャキシャキとした食感が特徴です。炒めたり煮たりしても、歯ごたえが残りやすいのでソテーや煮浸しなどがおすすめ。
とはいえ、小松菜をお浸しに使ったり、ほうれん草をソテーにしたり…という方も多いはず。どちらも鮮やかなグリーンで、料理の見栄えをよくする野菜です。好みの食感に合わせて使い分けるとよさそうですね。
小松菜は下茹で不要!
ほうれん草は、シュウ酸というアクの成分を含んでいます。シュウ酸は水溶性なので、下茹でして水にさらせばアクが抜けて苦みを抑えられます。茹でる前に根元に十字の切れ目を入れておくと、火の通りが早くなりますよ。
一方、小松菜はアクが少ないため、下茹でする必要はありません。下茹での手間を省きたい方は小松菜が向いていますが、ほんのり残る苦みを活かした料理を作りたいときにはあえてほうれん草を選ぶ、という手も。
最近では、生食用に開発されたアクの少ない「サラダほうれん草」も出回っています。その日の調理時間やレシピなどに合わせて、上手に使い分けたいですね。
ほうれん草も小松菜も栄養たっぷり♪
緑黄色野菜の代表格ともいえるほうれん草と小松菜。どちらも、β-カロテンやビタミンK、カリウムなどを豊富に含みます。
100gあたりの比較では、ほうれん草は小松菜に比べて葉酸を多く含み、小松菜はほうれん草に比べてカルシウムを多く含む点で違いがあります。
ほうれん草も小松菜も含まれる栄養素は似ており、栄養価の高い野菜なので積極的に摂りたいですね。ちなみに、ほうれん草の根のピンクの部分はポリフェノールやミネラルが豊富に含まれています。甘みもあるので、すべて落とさず、少し残して使ってみて。
ほうれん草と小松菜を上手に保存しよう
ほうれん草も小松菜も保存方法は同じです。湿らせたキッチンペーパーや新聞紙に束のまま包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。立てて保存すると、みずみずしさをキープできますよ。
しおれて傷みやすいので、2~3日中に食べきれないときはサッと茹でてからカットし、タッパーなどに入れて冷蔵庫へ。
また、どちらも冷凍保存が可能です。硬めに茹でた後に小分けにしてラップで包み、密閉袋などに入れて冷凍庫で保存してください。下茹で不要な小松菜は、カットした後に生のまま冷凍するのもおすすめです。
ほうれん草と小松菜のアレンジレシピ4選
お浸しやソテーなどの定番レシピもおいしいですが、どちらも1年中手に入る野菜。いろいろな使い方を覚えておきたいですね。こちらでは、ひとひねりしたほうれん草と小松菜のレシピをご紹介します!
料理に彩りを添えるほうれん草と小松菜。好みの食感や摂りたい栄養価などに合わせて使い分けるのはもちろん、小松菜レシピをほうれん草で、ほうれん草レシピを小松菜でと、あえて置き換えて新しい味を探すのも楽しそう。冬場の旬の時期は甘さが増すといわれているので、この季節はとくにたっぷりいただきたいですね。
※参考ホームページ
カゴメ「[ほうれん草と小松菜の見分け方]そのポイントと、栄養の違い」
カゴメ「[ほうれん草]上手な茹で方と、日持ちさせる保存方法」
カゴメ「[小松菜]洗い方や茹で方と、みずみずしさを長持ちさせる保存法」
JAグループ「秋・冬の旬野菜/ホウレンソウ」
JAグループ「秋・冬の旬野菜コマツナ」
ニチレイフーズ「【小松菜の保存】生のまま冷凍が正解!3週間保存できるテクニック」
文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)野菜類」
ウェザーニュース「赤い根元も捨てちゃダメ ほうれん草の栄養を効果的に摂るには」
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「今さら聞けない!調味料&食材の基本のき」