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土用の丑の日にうなぎを食べるのはどうして?今さら聞けない「うなぎ」の基本のき

土用の丑の日にうなぎを食べるのはどうして?今さら聞けない「うなぎ」の基本のき
梅雨が明けると、やってくる蒸し暑い夏。その頃になると、スーパーなどの店頭で「土用の丑の日」という宣伝と共にうなぎがズラリと並びますよね。今回は、知ればもっとおいしくいただける「うなぎ」のお話。市販のうなぎの蒲焼きの上手な温め方や、アレンジレシピも合わせてお伝えします!
Kayoko*
Kayoko*
2020/07/17
2023/07/12
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そもそも「土用の丑の日」って何ですか?

土用とは、立春・立夏・立秋・立冬の前の約18日間をさします。また、昔の暦では日にちに子、丑、寅…の十二支を割り振っていました。つまり「土用の丑の日」とは、土用の期間にめぐってくる丑の日を意味します。

現在では、土用といえば立秋前の「夏の土用」が一般的。「土用の丑の日」は、夏の土用におとずれる丑の日のことをさします。年によっては2回あり、1回目を「一の丑」、2回目を「二の丑」とよびます。

うなぎを食べるようになったワケ

「土用の丑の日」といえば、うなぎを食べることがすっかりおなじみですよね。この由来には諸説あって、その1つが、江戸時代の蘭学者・平賀源内が広めたというものです。

源内先生が、夏場の売上不振に悩む近所のうなぎ屋に相談され、「本日は土用の丑、鰻食うべし」と書いた看板を掲げるアドバイスをしたところ、大繁盛したことがきっかけだとか。

この話の以前から「土用の丑の日」に「う」から始まる物を食べるとよい、という言い伝えはあったそうです。たとえばうどん、ウリ、梅干しなど…。うから始まり、滋味あふれるうなぎが江戸の人々に支持されたのも納得ですね。

チョイ技でおいしさアップ!うなぎ蒲焼きの温め方

手頃なお値段で食べられる市販のうなぎの蒲焼き。せっかくですから、ひと手間かけてお値段以上の味わいにしてみませんか。ふっくらした関東風、パリパリっとした関西風のどちらにも対応できるコツをお伝えします!パッケージに記載の温め方も参考にしながら、お好みの食感に仕上げてくださいね。

まずは水洗いで下ごしらえ!

うなぎを流水で洗うと、酸化したタレを取り除けてくさみが和らぎます。タレが付いたまま加熱すると焦げやすいですが、水洗いすれば調理しやすいというメリットも。洗った後はキッチンペーパーなどで水気をふき取っておきましょう。

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電子レンジで!

電子レンジで加熱する前に、水か酒を少しかけておくとふっくらとした食感になりますよ。うなぎの皮面を下にして耐熱皿に置くとき、割り箸を2本ほど並べておけばべチャッとするのを防げます。

電子レンジの種類やワット数によりますが、1分間を目安に温めましょう。ラップをするかしないかは、水をかける量や好みの食感に合わせて選んでくださいね。

うなぎの蒲焼きを、おかずやおつまみにアレンジ!

うなぎを丼でいただくのもいいですが、ちょっとアレンジしてまた違う味わいを楽しみませんか。これなら、1人に1尾用意しなくても楽しめそうですね。

【うなぎサラダ】

うなぎと塩もみしたきゅうりをマヨネーズで和えるだけ。山椒をふって香りもアップ。ほどよいこってり味でいくらでも食べられますよ。

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【うなぎとゴーヤのチャンプルー】

ちょっぴり贅沢なゴーヤチャンプルー。うなぎの甘辛とゴーヤの苦みが、食欲をそそります。

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【うなぎの巻き寿司】

クリームチーズときゅうりを具材にした巻き寿司にうなぎをのせたレシピ。きゅうりがたっぷり入って、さっぱりいただけます。巻きすを使わず、ラップで作るのでお手軽ですよ♪

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うなぎだけじゃない!土用に食べたい食材とは?

そもそも土用の時期には、滋養のあるものを食べるという習慣がありました。土用は体調を崩しやすい季節の変わり目でもありますしね。ほかにも、土用の期間に産み落とされた卵を「土用卵」として食べる風習もあります。みなさんもご存じのものはありますか。

【土用餠】

「土用餠」とは、餅を小豆餡で包んだひと口サイズの和菓子。「土用餅」を食べると、力がつき暑気あたりを防ぐといわれています。小豆の赤い色が厄除けにもなるそうですよ。

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【土用しじみ】

しじみには旬が2回あり、産卵前の夏のしじみは身が太り、1年で最もおいしい時期。栄養価が高く夏バテ予防に効果があるといわれています。

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「うなぎと梅干しは食べ合わせが悪い」と聞いたことはありませんか。ところが、医学的には実は問題なく、むしろ相性の良い組み合わせだとか。爽やかな梅干しが食欲を増進させ、高価なうなぎを食べ過ぎてしまわないための噂、という話もあるんです。

2020年の土用の丑の日は、二の丑もあるので7月21日と8月2日の2回。うなぎを食べるもよし、うのつくものを食べるもよし。いずれにしても、土用の時期には精のつく食べ物で元気に過ごしたい、という思いは大切にしていきたいですね。

※参考ホームページ
ニチレイフーズ「“土用の丑の日”の由来って!?うなぎにまつわる6つのトリビア」
うなぎ和田平「土用の丑の日の由来」
産経ニュース「土用餅、シジミ、キュウリも…土用の丑、ウナギだけじゃない」
AllAbout「土用の丑の日食べ物、土用餅とは?鰻以外にもある様々な食べ物・風習」
ダイエー「うなぎ蒲焼の温め方」
うなぎの兼光「うなぎの温め方」
NEWSポストセブン「【食べ合わせ】鰻と梅干しは○ しらすと大根おろしは×」

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この記事を書いた人

WEBライターとして料理レシピ記事などを執筆中。唎酒師の資格を持ち、日本酒やおいしいものに精通。旬の食材を活かしたレシピまとめや、思わずまねしたくなるようなアイデア料理の記事が人気。

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