なぜ穴が開いているの?今さら聞けない「れんこん」基本のき
れんこんの穴は生きるための工夫だった!
切り口を見ると、大小10個ほどの穴が開いているれんこん。将来を見通せるとして、昔から縁起のよい食材とされてきました。ところで、なぜれんこんには穴が開いてるのか気になったことはありませんか?
この穴は、呼吸をするための通気口の役割を果たしているんです。れんこんは、水上に咲くピンク色の大きなハスの下にある茎。水底には酸素が少ないため、れんこんの穴から水上の空気を運んで呼吸をしています。
れんこんの穴は生きるための大切なパイプというわけなんですね。ちなみに、茎の中が空洞になっていると、水に浮きやすくなるメリットもあります。
れんこんは下ごしらえで食感が決まる!
れんこんはアクが強く、切り口が変色しやすいため、皮を剥いてカットしたらすぐに水に浸けてアク抜きをしましょう。5分程度が目安です。
酢水に浸けたり、酢水でゆでたりすると、仕上がりが白くなりシャキシャキ感が味わえます。ただし、ホクホク感が損なわれるため、酢を入れるかどうかは料理によって決めてくださいね。
れんこんは切り方によっても食感が変わります。シャキシャキ食感にするなら輪切り、ホクホク食感なら乱切りか繊維に沿って縦切りにしましょう。
れんこんは節ごとに食感が違う!おすすめ料理はコレ!
スーパーで見かけるれんこんはカットされているものがほとんどですが、もともとは節がいくつもつながっている野菜。じつは、節によって特徴があるんです。
とがった芽がある先端に近いほど柔らかくシャキシャキとし、根元に近いほど身がしまって硬くホクホクとしています。丸々1本手に入ったら、節ごとにぜひ使い分けしてみてください!
シャキシャキ食感を楽しめる、先端に近い第一節
甘みを引き出すなら、中間の第二節
もっちり食感を味わうなら、根元に近い第三節
穴の大きさがそろっているれんこんを!上手な選び方
おいしいれんこん選びのポイントは、やはり節。カットされていない、両端の節の部分が残っているものが選べれば文句なしです。カットされている場合は、切り口に傷や色ムラがないものを選びましょう。
れんこんの穴にも注目してください。穴が小さめでサイズがそろっているものがおいしい証拠。穴の中が黒ずんでいないかもチェックしましょう。また、手にとったときにずっしりと重みがあり、硬さを感じるものが新鮮です。
冷凍もできる!れんこんの上手な保存方法
れんこんは、直射日光や乾燥に弱い野菜。節が付いた状態なら、湿らせたキッチンペーパーか新聞紙に包み、ポリ袋へ入れてから冷暗所または野菜室で保存してください。カットしたれんこんは、切り口をラップでしっかり包んでから野菜室へ。
空気に触れると変色しやすいため、皮を剥いた場合はれんこん全体が浸かるように水を入れた密閉容器に入れて保存しましょう。ただし、れんこんに含まれるビタミンCが流れ出てしまうため、翌日には使い切ってくださいね。
れんこんは冷凍保存もできます。皮を剥いてから好みの形にカットし、酢水に5分ほどさらしてから水気を拭きとり、密閉袋に入れて冷凍庫へ。料理に使うときは、凍ったままでOKです。
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穴の役割や節ごとの違いなど、意外と知らないことも多かったれんこん。一度、農家や直売店などで節のつながったれんこんを手に入れてみるのもいいかもしれません。料理ごとに部位を使い分け、上手に保存して今が旬のれんこんをさらにおいしくいただきましょう。
※参考ホームページ
JAグループ「秋・冬の旬野菜/レンコン」
JAグループ福岡「レンコンの穴 何で開いているの?」
カゴメ「れんこんの下ごしらえ」
カゴメ「れんこん/栄養を守る保存方法&料理の下ごしらえの基本」
キューピー「れんこんの基本情報」
NHKテキストview「れんこんの下ごしらえと保存法」
旭化成ホームプロダクツ「野菜保存のポイント/れんこん」
NHKガッテン「ビタミンC&食物繊維!レンコンが信じられないほど美味になる」
いばらきれんこん広域銘柄化推進協議会「れんこん料理のポイント」
東京多摩青果「目指せ栄養博士!蓮根の巻」
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「今さら聞けない!調味料&食材の基本のき」