無洗米は割高なの?ブレンド米の気になるお味は?今さら聞けない「お米」基本のき
無洗米と白米の違い、説明できますか?
お店に並ぶ白米と無洗米、どちらを買おうか迷うことはありませんか?まずは、違いについておさらいしておきましょう。白米は、ヌカを取り除いて精米されていますが、表面には粘着性のあるヌカが残っています。それらを独自の製法で取り除いたものが無洗米。
無洗米は、研がずに水を入れて炊くだけなので手間がかかりません。水の使用量や排水を節約できるため、環境にもやさしいですよね。ただし、全ての銘柄に無洗米があるわけではなく、種類が限られてしまうデメリットもあります。
無洗米は割高ってホント?
お店で見ると、1kgあたりのお値段は無洗米の方がやや高め。とはいえ、白米を研ぐとヌカが落ちて重さが減るため、実際のお値段は無洗米とほとんど変わりません。
また、最初からヌカがない分、無洗米は白米よりも米粒がやや小さくなり、計量カップに入る米の正味量は多くなります。無洗米専用の計量カップや、炊飯器に無洗米モードがあるのはそのためなんですね。
「時短にもなるし、お米を研ぐ水道代を考えると無洗米の方がお得」と考えるか、「やっぱり自分の手でも洗いたい」とひと手間かけるか。どちらも常備しておいて、忙しさに応じて使い分ける人もいるそうですよ。
ブレンド米って?安いけどどうなの?
スーパーへ行くと、“〇〇県産コシヒカリ”といった単一産地銘柄のお米をたくさん見かけます。その傍らに“ブレンド米”も並んでいますよね。名前の通り、産地や銘柄などの違うお米を複数組み合わせたお米のこと。
ブレンド米の方がリーズナブルな価格に設定されがちなため、味や品質に不安を持つ方もいるかもしれません。しかし、粘りやコシなどの銘柄ごとに持つ本来の特徴をうまく混ぜ合わせて、よりおいしくしたものがブレンド米なんです。
外食店では、そのお店の食事に合うようにオリジナルのブレンド米を発注することもあるとか。ブレンドコーヒーや合わせ味噌と同じと考えれば、いろいろなブレンド米を試してみたくなりますね。各メーカーのホームページで味の特長を調べるのもいいですね。
もっとおいしくなる!お米は手早く研ぐのがポイント
白米は、研いでいるときから吸水しはじめるため、ゆっくり研いでいるとヌカ臭くなってしまいます。特に最初の水を最も吸水しやすいので、スピーディーに行いましょう。最初の水は浄水を使うのもおすすめ。
白米を10回ほどかき混ぜるようにして、白い濁りが薄くなるまで3~4回繰り返してください。力強く研ぐと、粒が割れてしまうので気をつけて。無洗米は研ぐ必要はありませんが、気になる場合は軽くすすいでもOKです。
野菜室がベター?お米のおすすめ保存法
精米されたお米は、とても傷みやすくデリケート。品質の劣化、カビや虫の発生を防ぐために、直射日光や高温多湿を避け、風通しのよい涼しい場所に保存しましょう。においが移りやすいので、洗剤や芳香剤などにおいが強いものの近くは避けてください。
最もおすすめなのは、タッパーなどの密閉容器にに移して冷蔵庫の野菜室へ入れておくこと。容器から必要なお米を出したら、結露によるカビ予防のために、すぐに野菜室へ戻してくださいね。
お米をおいしく食べるために、精米年月日のチェックも忘れずに。なるべく1ヶ月以内で食べきるように、購入するタイミングや量を調整しましょう。ただし、夏場は2週間以内を目安にしてください。
試してみたい!「余りご飯」の絶品アレンジレシピ
多めに炊いたご飯は冷凍しておく、という人も多いですよね。でも、うっかり食べ忘れて冷凍庫がご飯のストックだらけに…。そこで、ブロガーさんたちのセンスが光る、余りご飯のアレンジレシピをご紹介します。
お店に並ぶお米の銘柄は本当に増えました。ネーミングやパッケージもさまざま、芸能人の写真が袋に大きくデザインされたお米も見かけます。炊き方や保存法をひと工夫するもよし、無洗米やブレンド米を使いわけたり、気になる銘柄を試したり、押し麦やもち麦、市販の雑穀米の素を入れたり…。いろいろなアプローチで、この秋もおいしいご飯をお腹いっぱいいただきたいですね。
※参考ホームページ
JAグループ「とれたて大百科/お米」
JA全農ひろしま「お米の雑学」
全米飯「コメQ&A」
ヤマタネ「お米のお話」
農林水産省「消費者相談/無洗米」