今さら聞けない「はんぺん」の基本のき。おいしく保存するコツは?おでん以外のおいしい食べ方は?
白に黒、ピンクもある「ご当地はんぺん」
はんぺんの色といえば「白」、というイメージがありますよね。代表的なのは関東を中心に広く出回っている白色のソフトな「浮きはんぺん」。熱湯でゆでると浮くため、そのように名付けられたんですって。これと対照的なのが静岡県の名産品である「黒はんぺん」。黒っぽい色をした半月状の形で、濃厚な味わいとしっかりとした食感が特徴です。
また、ピンクや緑などカラフルな「長崎はんぺん」もあります。長崎ちゃんぽんではおなじみの食材ですよね。その他にも三重県の名産品「伊勢はんぺん」は、山芋入りでやわらかくなるように伸ばすため、ぷにぷにとした食感が特徴。完全手作りの薄くて丸い形をしています。
これ以外にも全国各地にはたくさんの種類があります。色や形がさまざまの「ご当地はんぺん」を食べ歩いてみたいものですね。
はんぺんは冷凍保存できる?
「食べきれないはんぺんは冷凍保存している」という話、聞いたことがありますよね。ところが、メーカーによって冷凍OKとしているところ、冷凍すると食感が落ちるため推奨していないところと見解はまちまちなんです…。
気になったので、実際に冷凍保存を試してみました。まず、使いやすいようにはんぺんを2cm角に切って保存袋に入れて冷凍庫へ。凍ったまま、冷蔵庫で解凍してと2種類の方法でバター焼きにしてみたところ…。いつも通りのもちもち食感と味わいで、おいしく食べられました。
もちろん、商品や調理法、保存期間によって異なることもあるかと思いますのでご参考まで。一度、いつも買うはんぺんの、メーカーのホームページをチェックしてみてください。
はんぺんの雑学!ふわふわの理由&語源について
おでんに入れてもそのまま食べても、ふわふわ感を味わえることの多いはんぺん。どうしてこんなにふわふわに仕上がるのでしょうか?
その答えは…、アイスクリームを作るときと同じように、製造工程のかき混ぜる時に空気を含ませることが一つの理由。また、卵白や山芋など発泡性の材料を使うことで、さらにふわふわになるというわけです。
はんぺんという名前もちょっとユニークですよね。調べてみると語源には諸説あるようです。発案者である駿河の半平という料理人の名前からきている説、かまぼこの破片からきている説など他にもたくさん。どれも定かではありませんが、はんぺんは江戸時代中頃から作られるようになったそうです。
こんな使い方も!はんぺんのアレンジレシピ
おでんの具材やバター焼きのほかにも、はんぺんの活用方法はたくさんあるんです!ふわふわ食感を生かしたアレンジレシピをピックアップしてみましたのでぜひ参考にしてみてくださいね♪
日本で昔から親しまれてきたはんぺんは、地域によって形や色、食感だけでなく呼び名も異なるようです。はんぺんのことを「さつま揚げ」と呼ぶ地域もあるとか。奥深~いはんぺん、食べ方もどんどん広がりそうですね♪
▼みりんにお酢、砂糖…上手な選び方と使い分けって?これまでの記事をチェック!
「今さら聞けない!調味料の基本」
※参考ホームページ
紀文アカデミー「練り物教室/練り物図鑑/はんぺん」
全国かまぼこ連合会「かまぼこ製品図鑑」
ダイマル食品㈱「はんぺん」
Jタウンネット東京都「関東人『さつま揚げ食べよ!』関西人『それ、天ぷらやろ』 地域で違う呼び名、境界線はどこだ」
丸八蒲鉾「練り物の保存方法」
若松屋「伊勢はんぺい山芋入り」