冷凍保存もできる?木綿と絹の違いって?今さら聞けない「豆腐」の基本のき
「木綿豆腐」と「絹ごし豆腐」の違いって?
「木綿豆腐」と「絹ごし豆腐」の違いは、名前のとおり豆乳をこす布の種類なのでしょうか?たしかに、木綿豆腐は木綿の布を使うことに由来していますが、絹ごし豆腐は絹を使っているわけではありません。木綿豆腐に比べて、なめらかで絹のようなきめ細かい舌触りから、絹ごし豆腐と呼ばれるようになったそうです。
異なる食感は、製法の違いによるもの。「木綿豆腐」は、豆乳ににがり(凝固剤)を加えて固めたものを一度崩してから、穴の開いた箱型に入れ、木綿の布を敷いて重石をのせ押し固めたものです。これに対し、「絹ごし豆腐」は豆乳ににがりを加えて、穴のない箱型に入れそのまま固めたもので、たっぷりと水分を含み、食感がなめらかなんです。
絹ごし豆腐と似たような食感の「充填絹ごし豆腐」もあります。箱型に入れず、にごりと一緒に1丁づつの容器に充填し密閉した後に加熱して凝固させます。通常の豆腐はパックに水が入っていますが、密閉されるため水が入っておらず、賞味期限が長いのも特徴です。
知っておきたい!木綿と絹の上手な使い分け
味しみがよく崩れにくい木綿豆腐は、豆腐ステーキや湯豆腐など、煮物や炒め物にピッタリです。また、もともと水分が少ないため、白和えなどしっかりと水切りが必要な料理にもおすすめ。
一方、冷や奴やサラダなど豆腐そのものの食感を味わいたいときは、なめらかでつるっとした絹ごし豆腐が◎。味噌汁やお吸物に入れても、やわらかくフワッとした食感を楽しめますよ。
充填絹ごし豆腐も、絹ごし豆腐と同じような料理に向きますが、水にさらしていないため、人によっては豆乳やにがりの独特な風味を強く感じることがあります。もし気になる方は、水にさらしてから使うと食べやすくなります。
まるでお肉?長期保存もできる「冷凍豆腐」のススメ
豆腐を一度に使い切れなかった場合は、容器に豆腐が全て隠れるまで水を入れて、蓋をしてから冷蔵庫で保存しましょう。毎日水を取り替えれば、2~3日ほど保存することができます。空気にふれると風味が損なわれていくため、なるべく早めに使い切るようにして下さい。
長期保存する場合は冷凍するのがおすすめ。豆腐をパックから取り出し、ポリ袋や密閉容器に入れて保存しましょう。自然解凍もしくは電子レンジで解凍してから使います。やわらかい食感はなくなりますが、高野豆腐のような弾力のある食感に変化しますよ。
マスターすべし!豆腐の「〇〇漬け」レシピ
豆腐はもともと淡泊な味わいですが、ある調味料と一緒に漬ければ、旨みが凝縮され、一味違うおいしさに変化します。家庭にあるさまざまな調味料を使って、豆腐を漬け込んでみましょう!その味わいに、やみつきになるかもしれませんよ。
ところで、豆腐の「丁」という数え方って不思議ですよね。豆腐の大きさは地域によって違いがあったため、重さが定められていない一丁、二丁と数えられてきたそうです。「丁」は重さの単位ではなく、数量の単位と覚えておくといいですね。
幅広い料理に使え、毎日の食卓に欠かせない豆腐。種類ごとの使い分けはもちろん、冷凍豆腐や漬け方をマスターすれば、さらにレパートリーが増えそうです!
※参考ホームページ
全豆連「豆腐の種類詳細」
日本豆腐協会「豆腐について」
相模屋「おとうふ豆知識」
共生食品㈱「とうふのマメ知識」
旭化成「保存テクニック/豆腐」
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