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レンジは相性が悪い?冷めた揚げ物をおいしくする「温め直し」の極意

レンジは相性が悪い?冷めた揚げ物をおいしくする「温め直し」の極意
テイクアウトした惣菜や残り物の揚げ物。温めて食べようとしたらベチャッとなって残念な思いをしたことはありませんか?揚げたてではないから仕方ない…と諦めがちですが、実はちょっとしたコツでおいしさを復活させることができるんです。今回は、数々のレシピ本を手がける料理研究家のたっきーママ(奥田和美)さんに、揚げ物をおいしく温め直す方法を教えていただきました。
フーディストノート
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2025/07/08
2025/07/08
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お話を伺った方

たっきーママ
たっきーママ(奥田和美)さん

料理研究家。2人のお子さんをもつ4人家族。「フーディストアワード」お弁当部門で3年連続グランプリを受賞。2016年に発表された「第3回 料理レシピ本大賞 in Japan」の「料理部門」で入賞。著書『たっきーママの毎朝ラクする!スープジャーのお弁当』も好評発売中。

水分がポイント?おいしく復活させる揚げ物の「温め直し」

レンジは相性が悪い?冷めた揚げ物をおいしくする「温め直し」の極意

──揚げ物を温め直すとき、サクサク感が失われてしまうのはなぜですか?

「揚げ物を温め直すときに一番注意したいのは、『水分』です。電子レンジを使うと、どうしても内部の水分が蒸気になって外に出ようとして、衣に溜まってべちゃっとなってしまいます。これは電子レンジが水分を振動させて温めるためです。特にラップをして温めると、衣の中に水分がこもり、揚げたてのようなカリッとした食感が失われてしまうんです」

──どうすれば揚げ物をおいしく復活させることができるのでしょうか?

「最もおすすめなのは『トースター』です。トースターは表面に直接熱を伝えるので、余分な水分を蒸発させ、サクサク感を戻してくれます。さらに、アルミホイルを少し丸めてから広げて敷くと、表面がデコボコになり、余分な油が落ちて焦げつきにくくなります。これで、揚げ物がカリッとジューシーに仕上がりますよ」

──フライドポテトも同じ方法でおいしさが復活するのでしょうか?

レンジは相性が悪い?冷めた揚げ物をおいしくする「温め直し」の極意

「フライドポテトを揚げたてのように復活させるには、フライパンで乾煎りするのが一番です。油をひかずにフライドポテトをフライパンに入れ、3〜5分乾煎りすると、サクッと揚げたてのような食感になります。ポテトが吸った油が乾煎りしている間に中から出てきて、その油で勝手にカラッとなるんです」

揚げ物以外の温め直しもチェック!

──揚げ物以外の食材、例えば冷凍ご飯はどう温め直すのがよいですか?

「冷凍ご飯の場合、電子レンジだけだと表面が硬くなりがちですよね。そんなときは、冷凍ご飯の表面に水を少しかけてラップで包み、チンするだけでふっくら仕上がります。冷凍している間に水分が失われているので、水分を補うだけで、冷凍ご飯がまるで炊きたてのようになります」

──餃子の温め直しはどうすればよいですか?

レンジは相性が悪い?冷めた揚げ物をおいしくする「温め直し」の極意

「餃子も揚げ物と同じように、トースターで温め直すのが最適です。その際、ちょっとしたコツがあります。アルミホイルを丸めて広げ、その上に焼き目を上にして餃子をのせます。そして、ヒダに料理酒を塗ってからトースターで焼いてください。水ではなく料理酒を塗ることで、水分を含みつつ蒸発が早く進み、べちゃっとならずにサクッと仕上がります。餃子は時間が経つと皮が乾燥して硬くなりますよね。それをもちもちに戻すことが大切なんです」

温め直しのコツ、覚えておけばおいしさが復活!

「温め直しは『水分』を意識することが大切です。どんな食材でも水分を飛ばしたいのか、補いたいのかを考えて温め直すことで、味がぐっとよくなりますよ。残り物をおいしく復活させるためにも、ぜひこのコツを試してみてください!」と、たっきーママさん。

たっきーママさんの公式サイトブログInstagramでは、日々の食事作りに役立つアイデアがたくさん紹介されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

「卵焼き」が実は危ない!?知っておきたい、夏のお弁当で注意したいこと

※写真提供:たっきーママ(奥田和美)さん

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