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作り置き名人のスガさんが考える、おいしい料理を爆速で作るためにやるべきことって?

作り置き名人のスガさんが考える、おいしい料理を爆速で作るためにやるべきことって?
フーディストさんのレシピに込めた思いや毎日の料理作りのアドバイス、暮らしを楽しむコツをご紹介する不定期連載「おいしい暮らし」。今回は、「週末作って平日食べる作り置きレシピ」が人気のスガさんに、作り置きレシピを発表するWEBサイトを始めたきっかけや、以前とは変わってきたというレシピの考え方のお話などをうかがいました。
フーディストノート
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2024/07/05
2024/07/04
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娘さんたちに伝えたいレシピをサイトに

——スガさんがフーディストとしてレシピを発表するようになったきっかけを教えてください

「10年ほど前、SNSで毎週末に作った作り置き料理を『今週の作り置き』として投稿し始めたんです。そのときに結構な反響をいただいたので、ふと、これってコンテンツになるんちゃうか?と思って。
ちょうどそのころ、仕事で関西から東京への転勤が決まりつつあったので、激務続きでろくに料理を教えることができなかった娘たちにも読んでもらえるように、Webサイトを作って、作り置きできるレシピを少しずつ公開し始めました。
そんな理由もあって、レシピもサイトも娘たちがわかりやすいように、なぜ、どうしての部分までできるだけ丁寧に伝えるように作っています」

 

——レシピを発表するようになってから、ご自身の生活にどんな変化がありましたか?

「おかげさまで私1人の著書だけでも11冊も出版していただいたり、このようにさまざまなメディアでも取り上げていただいたり。ふだんは料理とはまったく違う分野で会社員をやっているのですが、社内でも『ファンです』『本持ってます』『サインください』という方が増えてきて、複雑です(笑)」

 

——そうしたレシピを考えたり、料理をしたりする上で大切にしていることはありますか?

「できるだけシンプルで、再現性の高いレシピを作ることを心がけています。以前は、せっかく作るなら一品で複数品目摂取できるようにしたいとか、調味料は“さしすせそ”に沿った順で入れたいとか、いろいろと考えてレシピを組み立てることが多かったんです。
でも、材料欄にあれこれ書いても、いくつか入れないで作っちゃう方も少なくない。たとえば煮物なら『最後の仕上げにしょうゆを大さじ1』というレシピにすると、やっぱり入れ忘れてしまうことも多いんですよね。それなら煮物ではなく炒め煮にして、調味料は最初から全部混ぜ合わせて一気に入れ、味を入れながら火を通せばいいと考えるようになりました。今は、調味料や材料はさらに引けるか、材料の大小や気温の変化があっても再現しやすいかを一度見直してから調理に入るようにしています」

 

——お忙しい毎日、お時間のない中で「味も見た目もおいしい料理を作るコツ、準備」などアドバイスをお願いします!

「考えること、確認すること、手を動かすことをごっちゃにせず、それぞれタスクとして分けることでしょうか。たとえば、作り始めてから必要な調味料がないこと、保存用袋やキッチンペーパーが出ていないことに気づき、考えていた手順通りに進まず、どうにか完成しても結局おいしくない…。そんなの最悪ですよね。
なので、
1. 考える(今日はこれとこれを作ろう)
2. 確認する(あ、調味料がない→1に戻る、または買い出しに行く)
3. 手を動かす(あとは作るだけ!)
の順で、いかに“あとは作るだけ”の状態にできるように事前に準備しておくか。すごく当たり前に思えるかもしれませんが、たったこれだけで爆速でおいしくできますよ。手早く作ると、余裕をもって盛りつけられるので見た目もきれいに仕上がります」

 

——料理を盛り付ける食器は、どんなものがお好きですか?

「使っている食器はすべて白山陶器さんです。量はそれほど持っていませんが、シンプルで使いやすくて、漬け物をのせるだけできれいに映えますよ。東京・青山にあるショールームで買っています」

「なすと鶏もも肉の味噌炒めを盛っているのも、白山陶器さんのブルームシリーズのプレートです。なすと鶏もも肉を一緒に炒めて手軽に作れますし、甘じょっぱくてご飯がすすむ味でおすすめです」

***

「動画にもチャレンジしようと準備中で、近々YouTubeチャンネルを開始する予定です。InstagramやTikTokの配信も行いたいなと考えています」というスガさん。もとは娘さんたちが作りやすいようにと考え抜かれ、今ではお孫さんも喜んで食べているという数々のレシピには、スガさんのご家族への思いがたっぷり込められているんですね。

 

スガさんへのQ&A

——大好物といえば?苦手な食べ物は?

「好きなものはお酒で、最近はウオッカですね。ウィルキンソン ウオッカ50°を炭酸で割って飲んでいます。昔、キンミヤ焼酎にハマったんですが、梅酒をキンミヤで割る、いや割れていない?とわけわからんことになったので、ここに行き着きました。苦手な食べ物はスイーツなど甘いもの全般です。あと、そういえば炭水化物が視界に入っていないことに気付きました。白米、パスタ、ピザ、パン、ラーメン…、そういえば食べていないですね」

——思い出の料理本はありますか?

「1980年代の本なのですが、『non・noお料理百科』と『non・noお菓子百科』ですね。本が出た当時は毎日、毎日見ていて、こんなに作れたらいいなあと、もう見ているだけで幸せでした。おそらく全部作ったはずですが、もしかしたらそう思い込んでいるだけかもしれません(笑)」

——料理以外で、リラックスタイムの過ごし方といえば?

「平日の朝は毎日、早朝に料理の仕事を終えた後、会社の仕事の前に10kmほどランニングをしています。これが日々、季節を感じられていいですね。特に、冬の朝焼けなんて最高です。もう悩みごととか全部吹っ飛びます。休みの日、土曜日は午前中にマッサージと鍼に行き、昼からウオッカを飲んでお昼寝。よく晴れたお出かけ日和でも、『勝った!』と思いながら眠りにつくのがたまりません」

スガさん
スガさん

会社員をしながらウェブサイト「週末の作り置きレシピ」を運営する料理研究家。仕事と子育ての両立のために始めた「週末作って平日食べる作り置き生活」のレシピやコツを発信。『材料・仕込み最小限 すぐできる作りおき』(池田書店)、『つくりおき副菜 パパッと便利な野菜のおかず100』(マイナビ出版)など著書多数。

<公式サイト>
週末の作り置きレシピ

<Instagram>
スガ(@sgmy)

<X(旧Twitter)>
スガ@週末の作り置きレシピ(@sgmy)

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