ちゃんちーさん、3人のお子さんたちが苦手な食材ってどうしてますか?【おいしい暮らし】
季節に合ったイベントごはんでより楽しく、おいしく♪
——ちゃんちーさんが、フーディストとしてレシピを発表するようになったきっかけを教えてください
「結婚して友達を家に招き、簡単な料理でしたがおうちランチを振る舞ったときに、友達がおいしい!レシピを知りたい!と言ってくれたことがあって。ただ、料理はいつも目分量で作っていて、毎回味が違うなんてこともあり、自分の覚書のような感じで、作ったもののレシピをブログに残すようになりました。
その後、長男を出産して離乳食がスタート。この子は私が与えたもので育っていくんだ、今日は何をどんなもので作ってみようかと、責任感も楽しみも感じながら日々の話も添えてレシピをブログに書くようになり、今に至ります」
——レシピを発表してから、何か変化はありましたか?
「ご紹介したレシピを作っていただいた方から、おいしかった!いつも食べない子どもが食べてくれました!などうれしい声がたくさん届くようになりました。それが励みになり、毎日の料理作り、新しいレシピ作りがより楽しくなりました。
読者さんやフォロワーさんからのリクエストなどに応えるのも楽しいですね。レパートリーもさらに増えていくようになりました」
——レシピを考えたり、料理をしたりする上で大切にしていることは?
「食べたもので未来の体ができると思っているので、まずは、家族の体と健康を食事面でもサポートできるよう、ふだんから栄養バランスには気をつけながらレシピを考えています。
それと、旬の食材を使い、季節のイベントを意識しながら食事を作るようにもしています。旬のものにはとくにその時期に摂りたい栄養がたくさんありますし、季節も感じられますよね。季節に合ったイベントごはんでより楽しく、おいしく食べられるようにすると、子どもたちがふだんは食べないようなものも食べてくれます!食に対しても、より興味を持ってくれるようになったと感じています」
——お忙しい毎日、お時間のない中で「味も見た目もおいしくするコツ、準備」などアドバイスをお願いします
「平日、子どもたちが帰ってきてから寝るまではとにかく忙しくて、座る時間もないことも…。そんなときのために、野菜だけ切っておいたり、調味料だけ合わせておいたり、お肉や野菜を漬けておいたりと、あとは焼くだけ、揚げるだけ、炒めるだけで済むように、下準備をしておくことは多いです」
——その一方で、丁寧に作ることも大切にしているそうですね
「昔からの料理の基本には、やはりそれなりの理由があって、昔の人の知恵がたくさん詰まっています。そうした“省略しない理由”を考えたり調べたりするようになってからは、必要な工程は省かず、丁寧に調理していくことも増えました。よりおいしくて、栄養のある食事で、家族を笑顔にしたいなと思っています」
——お子さんたちの好き嫌い対策といえば?
「わが家の子どもたちは好き嫌いがそんなになく、基本的になんでも食べてくれます。でも、まったく箸をつけないものに関しては、一口だけ食べてみたら?と促して、一口だけでもまずは口にしてもらいます。そこで口に合わなかったら、食材が苦手なのか、味付けが苦手なのかを聞き、食材の切り方や調理法を変えてみたり、味付けを変えたりしていきます。そうして、食べられなかったものが食べられたときは、大げさに褒めるというか、食べられたことを自信にするように伝えています!」
ちゃんちー家のごはんをフレッシュに冷凍してお届けするサービス「ちゃんちーキッチン」をスタートさせたちゃんちーさん。「『ちゃんちーさんの作ったものを食べてみたい』『レシピ通りに作っているけど、本当にこの味で合ってるのかな?』というお声をたくさんいただき、防腐剤や添加物を使っていない、栄養のことも考えたおいしいわが家のおかずを、1人前ずつ真空パックしました。時間がない日の家族のごはんはもちろん、妊婦さんや産後のお母さん、一人暮らしのおじいちゃんおばあちゃん、遠く離れて暮らすお子さんや単身赴任のお父さんにもとっても便利ですよ」という、ちゃんちーさんおすすめのおかずは早くも好評のようです!
ちゃんちーさんへのQ&A
——ニックネームの由来は?
「本名が『ちか』というのですが、ちか→ちーちゃん→ちゃんちー、になりました」
——大好物といえば?苦手な食べ物は?
「好きな食べ物は、おいしいもの 笑。最近は韓国料理が好きですが、いろんな国の料理が食べてみたいと思っています。基本的に何でも食べますが、子どもの頃からレバーだけは苦手で、結婚してから食卓に出したことはありません…」
——思い出に残る料理の本といえば?
「レシピを掲載していただいた本は、どれもいろいろな思いが詰まっているので、すべて大切に残して、子どもたちに自慢しています 笑。とくに思い出深いものは、やはり最初のレシピ本『ちゃんちー家のおうちごはん』。当時は次男を妊娠中で、つわり中に試作をしたり、安定期に入って撮影したり、出産を控えて出版イベントをしたりと、本を見るたびにいろいろ思い出します」
——お料理以外で、リラックスタイムの過ごし方といえば?
「今日は何もしない!と決めて、子どもたちとただひたすら遊んだりイチャイチャしたりするのが癒しの時間です。そして、子どもたちが寝静まってからのおひとりさまタイムには韓国ドラマ。最近はチ・チャンウクにハマっています。チ・チャンウク主演のドラマはすべて好きなので一番は選べません 笑」
——これからチャレンジしたいことは?
「子どもたちが成長してスポーツの習い事を始めたので、より食事に気をつけるようになりました。食事面でもサポートしていけるよう、今年は3~4つのスポーツフードの資格取得にチャレンジしたいと考えています」
料理研究家。「気取らない毎日のおうちごはん」をコンセプトに、3人のお子さんたちも喜ぶおかずからおやつ、アウトドアまで幅広いレシピを提案中。岐阜市が運営する「ぎふベジ」では、地元・岐阜県の旬の野菜をおいしく食べるレシピの紹介も行う。著書に『ちゃんちー家のおうちごはん』(宝島社)。
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「ちゃんちー家の気ままな日々とおうちごはん」
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ちゃんちー/おうち料理研究家・料理ブロガー(@chan.chan_chii)
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