おいしいままで保存するには?今さら聞けない「マヨネーズ」基本のき【使い切りレシピ付き】
市販のマヨネーズはどうやって保存すればいい?
マヨネーズは「乳化」している
マヨネーズをおいしく保存するのに覚えておきたいキーワードが「乳化」です。
マヨネーズは主に植物油とお酢、そして卵からできています。ただし、油と水(お酢)は本来は混ざり合わないものですよね。そこで、大事なはたらきをするのが卵。油と水は、卵黄に含まれるレシチンの力で乳化して混ざり合い、なめらかなマヨネーズになるんです。
そういえば、パスタソースを作るレシピにもよく「オリーブオイルとパスタのゆで汁をよく混ぜて乳化させます」という説明がありますね。ここでは、ゆで汁に溶け出したパスタのでんぷんのはたらきによって、オイルとゆで汁が混ざり合っています。
マヨネーズは冷えすぎるのが苦手!
それでは、本題のマヨネーズの保存方法についてチェックしていきましょう。
市販のマヨネーズは、未開封なら常温で保存OKです。直射日光を避け、涼しいところに入れておくのが基本です。そして、気になるのが開封後のこと。マヨネーズを手がけている各メーカーは、「冷蔵庫で保存して、1か月を目安に食べ切る」ことを推奨しています。
なお、このときに注意したいのが保存するときの温度。乳化して作られるマヨネーズは、冷えすぎて0℃以下になると、せっかく乳化した油と水が分離することがあるんです(反対にあまり高温になりすぎるのも×)。一度分離したら、元のマヨネーズには戻りません。そこで、冷蔵庫の中でも、冷風に直接当たったりして温度が下がりすぎないよう、冷蔵庫の中でもとくに野菜室やドアポケットに入れておくことがすすめられています。
※詳細は商品によって異なるので、パッケージに記載された保存方法を合わせてご確認ください
この手があったか!マヨネーズの使い切りレシピ
冷蔵庫に入れておけばいいとはいえ、長いようで短いような1か月。いろいろなお料理に使って、おいしく食べ切りたいですね。こんな使い方も覚えておくと便利ですよ!
手作りするなら、フレーバーマヨネーズが楽しい♪
伝統の味や名産品など地域の特色を活かしたご当地マヨネーズや、有名シェフが監修したマヨネーズなど、いろいろなフレーバーのマヨネーズも話題に!シンプルな材料を混ぜ合わせればできるマヨネーズは、自分の好きな風味を付けて手作りするのもおすすめですよ。
スペインのメノルカ島にある港町マオンが発祥といわれ、“マオンのソース”から名付けられたというマヨネーズ。とくに日本製のマヨネーズは、そのおいしさから海外でも人気が高いそうですよ!おいしく保存して、新しい食べ方もぜひ見つけてみてくださいね。
※参考ホームページ
ケンコーマヨネーズ 賞味期限・保存方法に関するQ&A
キユーピー お客様相談室
味の素「マヨネーズ」の適切な保存方法
コープこうべ マヨネーズの正しい保存方法のお話
▼調味料や野菜、お肉にお魚…上手な選び方や保存方法、使い分けって?これまでの記事をチェック!
「今さら聞けない!調味料&食材の基本のき」