どうしてこんなにおいしい&人気なの?今さら聞けない「さば缶」の基本のき
さば缶ブームの理由が知りたい!
さば缶の大ブームが到来中!とくに最近では店頭で品薄になるほど…。それもそのはず、これまで魚の缶詰の生産量でトップだったツナ缶を追い抜くほどの勢いに!全日本さば連合会が行うイベントでは、開催されるたびに大盛況だそうです。
さばは認知症の予防などに効果があるといわれるDHAや、血液をサラサラにするEPAをはじめ、豊富な栄養素を含んでいます。これらの栄養素を手軽に、かつリーズナブルに摂れるさば缶が人気を集めるのは必然ですよね。ですが、さば缶は以前からあったはず…。ブームの理由、気になります。
そのきっかけの一つは、さば缶をそのまま食べるのではなく、和食や洋食などに食材として活用するレシピがメディアで多く取り上げられたこと。今では、さば専門店でもアレンジレシピが提供されているほか、缶詰メーカーのホームページでも、いろいろな食べ方が紹介されています。料理のバリエーションと健康志向、手軽さがマッチした結果といえますね。
どんどん広がる!さば缶のラインナップ
さば缶そのものにも、たくさんの種類があります。さば缶の定番といえばアレンジしやすい水煮、そしてみそ煮にしょう油煮。とくに味付きのものは、そのまま食べられるのでおかずやおつまみにも重宝されてきました。
さらに最近では、オイル漬けやトマト煮、カレー煮などをはじめ、ラインナップが大幅に増えているんです。さらに、若い女性をターゲットにした、おしゃれなデザインの缶詰も登場するほど。
また、製法にこだわったり、厳選したさばを使用したりといった「高級さば缶」も発売されています。通常のさば缶は1個あたり100~200円ですが、「高級さば缶」は400円程度からそれ以上の価格も!さばの部位を厳選して脂のりが段違いだったり、缶を開けたときの見た目にこだわっていたりという高級さば缶、一度ためしてみたいですね。
さば缶は鮮度が命!缶詰でも旬のおいしさが味わえる?
さばは傷みやすい魚のため、鮮度を保つことがとても重要なポイント。生さばだけでなく、缶詰の場合も同様です。水揚げされた新鮮なさばだけを使い、素早く缶詰にする必要があります。
さば缶を作るときにはまず、さばを缶の大きさに合わせて輪切り状にカットします。その後、専用の機械で缶に充填し、調味液を注入します。そしてフタを取り付け完全に密封した後に、加圧加熱殺菌を行うというのが大まかな作り方。
とくに、さばの水煮缶は水と塩しか使わないため、さばそのものの鮮度に味が左右されがちです。さばの旬といえば秋頃。そこで各メーカーとも、その時期に獲れたさばは、極力冷凍せずに缶詰に加工しているそう。缶詰とはいえ、旬のおいしさが詰まっているんですね。
試してみたい!さば缶のアレンジレシピ
脂ののったうま味たっぷりのさば缶は、そのまま食べるだけでもおいしいもの。ここでは、さば缶の味わい深さを活かしたアレンジレシピをご紹介します。
体にやさしいお魚は、日々の献立に取り入れたいもの。うま味たっぷりのさば缶を使えば、調味料が少なくても味が決まります。また、下処理する必要がないので時短で一品作れるのも魅力。いろいろなレシピを参考に、さば缶をもっと活用してみませんか?
※参考ホームページ
全日本さば連合会「鯖ナイト」
ダイヤモンドオンライン「サバ缶ブレイクは必然!空前絶後のブームが起きた理由」
東洋経済オンライン「日本人が積極的にサバ缶を食べだしたワケ」
宮城県日南市「さばにはどんな栄養が含まれているのか?」
マルハニチロ「商品情報~缶詰」
ニッスイ「鯖缶で簡単 アレンジレシピ」
日本ハム「とれたてのさばのおいしさを、そのまま食卓へ (株)宝幸 八戸工場」
伊藤食品㈱「工場見学~八戸工場」
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