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お肉料理向きの塩って?ちょうどよい塩の濃さは?今さら聞けない「塩」の基本のき

お肉料理向きの塩って?ちょうどよい塩の濃さは?今さら聞けない「塩」の基本のき
毎日の料理に欠かせない塩。とはいえ、日本産から外国産までお店にはたくさんの種類が並んでいて、どれにしようか迷うほど。その味わいは、原料や製法によって異なるんです。そこで今回は、塩選びが楽しくなるような奥深~い塩のお話をいろいろ調べてみました。
Kayoko*
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2017/11/24
2022/10/19
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パッケージにある「天然塩」と「精製塩」って何が違うの?

お店でよく見かける塩は、にがりやミネラルを含む昔ながらの製法で作られた「天然塩」、塩水を化学的に精製した「精製塩」の主に2種類。一般に天然塩はまろやかさと少しの苦みを持ち、精製塩は塩化ナトリウム含有率を99%以上と、塩気をストレートに感じやすくなっているのが特徴です。

さらに天然塩は、ミネラルが豊富でまろやかな「海水塩」、シャープな塩気が特徴の「岩塩」、バランスの良い「湖塩」と3つに分けることができます。日本で作られている塩は海水塩が主流で、他は海外からの輸入品となっています。
一方の精製塩はサラサラと使い勝手がよいタイプで、食卓塩としてもおなじみですね。

料理は塩で決まる!料理と塩の相性、教えます!

にがりを含んだ塩を高温になるまで加熱してサラサラにした「焼塩」や、ハーブやスパイスをブレンドした「シーズニングソルト(合わせ塩)」、海藻を使って作られたやや黒みがかった「藻塩」などをお使いの方も多いのではないでしょうか。

これだけさまざまな種類のある塩ですから、料理との相性もあるようです。たとえば、まろやかな海水塩は魚介類と相性がよく、大粒でシャープな塩気の岩塩は肉料理と相性がよいといわれています。また、サラサラで塩気を感じやすい食卓塩は天ぷらなど油っこい料理に向き、塩味だけでなく風味豊かなシーズニングソルトを使えば簡単に本格的な味わいがプラスできます!

また、形や性質も使い分けのポイント。例えば、水分が少ないタイプはサラサラしているため料理や食材に均一に塩を振ることができます。一方、水分が多くて粒が小さいタイプは、素材にくっつきやすく肉や魚など下ごしらえにおすすめ。また、粒が小さいものやフレーク状のタイプは溶けやすい性質があるので、使い勝手で決めるとよいでしょう。

ちなみに、人が「おいしい」「ちょうど良い」と感じる塩加減は料理の1.0%程度が標準で、それ以下だと薄味で物足りず、1.5%をこえると濃い味、しょっぱいと感じるようです。

塩はどうやって保存するのがいい?

塩はほとんど品質の劣化がないといわれ、実際に食品衛生法やJAS法などでも、賞味期限を表示しなくてよい食品です。ただし、ハーブなどをブレンドした塩の場合は、そのブレンドした素材に賞味期限があるため注意が必要です。

ただし、塩はくっつきやすく、においが付きやすい性質があります。もし固まってしまったら使いやすいように砕く手間がかかります。そのため、保存する時は高温や多湿になる場所を避け、密閉容器に入れましょう。強いにおいの食品などと一緒に保管するのは避けて下さいね。

塩で食器がピカピカに?

塩は味付けだけでなく、腐敗の原因である雑菌の働きをおさえたり、味噌や乳製品などの発酵を促してくれたりもします。その他にも、うどんのコシを出すのに役立つ強いグルテンを作ってくれます。

また、料理以外でも、バスソルトや塩入りのスクラブクリームなどは血行がよくなり新陳代謝を促すといわれていますし、ヨーロッパでは貴重な食器類を塩を使って洗っているとか。その他にも雪が降っている時には道路の凍結防止にも役立ちますし、縁起担ぎの盛り塩もおなじみです。

塩は調味料としてだけではなく、古くから暮らしに欠かせないものなんですね。

塩の種類別、おすすめレシピ3選

塩の種類と料理の組み合わせの参考になる、おすすめレシピを紹介します!

【フライパンで簡単ローストビーフ】

牛ももブロックに岩塩、ブラックペパー、にんにくなどを擦り込んでフライパンで蒸し焼きに。仕上げにグリーンペパーを散らしたらできあがりです。岩塩は素材に負けない力強さがあるため、塩味がぼやけません。牛や羊など赤味肉の料理にピッタリです!

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【シーズニングでスパイシーチキン】

シーズニングと鶏もも肉だけで作る失敗知らずのレシピ。両面にシーズニングをたっぷり振って、表から焼いた後に皮目を焼いてパリッとさせるのがポイントです。シーズニングには、塩やスパイスなどがブレンドされているのでこれ一本で本格的な味わいになりますよ。


レシピをチェック!>>

【オクラの藻塩炒め】

さっとボイルしたオクラに、オリーブオイルで炒めたニンニク、藻塩をかけたら完成。海水と海藻のうま味が凝縮した藻塩があれば味が決まりますね。

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使い方、そして選び方によって、いつもの料理をワンランクアップさせてくれる塩。いつもの使い慣れた銘柄にプラスして、他の種類のものも取り揃えて使い分けるのもおすすめですよ♪

※参考文献
公益財団法人塩事業センター
一般社団法人日本塩工業会「日本の塩」
塩の専門店塩屋「塩の基礎知識」

▼みりんにお酢、砂糖…上手な選び方と使い分けって?これまでの記事をチェック!
「今さら聞けない!調味料の基本」

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この記事を書いた人

WEBライターとして料理レシピ記事などを執筆中。唎酒師の資格を持ち、日本酒やおいしいものに精通。旬の食材を活かしたレシピまとめや、思わずまねしたくなるようなアイデア料理の記事が人気。

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