「なめこ」は洗う?洗わない?下ごしらえや保存方法をチェック!

「なめこ」のぬめりとは?
なめこの大きな特徴であるぬめりの主成分は、「ペクチン」とよばれる水溶性食物繊維によるもの。成長する過程で水分を保って乾燥を防いだり、ぬめりの層で傘を覆い外的から守ったりする役割もあるとか。
ペクチンはオクラや山芋などにも多く含まれ、腸内環境を整え便秘や下痢の予防に効果があるなど、私たちの体にうれしいことがたくさん!ペクチンたっぷりのなめこは、積極的に摂りたい食材のひとつですね。
洗ってから使う?「なめこ」の下ごしらえを確認!
店頭で販売されているきのこ類の多くは、衛生的な環境で栽培されているため洗わずに使うのが一般的。ただし、なめこはぬめり部分におが粉が残っている可能性があります。
食感や風味が落ちない程度にざるの中で軽く水洗いするか、サッと湯通ししましょう。水気をよく切ってから使ってくださいね。また、なめこは生で食べられないため、水洗いだけの場合は加熱調理が必要です。
まずは傘をチェック!新鮮な「なめこ」の選び方
なめこは傷みやすいので、なるべく新鮮なものを選びたいですよね。最も目にとまりやすい傘が開いていないかを確認してください。肉厚でハリがあり、割れていないかも合わせてチェックしましょう。
全体が黒ずんでいたり、ぬめりが濁っていたり、水っぽくなって形が崩れていたりするなめこは鮮度が落ちている可能性があるので気をつけてくださいね。
石づきなめこは、傘と軸が立ち上がって倒れていないものが新鮮な証拠。また、真空パック入りのなめこは鮮度が落ちてくるとガスが発生して膨張しやすいのでチェックしてみてください。
「なめこ」の上手な保存方法
なめこはほかのきのこに比べて傷みやすいため、購入後すぐに消費するのがおすすめです。もし、すぐに食べられないときは冷蔵または冷凍保存が可能です。
早めに使い切るなら冷蔵庫で保存
真空パック入りの場合、未開封ならそのまま冷蔵庫で1週間ほど保存できます。開封した場合は密閉容器などに入れて保存し、なるべく早めに使い切りましょう。石づきなめこは冷蔵庫へ入れ、3日を目安に使い切ってください。
長く保存するなら冷凍庫へ
すぐに使わない場合は、冷凍保存がおすすめ。真空パック入りのなめこはそのまま冷凍庫へ入れ、1か月ほど保存できます。半分に折り目を付けて冷凍すれば、半量だけ使いたいときに便利ですよ。
石づきなめこの場合、石づきを切り落としてバラバラにし、軽く水洗いして水気を拭き取り密閉保存袋に入れて冷凍庫へ。ラップに包んで小分けにしておくと便利です。また、保存袋の中で薄く広げて冷凍すれば、使いたい分だけ折って取り出せます。
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なめこは低カロリーで使い勝手がよいことに加え、私たちの体にうれしい栄養素もたっぷり含まれています。一年を通して手に入りますが、天然のなめこの旬は秋!上手に選んで下ごしらえをし、旬のなめこをもっと楽しんでくださいね♪
※参考ホームページ
iwaki「なめこは保存の仕方が鍵! おいしく食べるポイントを知っておこう」
KAGOME「[なめこ保存]冷凍1カ月、冷蔵1週間!脱気袋でおいしく保存」
ニチレイ「【なめこの冷凍保存】凍らせてヌメリと味をキープ!簡単レシピも!」
ふるなび「なめこの賞味期限は?見分け方や冷凍方法、おすすめのレシピを紹介」
毎日新聞「他の野菜はぬるぬるしていないのに、どうしてなめこはぬるぬるしているのですか」
冷凍したなめこは解凍せずそのまま調理できます。下処理不要でみそ汁や炒め物などにサッと使え、なめこのぬめりも復活しますよ。
傷んだ「なめこ」の見分け方
真空バック入りのなめこは、袋が膨張していたり、袋内に泡が出てていたりする場合は食べるのを避けましょう。石づきなめこの場合は、酸っぱいにおいがすれば傷んでいる証拠。また、黒く変色したり、形がくずれていたりするときも食べるのを控えてくださいね。
使い勝手バツグン!「なめこ」のおすすめ料理
なめこの最大の特徴であるツルンとした口あたりを活かすなら、和え物。ぬめりがほかの食材や調味料とよくからんで、まとまりのある一品になりますよ。また、みそ汁やスープなら、なめこのぬめりを余すことなくいただけます。
パスタになめこを入れると、ぬめりがよくからみ一体感が増します。また、寒い季節には、お鍋やあんかけうどんに入れたりするのもおすすめ。とろみが付いておいしさがアップしますよ。
なめこは消化があまりよくないため、消化を促してくれる大根や山芋などと組み合わせると効率よく栄養を摂取できます。大根おろしやとろろにして、なめこと合わせてみてくださいね。