「news every.」でも注目!ちはるさんの超絶ラクできる「だけメシ」レシピの作り方
1日中ず~っとレシピのことばっかり考えています
——新しいレシピのアイデアは、どんなところから生まれることが多いですか?
「癖というか、趣味というか、もう1日中ず~っとレシピのことばっかり考えているので、テレビ、雑誌、映画、YouTube、外食先、街中の広告、息子の保育園の給食表など毎日、至るところでアイデアやヒントに出会っている状態です。
そこから、『あ、この〇〇を△△に変えてもおいしいかも』とか、『この料理が包丁なしで作れたら最高やな~』とか、食べたり見たりするだけで終わらせずに続きを考えて、これはいい!と思ったらとりあえず試作するようにしています」
——レシピを発表するようになってから、ご自身の生活にどんな変化がありましたか?
「分量を量るようになりました(笑)。これまで自分で調理するときには細かく量って調理することって少なかったんですが、レシピを発信するとなるとそういうわけにはいきません。慣れと感覚でやっていたところを、ちゃんと計量する癖がつきました」
——お忙しい毎日、お時間のない中で「味も見た目もおいしい料理を作るコツ、準備」などアドバイスをお願いします!
「時短のために実践しているのは、そのまま使える食材を常備しておくことです。豚こま肉やひき肉は包丁を使わなくても調理できますし、きのこやキャベツ、ピーマンは手でちぎって使えます。手でちぎった方が味がなじみやすくなるという利点もありますよね。
鶏ひき肉と木綿豆腐で鶏つくねをチキン南蛮風に作るレシピも、テレビでもたくさん取り上げていただいたピーマンの肉詰めも、面倒そうな料理を包丁いらず、手間いらずで仕上げた自信作です!」
「見た目に関しては、私の料理格言(笑)のひとつで『焼き色は調味料』です。お肉や野菜を焼くレシピって、つい触ったり動かしたりしたくなっちゃいますよね。でも、そこはグッと我慢して、焼き色が付くまで触らないのが鉄則。
こんがり焼くとまたひと味違った味わいになるシン豚の生姜焼きや、大根がメイン級においしく仕上がる大根のしょうが焼きのように、焼き色が香ばしさや味の深みを出してくれて、食欲をそそる見た目に仕上がりますよ」
——料理に使う食材や調味料選びでこだわっていることはありますか?
「わが家の冷蔵庫に欠かせないのが、焼き肉のたれです。炒めてよし、焼いてよし、野菜と和えるだけでもおいしい!マヨネーズとの相性も抜群です。もしできあがった料理の味が薄かったら、焼き肉のたれをかけて食べればいいですしね。主役級の味付けにも、縁の下の力持ち的な存在にもなる、素晴らしい万能調味料だと思います。
わが家のお気に入りは、キッコーマンさんの「わが家は焼肉屋さん」の甘口タイプ。使い勝手抜群で、このたれを使ったレシピも、ラーパーツァイ、バンバンジー、厚揚げチンジャオロース風などいろいろご紹介しています」
——リラックスタイムは何をしてお過ごしですか?
「器を集めるのが大好きなので、雑貨屋さんや器屋さん、陶器市にもよく行きます。『うちる』というサイトも作家さんのステキな器がたくさんあってよくチェックしています。
あとは、格闘ゲーム『ストリートファイター』が大好き!自分でもプレイもしますが、プロの大会も国内外問わずほぼ欠かさずチェックしています。夫も息子も大好きなので、イベントにも家族でよく行きます。先日は推しのプロゲーマーさんのファンミーティングで熊本に行ってきて、その日の夜はビールがすすみまくりました(笑)」
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「文章を書くことが好きで、お休みしていた料理ブログも再開したので、いつかエッセイ本を出版するのがひそかな夢です!」という、ちはるさん。とってもわかりやすくて、ときおりクスッとさせられるレシピは、一度読んだら常連さんになること間違いなしですよ。
ちはるさんへのQ&A
——「だけメシ」の由来は?
「Instagramのアカウントを作るときに、友人に『あんたのレシピって“〇〇だけで作れる”レシピが多いやん?』と言われたんです。そこから、だけレシピ?だけごはん?あ、だけメシっていい感じやん!と決めました」
——大好物といえば?苦手な食べ物は?
「大好物はツナ缶、チーズ、にんにく、ビール。苦手な食べ物は貝類です。おなかを壊しちゃうんです…」
——思い出の料理本、食の本はありますか?
「飲食店勤務時代、疲れたとき、落ち込んだとき、迷ったときのバイブルが漫画の『バンビ~ノ!』でした。飲食店の在り方とか、働く上での心構えというか、そういうものを学ばせてもらったし、とにかく読むとモチベーションが上がるんです!大切なのはいつでもアモーレです!」
——インテリアやライフスタイルなど参考にしているショップ、カフェ、雑誌、サイトなどはありますか?
「とくにこれというものは決めていなくて、直観重視型です。ナチュラルなテイストも好きだし、カラフルなものも好き。無地も好きだし、花柄やアフリカンな柄も好き。うちのインテリアはとってもゴチャゴチャしてます(笑)」
飲食業歴20年以上、お酒が大好きな元居酒屋女将。居酒屋を切り盛りしていた経験を活かし、材料、工程を簡単にした、○○だけで作るレシピ“だけメシ”を発信中。著書に『食材2品だけ!魅惑の「だけメシ」食堂』(宝島社)、『超絶ラクしてほめられる!だけメシ』(KADOKAWA)。5歳のお子さんと柴犬、夫と暮らす。
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だけメシ|ちはる(@dake_meshi)
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「副菜食堂」
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