整理整頓が苦手でも大好きな場所にしたい!「だけメシ」ちはるさんのキッチン
ちはるさんの「世界一楽しいわたしの台所」
——キッチンのこだわりやお気に入りポイントを教えてください
「キッチンのインテリアで徹底しているのは、自分の好きなものを集めること!です。台所にいることが好きになるような、やる気がない日もちょっと気分が上がるような、自分が居心地のいい空間にするために、好きなアーティストさんの絵を飾ったり、大好きなグリーンを置いたり、天井から吊るしたりしています」
「でも、私はどうしても植物が育てられない(豆苗すら育ちません 笑)ので、グリーンはすべてフェイクやドライフラワーにしています」
戸棚にしまわず、すぐに手が届くところに
——収納のマイルールといえば?
「フライパンや菜箸などは毎日使うものなので、戸棚にしまったりせず、すぐに手が届くところに置いてます。とくに、鉄フライパンはしまっておいて取り出すのが億劫になり、結局使わなくなった…ということがあったので、今ではすべて壁にかけてあります。
菜箸やタナーなどは、ホーローのレモン柄のツール立てに立てて、コンロのそばの取り出しやすい位置に。このツール立てはネットで見つけたもので、洗いやすく、レトロな感じもかわいくて気に入ってます」
——お使いの食器の収納もご紹介をお願いします!
「食器は、本当にズボラなので棚にゴチャゴチャと積み重ねています。取り皿に使う小皿だけはカゴに入れて、同じくカゴに立てた箸と一緒に、ダイニングテーブルからすぐ取れるようにキッチンカウンターに出してあります」
——食器はどんなものがお好きですか?
「手作りのぬくもりが感じられるような器が好きです。作家さんの一点ものや、ひとつひとつ形や絵柄が違うものにひかれます。大好きな器がキッチンにあると、ちょっと料理がしんどいときも背中を押してくれる存在になったりするんですよね。
じつは、じゃが南蛮をのせた美濃焼きのお皿は、念願叶って自分でデザインして発売していただいたものです。和食器だけどカジュアルで、和洋問わず毎日使いたくなるような器になって、とっても気に入っています」
——料理に使う食品や調味料はどちらにストックされていますか?
「買い置きの食材はカゴに入れてから、戸棚にしまったりふたをしたりして隠しています(笑)」
「とにかく整理整頓が苦手なので、パッと取りやすく、そして雑に入れたり置いたりしても悪目立ちしないカゴ収納は頼りになりますね!」
——そんなキッチンで、最近よく作るレシピはありますか?
「小松菜チヂミ風はかなりの頻度で作っています。小松菜の苦みやえぐみ、かみ切りにくいところってあまり好きではなかったんですが、そんな悩みがすべて解決されて、しかもとってもおいしく食べられる!好き嫌いの激しい夫と息子も結構食べてくれてます。ビールのアテにも最高ですよ」
「ほったらかし鶏チャーシュー風は、甘辛い味付けが好きな夫のお弁当の定番おかずです。ほったらかすだけで作れるので、寝起きのボヤボヤした頭でも簡単においしく作れますし、ほったらかしている間に副菜を用意すれば、お弁当作りは15分くらいで完結です。時間が経ってもやわらかくておいしいのもお弁当向きですよ」
——お子さんと一緒にキッチンに立つことも多いそうですね!
「最近料理をしてると、5歳の息子が「ぼくもやる!」と台所に来るようになりました。小さなころから台所に興味津々で、野菜を洗ったり、コップを洗ったり、でもそのうちに水遊びに発展して、終わるころには全身も床も水浸し(笑)。
それが近頃は、私が嫌いな洗い物ベスト5に入る炊飯釜を洗ってくれて、シンクまでピカピカに。から揚げの衣付けも、私1人でやるより息子と一緒にやった方が断然早い!本当に助かっています。
将来は『お寿司屋さんになりたい』(たまにラーメン屋さんに変わりますが)という息子の成長を台所で感じながら、これからも一緒に台所に立てたらいいなと思っています」
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大好きなものに囲まれたキッチンで、大好きなお子さんと一緒に料理を楽しむ。肩の力を抜いて作れるちはるさんの「だけメシ」は、そんな素敵な場所から生まれているんですね。
(記事中キッチン撮影/ちはるさん)
飲食業歴20年以上、お酒が大好きな元居酒屋女将。居酒屋を切り盛りしていた経験を活かし、材料、工程を簡単にした、○○だけで作るレシピ“だけメシ”を発信中。著書に『食材2品だけ!魅惑の「だけメシ」食堂』(宝島社)、『超絶ラクしてほめられる!だけメシ』(KADOKAWA)。5歳のお子さんと柴犬、夫と暮らす。
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