シンプルだからこそ奥が深い!おいしい「おみそ汁」を作るコツとおすすめの具材
風味豊かなおみそ汁を作るコツ
和食の定番ともいえるおみそ汁は、手間をかけた分だけおいしく作ることができる料理です。いつもの作り方で物足りなさを感じている方はぜひおいしく作るコツをチェックしてみてくださいね。
【コツ1】昆布とかつおぶしで出汁をとる
ご紹介したレシピでは昆布とかつおぶし両方を使って出汁をとっていますが、もちろんどちらか一方でも大丈夫です。
昆布を使って出汁を取る場合は、水を張った鍋に昆布を入れ、30分から1時間程浸けておきましょう。こうすることで乾燥している昆布が水を吸って、旨味成分が出やすくなります。昆布が十分に水を吸ったら鍋を火にかけ、ふつふつとしてきたらすぐに火を止めて昆布を引き上げます。沸騰させないように注意してくださいね。
かつおぶしを使って出汁を取る場合は、沸騰した湯にかつおぶしを入れ、1~2分煮てふきんやペーパータオルなどを敷いたザルで濾してください。
【コツ2】具材を投入するタイミングを考える
具材が豊富なおみそ汁はおいしいだけでなく、豊富な栄養を取り入れることもできて一石二鳥。適切なタイミングで鍋に入れないと口当たりが悪くなってしまい、具材のおいしさを十分に活かしきれないので、タイミングも意識するようにしてみてくださいね。
【コツ3】ほうれん草などの葉物野菜はさっとゆで冷水でしめておく
じゃがいも・さつまいも・なす、ごぼう・れんこんなどはアクがあるので、同様に別で下処理をしておくのがおすすめです。水にさらしてアクを抜いておけば渋みが出るのを防げるばかりか、変色も防げて色良く仕上がりますよ。
【コツ4】沸騰直前に火を止める
みそを溶き入れた後は沸騰させないよう注意しましょう。みその旨味成分であるたんぱく質は65℃以上で分解され、香り成分であるアルコールは90℃以上で揮発するため、長時間沸騰させてしまうとおみそ汁に大切な旨味や風味が失われてしまいます。また、水分が蒸発することで味が濃くなることもあるので、沸騰直前で火を止めるようにしましょう。温めなおす際も沸騰しないように注意してくださいね。
【コツ5】バターなど、隠し味を入れる
おみそ汁は隠し味を加えることでさらにおいしさを引き出せる料理です。たとえば、みそを入れる際に料理酒を混ぜると味にコクが出ますし、最後にごま油やオリーブオイルを入れると風味が増します。柚子こしょうを入れると辛味と風味が加わって大人の味わいに、ヨーグルトを入れると乳酸菌の効果で旨味が増してお子さまも食べやすくなるでしょう。
塩・しょうゆ・砂糖・酢などの調味料を少し混ぜるのも手軽でおすすめです。ほかにも、カレー粉を入れてカレースープのようにするも良し、大根おろしを入れて甘みを引き立てるも良しと、おみそ汁と調味料には豊富な組み合わせがあります。おみそ汁の味が物足りないと感じたときに試してみるのも良さそうです。
おみそ汁に合う!おすすめの具材5選
ミネラル豊富なわかめのおみそ汁
やさしい味わい!大根のおみそ汁
毎日食べたい!豆腐のおみそ汁
ほっこりした味わい!里芋のおみそ汁
お子さんにも人気!じゃがいものおみそ汁
具材たっぷりのおみそ汁でみんながほっこり♪
さきほども解説しましたが、おみそを入れた後は香りが飛ぶのを防ぐために、沸騰させずに火を止めてくださいね。95℃のおみそ汁が一番香りが良いと言われています。そのタイミングで器に盛れば、食卓に上がるころにはちょうど飲みやすい温度に下がっているという、とても考え抜かれた料理なのです。
お好みの具材をたっぷり入れて、お気に入りの味を楽しんでくださいね。