キチンとしまわなくても整う!かめ代。さんちの「吊り下げ収納キッチン」
かめ代。さんの「世界一楽しいわたしの台所」
——まずは、キッチン全体のテーマやこだわりを教えてください
「築20年の小さなキッチンですが、工夫しつつ大切に使い続けています。以前は、キッチンは『私が使う場所』であり、自宅に友人を呼んでおもてなしをすることが多かったので、見た目第一(笑)でした。でも、今は家族の働き方が変わってテレワークの日も多く『家族全員が使う場所』に。見た目よりも、使いやすさやわかりやすさを重視するようになりました」
吊り下げるのが私には一番です!
——キッチン収納のマイルールといえば?
「美しく整ったキッチンが大好きなのですが、残念ながら私は几帳面な人ではなく(笑)。1つ1つをキチンとしまい込むというのはやはり私にはむいていない…。ということで、最近は自分も家族もわかりやすいように、毎日必ず使う小さな調理器具を中心に吊り下げ収納にしています。使う度に洗うので油はねやほこりもつきませんし、多少水分が残っていても、吊り下げると自然乾燥できるのもうれしいところです」
——どんなものを吊り下げているんですか?
「まず、レンジフードの下には、towerの磁石付きのキッチンツールフックやホームセンターで買ったマグネットフックを使って、調理に毎日使うレードル類、みそ濾しや油はねガード、根菜を洗うたわしや計量器具を吊るしています。ちなみに左から5番目のレードルは、25年以上前に職場の先輩にいただいたもの。いつまでも美しく使いやすいのに感動して、他の4本も数年前にすべて同じシリーズで買いそろえました。こうして吊るしているのを見るたびに、国産で丁寧に作られている道具って素晴らしいなとほれぼれします」
「窓際にはアイアンのタオルハンガーを2本取り付けて、愛用しているさらしやふきん、ザルを吊り下げています。さらしもふきんも干しながら収納できるので、『使って、洗って、干す』がスムーズです。ザルも吊り下げ収納だといつでもカラカラに乾いていて気持ちがいいですよ。
フックで吊り下げているさらしは、干しながら収納できるようにループを縫いつけた私のオリジナル『料理用さらし』なんです。野菜の水気をとったり、水に濡らして熱々のおにぎりを握ったり、1枚で何役もしてくれるさらしは我が家のキッチンには欠かせない存在です!」
——“お弁当愛好家”としてお弁当レシピの本やWEB連載なども数多く手がけていらっしゃいますよね。お弁当箱の収納もご紹介をお願いします!
「持ち運ぶお弁当だけでなく、家ごはんでもお弁当が大活躍する我が家では、食器の中で1番よく使うものがお弁当箱だと思います。愛用しているのは木製とステンレス、アルミの3種類で、よく使うものはしまい込まずに、キッチンの棚にずらりと並べています。蓋があるのでホコリも入らずに安心。ふきんでふいてから使っています」
「一番よく使う弁当箱は、大館曲げわっぱの楕円1段のもの。肉巻きと卵焼きと野菜。こんなごくごく普通のお弁当が大好きです」
「ごはんも、曲げわっぱに入れていると冷めてもおいしいですよね」
かめ代。さんがお弁当のレシピや詰め方を紹介する「忙しい朝でも作れる♪『心が楽になる2品弁当』」は、ライフスタイルマガジン「朝時間.jp」にて好評連載中です。
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「娘が小学生のころ、よくお友だちと我が家のキッチンでおうちカフェごっこをしてくれたのが懐かしいですね。私がお客さんになって、飲み物やお菓子を出してくれるみんなを見るのがとても幸せでした」という、かめ代。さん。時が経ってその使い方は少し変わっても、かめ代。さんにとって、ご家族にとって、キッチンはいつも幸せな場所なんですね。
(記事中キッチン撮影/かめ代。さん)
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