小麦粉には戻れないおいしさ!かんたん&ヘルシーな米粉のおやつ
米粉は粒子が細かく均一なので粉をふるう手間がかからず、小麦粉などに含まれるグルテンがないためこねたり発酵したりする時間も短くてすみます。おやつだけでなく唐揚げの衣やスープのとろみづけなど幅広い使い方ができるので、小麦アレルギーやグルテンフリー志向でない方にもおすすめ!今回は米粉料理研究家・中村りえさんの著書『米粉のおやつとおかず』の中から手軽に作れるおやつ3点をご紹介します。
ふんわり仕上がる!米粉のパンケーキ
材料(4人分)
米粉…100g
ヨーグルト(無糖)…100g
卵…1個
砂糖…20g
ベーキングパウダー…小さじ1
<トッピング>
バナナ…1本
ブルーベリー、ミント、メープルシロップ…各適量
作り方
- ボウルに卵を割り入れ、泡だて器でほぐす。ヨーグルト、砂糖を加えて混ぜる。
- 1に米粉を加えて混ぜ、さらにベーキングパウダーを加えて混ぜる。
- フッ素樹脂加工のフライパンを中火で熱し、温まったらフライパンの底を濡れ布巾にあてて冷ます。再度中火にかけ、2の4/1量ほどの生地をフライパンに流しいれる。
- 表面にフツフツと気泡ができ、フチが乾いたら裏返す。
- ふっくらとふくらんだら器に盛りつける。お好みで切ったバナナ、ブルーベリーなどのフルーツやミントをのせ、メープルシロップを回しかける。
ポイント
・生地を混ぜたらなるべく早めに焼くとふっくらと仕上がります。混ぜすぎたり、生地をおいておくとふくらみが悪くなります。
ふわふわしっとり!バナナマフィン
材料(マフィンカップ5個分)
A 米粉…120g
A 砂糖…30g
A ベーキングパウダー…小さじ1
B 卵…1個
B 無調整豆乳…50ml
B 米油…30ml
バナナ…1本
レモン汁…小さじ1
下準備
・オーブンを180℃に予熱する
・マフィンカップにグラシン紙を敷く(紙のマフィンカップを使うときは不要)
作り方
- ボウルにAを入れ、泡だて器で混ぜる。
- 別のボウルにバナナ、レモン汁を入れてフォークの背をつぶし、ペースト状になったらBを加えて混ぜる。1に加えてゴムベラでざっくりと混ぜる。
- カップに2を流し入れ、180℃のオーブンで20分焼く。
ポイント
・2の状態で乳化させることでふわっとしたマフィンになります。
・レモン汁を入れることでベーキングパウダーと反応してふくらみがよくなります。
オーブンに入れるまで15分!チョコレートスコーン
材料(6個分)
A 米粉…150g
A 砂糖…20g
A ベーキングパウダー…小さじ1/2
卵…1個
バター(無塩)…50g
板チョコレート(ミルク)…1枚(50g)
牛乳…大さじ1~
下準備
・バターは1cm角に切る。冷蔵庫でしっかりと冷やしておく。
・卵は溶きほぐす。
・チョコレートは刻む。
・オーブンを180℃に予熱する。
作り方
- ボウルにAを入れ、泡だて器でよく混ぜる。
- 1にバターを加え、塊をつぶすように手ですり合わせる。
- 2に溶き卵を加え、ゴムベラで切るように混ぜたら牛乳を加える。
- 3に刻んだチョコレートを加え、手で生地をひとまとめにする。
- 2cm厚さの丸形に形を整え、包丁で6等分に切り、180℃のオーブンで15分ほど焼く。
ポイント
・トースターで焼くこともできます。温度設定ができる場合は170℃で15分焼いてください。
・バターが溶けてくると生地がベタついてくるので手早く焼いてください。
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古くから和菓子の材料として親しまれてきた米粉。近年は製粉技術の向上で粒子の細かい米粉が販売されるようになり洋菓子やパン作りなど幅広く活用されるようになりました。書籍にはその他にも唐揚げやドリア、お好み焼きなどのおかずやうどん、パスタなど麺まで多彩なレシピが収録されています。ぜひご家庭で試してみてくださいね。
大手食品メーカーで商品開発や健康保険組合でセミナーの企画や広報に携わり、独立。レシピ開発、コラム執筆、メディア出演など幅広く活躍中。家族のアレルギーをきっかけに米粉に出会い、そのおいしさに魅了される。日本人の米離れの深刻さを学んだこともあり、米食のすばらしさを伝えて日本の米文化を守りたいと考え、米料理研究家として活動を始める。
<ブログ>
「やさしいおやつとごはん」
<Instagram>
中村りえ/管理栄養士・米粉料理家(@rie.nakamura0707)