大賞はInstagramで人気が広がったあのスイーツ!2021年上半期「トレンド料理ワード」
5位:レンチン完結
「レンチン完結」というキーワードが5位にランクイン!パスタの麺も含め、全行程がレンジのみで完結してしまう「レンチンパスタ」をはじめ、メインから副菜まで「ゆでる」「蒸す」などの調理工程をレンジのみで終えてしまうアイデアです。ステイホームでの時短料理ニーズと合致し、Twitterを中心に大きな支持を集めました。
ユーザーのコメント
・リモート勤務のランチに時短調理&少ない洗い物で時代に合っている
・洗い物が少なく本当に助かります。火加減も気にしなくて良いし、加熱中つきっきりにならなくて済むのがすごいと思います
・お弁当のおかず調理に便利なので参考にしています
4位:〇〇しないレシピ
「○○しないレシピ」というキーワードが4位にランクイン!フーディストサービスで実施したアンケート調査(※2)では、コロナ禍以降多数の方が「自宅で料理をする機会が増えた」と回答。増えた料理の傾向としては「短時間での料理」がトップに。そんななか「計量しない、火を使わない、包丁を使わない、余らせない」など、調理のひと手間を減らすアイデアがTwitterをはじめとしたSNSで人気となりました。
ユーザーのコメント
・コロナ禍の影響で調理の回数が増え、とにかく面倒をなくしたいから
・在宅で自炊の機会が増えたため、手間を省いたり、代用したりという工夫は響いていると思うから
・フライパン不要、包丁不要のレシピを自分で書いたり、他の方のレシピを参考にしたりすることが多かった
3位:折りたたみキンパ/四角キンパ
韓国風海苔巻き「キンパ」を裏技的に作った「折りたたみキンパ」が3位にランクイン!切り込みを入れた海苔にごはんと具を置いて、パタパタと畳んでいくだけという手軽さと楽しさで注目を集めました。複数枚の写真や動画で工程を見せる投稿が多く、仕上がりと作り方がセットで伝わることから実際にトライする人が続出中。今後もさらに投稿数が増えそうです。
ユーザーのコメント
・作ってみましたが、出来上がりをイメージして作る工程が楽しい
・おにぎらずよりも具が包みやすくて海苔の偏りもなくていいなと思って注目したので選びました
・これ考えた人天才!作りやすくて見た目も良くて組み合わせが無限でおいしい
2位:低温調理器
低温で時間をかけて加熱ができる「低温調理器」が2位にランクイン!BONIQ、ANOVA、貝印など様々なメーカーから製品が販売されており、ここ数年話題になっています。放っておくだけでローストビーフやステーキ、サラダチキンが本格的においしく作れると料理好きの間で支持を集め、料理ブログのポータルサイト「レシピブログ」での検索数は昨対比で4倍以上の伸びに。おうち時間の増加に伴い調理家電へのニーズが高まっているようです。
ユーザーのコメント
・ちょっと難しそうな料理も簡単にできると話題になったので
・プロのわざを自宅再現!という意味で、ステイホーム期間のおうちご飯のレベルアップに注目されました
・今一番ほしい調理器です。塊肉を柔らかく仕上げるのでレストランなどでも使われていると思います。放置しておくだけなので、手間がいらないのも良いと思います
大賞:マリトッツォ
大賞に輝いたのは、イタリア・ローマ生まれの伝統的なスイーツ「マリトッツォ」!ベーカリー商品の人気を追うように手作り派が登場し、市販のパンを使っても近いものが作れるというハードルの低さから投稿が増えて、一気に認知が広まりました。インスタグラマーコミュニティ「フーディーテーブル」での紹介記事や公式Instagramでのリポストをきっかけに知った人も多く、現在Instagram上の「#マリトッツォ」投稿数は8万件以上にのぼります。
ユーザーのコメント
・インスタで見ない日はないほどたくさんのお店や、個人の方でマリトッツォの写真を載せている
・見た目が好き、背徳的な生クリームたっぷりなのを食べたくなります。市販のミニパンでもそれっぽくできるところがいいです
・元々のシンプルなものからどんどんアレンジされて、フルーツをくっつけたりあんこを挟んでみたりキャラクターの顔になってたりとどんどん進化してるのがすごいと思います
***
「マリトッツォ」や「折りたたみキンパ」は、作る工程の楽しさや心が弾むような見た目が特徴で大きな反響を得ました。見た目から作り方がイメージしやすいので、「SNSで見つける」→「真似をして作ってみる」→「作ったものをSNSに投稿する」という流れになりやすいこともトレンド化した要因のひとつではないでしょうか。
一方「○○しないレシピ」や「レンチン完結」はコロナ禍で自炊の機会が増えたことで、時短で手軽なものを求めている人々の欲求が表れています。後者は2020年から続くトレンドですが、前者には制限された暮らしの中で料理・食を楽しもうとする前向きさが感じられます。
今回は5位から大賞までをご紹介しましたが、6位以降の続きが気になる方は、ぜひこちらをチェックしてくださいね。
2021年料理トレンドを振り返るアンケート概要
回答者詳細
アンケート実施期間
(※1)「フーディストサービス」及び「フーディスト」について
フーディストサービスでは、日本最大級の料理ブログのポータルサイト「レシピブログ」、料理インスタグラマーコミュニティ「フーディーテーブル」、料理Twitterメディア「スグレピ」などを有しており、2021年6月現在、3万人の「フーディスト」をネットワークしています。また、「フーディストナビ」を通じて、フーディストとクライアントとのコラボレーションを企画・提案しています。