苦味をおさえるチョイ技って?パプリカとは何が違うの?今さら聞けない「ピーマン」基本のき
同じ仲間!?ピーマンとパプリカの違いは?
ピーマンとパプリカは、どちらもトウガラシの仲間。緑色のピーマンは未熟のまま収穫され、独特の苦味があります。緑色のピーマンを完熟させると、赤や黄色などに色づき、苦みが和らぎます。これは、カラーピーマンと呼ばれ市販もされています。
これに対し、大型で肉厚のピーマンがパプリカ。カラーピーマンとは大きさが違います。完熟してから収穫されるため、甘くてジューシー、カラフルなのが特徴です。ピーマンは生では食べにくいですが、パプリカはサラダなどの生食にも向いています。
ピーマンとパプリカは、用途に応じて使いわけたいですね。どちらも色が鮮やかで、ハリとツヤのあるものを選びましょう。ヘタの切り口がみずみずしいのが新鮮な証拠です。
苦手を克服!ピーマンが苦手な方におすすめの食べ方
ピーマンは独特の苦味や青臭い味わいが好まれる一方で、苦手に感じる人もいますよね。苦味の強い種とワタを取り除くことは、よく知られていること。それ以外にもたくさんある、ピーマンをもっと食べやすくするコツについてご紹介します。
タテ切りで苦味をおさえる
ピーマンの繊維を切るように輪切りすると、えぐみが出てきてしまうので、繊維にそってタテに切るのがポイントです。
丸ごと調理でジューシー仕上げ
ピーマンの細胞にはたくさんの水分が含まれています。包丁を入れるのを最小限にして、丸ごと調理すると、口に含んだときに水分で苦味が和らぎます。ジューシーさもアップしますよ。
油で苦味をコーティング&溶かす
調理のときに油を使えば、ピーマンの独特な香りや苦味がコーティングされて食べやすくなります。また、苦味成分は油に溶ける性質もあるとか。仕上がりが色鮮やかになるのでおすすめです。
パプリカの甘味をさらに引き出すコツは?
パプリカは、生のまま食べてもおいしいですよね。さらに甘さを引き出すなら、焼くのがおすすめ。甘味や香りが凝縮され、焼くだけで絶品になります!
皮をむいて♪
皮が固いため、表面の皮をむくと食べやすくなり、甘味も増します。トースターやグリルなどで真っ黒になるまで焼き、冷ましてからむきましょう。冷水に取ってからむく方法もあります。
焼きパプリカを浸しても!
【番外編】フライにしてみよう♪
冷凍もできる!ピーマンとパプリカの上手な保存方法
ピーマンは冷やしすぎると傷む!
ピーマンは水分に弱いため、よく拭いてからビニール袋や保存袋に入れて野菜室で保存しましょう。冷やしすぎると傷むので、夏以外は常温でも大丈夫です。カットして残った場合は、ヘタと種を取り除き、ラップにくるんで野菜室で保存し、早めに使い切って下さい。
ピーマンは冷凍保存もできます。冷凍すると食感が落ちますが、苦味がおさえられるメリットも。適当な大きさにカットしてヘタと種を取り除き、生のままもしくは軽く塩ゆでして冷凍庫へ入れましょう。
パプリカはカットして冷凍がおすすめ
パプリカは完熟しているため、未熟なピーマンと比べると日持ちがしません。また、乾燥に弱いため、水分をていねいに拭き取り、ビニール袋や保存袋に入れて野菜室で保存しましょう。
パプリカは冷凍保存も可能です。冷凍してもダメージが少ないので、すぐに使わないときや余ったときにおすすめ。使いやすい大きさにカットして、密閉袋へ入れて冷凍庫で保存しましょう。
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ピーマンもパプリカもビタミンCやβ-カロテンが豊富で、積極的に摂りたい野菜です。味わいや食感が違うため、それぞれの特徴を生かしておいしくいただきましょう。
※参考ホームページ
JAグループ「春・夏の旬野菜/ピーマン」
JAグループ「春・夏の旬野菜/パプリカ」
JA福井「種類豊富なトウガラシの仲間「ピーマン」」
カゴメ「見た目がピーマンと似ているパプリカ、味や栄養価はどう違うの?」
カゴメ「野菜嫌いを克服!子どものピーマン嫌いは、保存&調理法で工夫」
キューピー「ピーマンの基本情報」
ハウス食品「ピーマン」
NHKガッテン「うまっ!子どもが奪い合う新感覚ピーマン」
旭化成ホームプロダクツ「野菜保存のポイント/パプリカ」