カフェのトーストに切り込みが入っている理由って?今さら聞けない「トースト」の基本のき
「高温」で「短時間」。わが家のトースターでおいしく焼くコツ
表面はカリッと香ばしく、中はフワフワ。こんな理想のトーストを焼くには、パンに含まれる「水分」を上手にコントロールすることが大切です!ゆっくり焼くとパンの水分が飛んでパサパサに。高温かつ短時間で焼けば水分が蒸発しすぎず、ふっくら仕上がる、というわけ。
一般的なオーブン型トースターは、庫内が広く焼きあがるのに時間がかかりがち。焼く前にトースターをしっかり温めてからパンを入れましょう。庫内に霧吹きでスプレーしたり、耐熱容器にお湯を入れてパンと一緒に焼いたりすれば乾燥を防げます。すでに乾燥してしまったパンも、霧吹きを使うといいですよ。
パンに切り込みを入れてから焼くのもおすすめ。そのまま焼くよりも中まで熱が早く通ります。焼きあがってから塗ったバターが、奥まで染み込むメリットも!カフェで見かける厚切りトーストも、切り込みが入っていますよね♪
トースターだけじゃない!他の焼き方も試してみよう♪
トースター以外にも、パンを焼く方法があるんです。お手軽なのはキッチンで大活躍のフライパン。しっかり温めた後、なにも引かずにパンをのせて両面焼けばOKです。冷めてもサクサク食感をキープでき、熱伝導のすぐれた鉄のフライパンを使えば、耳までカリカリになりますよ。
火力の強い魚焼きグリルなら、短時間で焼きあがります。水分が逃げないため、中身はしっとりした仕上がりに。両面焼きタイプはそのままでOKですが、片面焼きタイプは途中で裏返して下さいね。焦がさないように気を付けましょう。
お餅や野菜を焼くときに使う焼き網でもトーストができます。しっかり温めた後に弱火で両面を焼いていきます。特にセラミック製は、遠赤外線効果で水分を逃さないから、外はこんがり、中はもっちり。格子状につく焼き目もたまりません。
トーストはお皿に何枚も重ねない方がいい!
絶品トーストが焼けたら、テーブルに出すまでにもいくつか注意したいポイントがあります。パンの水分はトースト後も蒸発し続けます。そのまま冷たいお皿にのせると、トーストが蒸気を吸ってやわらかくなるため、お皿は温めておきましょう。
少し前から見かけるようになったトースト専用のお皿を使うのもいいですね。表面に凹凸があって、トーストとの間にスキマが生まれるため、そこから水蒸気を逃してくれるんです。また、水蒸気を吸収してくれる材質を使ったお皿も!こだわりのお皿を使えば、焼き立てのカリッと感をキープできますね♪
また、トーストをたくさん焼いて食卓に出すときに、重ねて置くのは避けましょう。カゴにナプキンを敷くなど、一工夫を心がけて。トーストの水蒸気をうまく逃がすことが、おいしくいただくコツというわけですね。
熱々トーストに、なに塗る?なにのせる?
なにも塗らずに小麦本来の味を楽しむ方、バターやジャムなどを塗ってお気に入りの味を楽しむ方など、トーストの食べ方は人それぞれ。いつものトーストにちょっと変化を付け、もっと楽しんでみませんか?
以前、「関西は厚切り、関東は薄切りってホント?」なんて話もご紹介しましたが、トーストはパンの厚さによっても食感が変わります。最近では、フワッとした食感が味わえる超厚切りトーストが食べられるカフェも増えていますね。
焼き方にお皿、厚さなど、とっても奥深~いトースト。あなた好みの絶品トーストを目指し、あれこれ試してみて下さい!きっと朝から幸せな気持ちになれますよ♪
※参考ホームページ
NHK「ガッテン!春のトースト祭り」
LOFT「パンの水分を逃がさずこんがり焼く方法」
Pasco「パンのおいしい食べ方」
Pasco「喫茶仕込みの家トースト」
NHKテキストView「乾燥したパンには霧吹きでビール?トーストをおいしくする裏技」
じゃぱん「美味しいトーストを焼きたい!フライパンや焼き網を使った焼き方まとめ」
NIKKEI STYLE「トースト、あなたは何枚切り?東西でも好み分かれる」