残ったチーズ、どうやって保存してる?今さら聞けない「チーズ」の基本のき
知ってる?ナチュラルチーズとプロセスチーズの違い
世界に1000種類以上あるといわれるチーズ。ヨーロッパでは日本の10倍以上の消費量があるそうです!そのチーズは、大きくナチュラルチーズとプロセスチーズに分けられます。
ナチュラルチーズは、牛や羊などの乳を固めて発酵熟成させたもので、乳の種類や製法、生産地の風土などによってさまざまなタイプがあります。作られた場所にちなんで名づけられたものも多く、フランスの「カマンベール」、イギリスの「チェダー」、イタリアの「ゴルゴンゾーラ」などは日本でもおなじみですね。さらに、ナチュラルチーズは固さや熟成方法によって、7種類に分けれらます。
これに対し、プロセスチーズは、1種類または何種類かのナチュラルチーズに乳化剤を加え、加熱溶融したものを再成形しています。スライスチーズや6Pチーズなどがおなじみですね。一定した品質や、保存性が高いという特徴があります。
気をつけて!チーズのおいしさが半減しちゃう食べ方
プロセスチーズに比べ、ナチュラルチーズは、タイプごとに独特の味わいがあります。クセが少ないフレッシュタイプ(モッツアレラやカッテージなど)、比較的食べやすいセミハードタイプ(ゴーダなど)、白カビタイプ(カマンベールなど)など、食べ比べて好きな味わいを見つけるのも楽しいですね♪
ナチュラルチーズは、冷蔵庫から出してすぐに食べるとおいしさが半減。食べる20~30分位前に出しておくと、チーズ本来の柔らかさと風味を楽しめますよ。ただし、フレッシュタイプは冷たいまま食べて下さいね。
かたくなったチーズはどうする?おすすめの保存方法
チーズはとってもデリケート。プロセスチーズは保存性が高いですが、冷蔵庫(10℃以下)へ入れて開封後はなるべく早めに食べ切って下さい。
一方、ナチュラルチーズはきちんと保存しないと、風味が落ちたり固くなったりするのでさらに気を付ける必要があります。冷蔵保存が基本ですが、冷蔵庫内は乾燥しやすいため、チーズの切り口をラップで包み野菜室(5℃が理想)で保存して下さい。さらに密閉容器に入れると乾燥を防げます。また、匂いや香りを吸収しやすいので、それらの強いものと一緒に保存するのは避けましょう。もし、切り口が湿った場合は水気をふいてからラップで包んで下さい。
とはいえ、きちんと保存していても、チーズが固くなってしまう場合があります。その時はおろし金ですりおろせば料理に活用することも!カレーやシチューを煮込む時に入れたり、パスタや炒めものにかけたりすれば、料理のコクがアップしますよ。
こんな使い方もあった!チーズのアレンジレシピ
ナチュラルチーズ、プロセスチーズを使った、まねしたくなるアイデアレシピを集めてみました。レシピに登場するのとは違う種類のチーズでためしてみるのもいいですね♪
日本人がチーズを初めて食べたのは、今から1300年も前の飛鳥時代といわれています。当時の記録にチーズの元祖といわれる「蘇(そ)」についての一節があり、その日付が旧暦10月(新暦で11月)だったことが、11月11日を「チーズの日」と定めたきっかけになったとか。
「チーズの日」には毎年「チーズフェスタ」が開催されるなど、さまざまなチーズと出会う機会も増えました。おいしく食べるポイントをおさえながら、お好みのチーズを探してみませんか?
※参考ホームページ
日本輸入チーズ普及協会ホームページ
日本乳業協会「Q&A」
チーズプロフェッショナル協会「チーズ用語」
明治「明治の食育/知っ得!品質マメ知識」
雪印メグミルク「チーズクラブ」
チーズ専門店「チーズの上手な使い方」
チーズフェスタホームページ
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