どうしたら水っぽくならない?今さら聞けない「トマトケチャップ」基本のき
トマトケチャップで味噌汁がおいしくなる!
基本の調味料の1つとして、冷蔵庫に常備しておきたいトマトケチャップ。トマトが主な原料、ということはイメージできますが、その他には何が含まれているかご存知ですか?トマトケチャップは、トマトを煮て裏ごししたものに、玉ねぎ、にんにく、砂糖やお酢などの野菜や調味料、香辛料を加えて煮詰めたソースのこと。そして、可溶性固形分(糖やアミノ酸等の成分が溶け込んでいる固形分)が25%以上のものを言います。
主な原料であるトマトにはうま味成分の「グルタミン酸」がたっぷり。そんなトマトのうま味が凝縮されたトマトケチャップは「うま味だし」として、料理にコクを出すこともできます。
また、「グルタミン酸」は他のうま味成分と合わせることで相乗効果が期待できます。肉類や魚介類に含まれる「イノシン酸」、きのこ類に含まれる「グアニル酸」などと一緒に調理すればおいしさがアップ!
トマトの香り成分である「シトラール」は肉や魚の臭みを消す効果があるので、臭みの強い食材をケチャップに漬け込んでから調理すると食べやすくなります。その他にもトマトに含まれる「クエン酸」とトマトケチャップの原料であるお酢が、肉や魚を柔らかくしてくれますよ。
こうしたうま味や香りを活かすのが、賢いトマトケチャップの使い方。味噌や醤油に比べると塩分が低いので、たとえば味噌汁や和食を作る時、だしの素やみそ、醤油などを減らしてトマトケチャップを加えるといった使い方もできるんです!洋食だけではなく、調理の下ごしらえから和食まで幅広く使える万能調味料といえますね。
味噌汁のレシピは記事の後半でご紹介します!
トマトケチャップはどうやって保存したらいいの?
トマトケチャップにはお酢や食塩が含まれているため、開栓後すぐに傷むことはありませんが、時間が経つと風味が落ちてくるため、1ヵ月を目安に使いきりましょう。使用後はすぐにフタを閉めて冷蔵庫に保管するのがおすすめです。
そして困るのが、トマトケチャップの「水べちゃ問題」。長時間置いておくと、原料のトマトから水分が出てくるため、トマトケチャップが分離することがあります。もし水が出てきても品質には問題がないため、そのまま使っても大丈夫ですが、使う前にフタをしっかりと閉めた状態で容器を振り、混ぜてから使うといいでしょう。保存する時に中の空気をしっかり抜いておくのも効果的。
開栓後にフタを下にして冷蔵庫に保存しているご家庭が多いと思います。フタ部分から分離した水分が漏れ出す可能性があるため、フタを上にして保存しましょう。ただし、最初からフタが下になっている逆さボトルの場合は、液漏れしにくい特殊な容器を使っているため、その状態で保存しても問題ありません。
トマトケチャップの活用レシピ4選
ここからは、トマトケチャップのうれしい効果をうまく取り入れた、厳選レシピをご紹介していきます!
自宅でも簡単にできる!トマトケチャップの作り方
トマトケチャップは、じつは自宅でも簡単に作ることができるんです。砂糖やお酢の量を調整したり、香辛料の種類を選んだりすることもできるので、お好みの味に仕上がるメリットがありますよ。
洋食の味つけだけではなく、幅広いレシピに使えるトマトケチャップ。正しい保存方法をおさえつついろいろな使い方をマスターすれば、料理の味がグンとアップするばかりか、上手に使い切ることもできそうですね!
【参考文献】
カゴメ「トマトケチャップのおいしい話」
ハインツ「トマトケチャップ」
スコーレ事業部「学園ケチャップ」
キッコーマン「ケチャップ・ソース・オイル のQ&A」
イカリソース「よくある質問」
農林水産省「トマト加工品の日本農林規格」
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「今さら聞けない!調味料の基本」