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40秒で魅せる!ヒットを連発するあやシェフ(深沢 あや)さんの「伸びるショート動画の作り方」

40秒で魅せる!ヒットを連発するあやシェフ(深沢 あや)さんの「伸びるショート動画の作り方」
おうちがレストランに見えてくる!フレンチ料理人、出張料理人として活躍後、現在はSNSで臨場感あふれるショート動画を発信してヒットを連発しているあやシェフ(深沢 あや)さんに「魅せるショート動画の作り方」をお伺いしました!動画作りの参考になる情報が満載ですよ♪
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2025/01/31
2025/01/31
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あやシェフさんに聞く!「伸びるショート動画」

フレンチ料理人、出張料理人としての経験に裏打ちされた料理の腕前と、本気で料理上手を目指す人をサポートしたいという思いがたっぷり詰まったわかりやすいレシピや解説が大人気のあやシェフ(深沢 あや)さん。

シズル感満点の美しい映像や、目の前で調理が繰り広げられているかのようなライブ感あふれるカメラワーク、それでいて使っている材料は身近なものばかり…というレシピ動画に魅了され、毎回投稿を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか?できあがったお料理をあやシェフさんご自身がおいしそうにほおばるシーンには、思わずこちらも笑顔になってしまいますよね!数百万再生のヒットを連発しているのも納得です。

2024年フーディストアワードでは新人賞を受賞。先ごろ出版された初のレシピ本「出張料理人あやシェフのおうちレストラン:スーパーに売っている食材でプロの味」は発売前から重版が決定するなど、その勢いは留まるところを知りません。

今回はそんなあやシェフさんに「伸びるショート動画の作り方」に絞ってお話をお伺いしました。

ショート動画がもっともっと上手になりたい方は必読です!

撮影専用の「キッチン」で、午前中に撮影

—— さっそくですが、ショート動画の撮影に使っている機材を教えていただけますか?

Canon EOS Kiss X8iと、一眼レフ用の三脚を使用して撮影しています。

以前はスマホも使っていたのですが、いまは一眼に単焦点レンズを装着して撮影することが多いですね。

単焦点レンズだと映像はきれいなのですがズームができないので、被写体と距離がある場合はいまもスマホのズーム機能を使って撮影することがあります」

 

—— あやシェフさんのショート動画は、お料理や食材の色合いが鮮やかで光がとてもきれいですよね。どんな時間帯に撮影されているのですか?

「子どもが保育園に行き、夫を仕事に送り出したあと、朝~午前中に撮影を行っています。

アシスタントさんが来てくださるので、撮影日を決めて週に2回ぐらいでしょうか。

基本的に自然光で撮ることが多いのですが、くもりの日などちょっと暗いなと感じるときは照明を使うこともあります」

 

—— ショート動画に映り込んでいるキッチンがまるでレストランの厨房のようですね!

「じつはあの『キッチン』は撮影専用で、本当のキッチンは別にあるんです。

差別化のために顔出しをはじめたとき、しっかりと世界観を作りたくて自宅に壁紙を貼ったりキッチンツールを飾ったりして、撮影用の場所を作りました。

賃貸でもモダンな海外風コーデ!あやシェフ(深沢 あや)さんのキッチン

 

インスタライブなどに使っているのが本当のキッチンです。

撮影用の『キッチン』は寝室に近いので、夜に行うことが多いインスタライブで子どもが起きてしまわないように配慮しています。

本当のキッチンの方も、配信の際に映り込む壁側を少しだけ作り込んでいます」

 

なるべく食材に近づいて…1カット1秒、全体では40秒以内に

—— 次々に魅力的な映像が切り替わっていく編集もとても魅力的です。

「一眼レフで撮影した映像データをクラウドに上げてスマホで読み込み、動画編集アプリを使用しています。

編集にはずっとスマホを使っているため、スマホの方がやりやすくてついスマホで編集してしまうのですが、スキルや動画のクォリティを上げるためにも、Adobe Premiere Proへの乗り換えを検討しているところです」

 

—— 特にどんな点にこだわって撮影や編集をされていますか?

「おいしそうに見えるよう、なるべく食材や料理に近づいて撮っています。

カットした断面を見せたり、背景を黒くして温かいものの湯気がよく見えるようにしたり。

 

あとは、食材や料理の表面がツヤツヤして見える光の当たり方を探して、自分が動いたりお皿やお鍋の向きを変えたり、試行錯誤しています。

同じ午前中でも太陽が動いていっているので、都度見直してみて、納得できなければ撮り直します。

フーディスト・ステップアップカレッジ』で、フォトグラファーの佐藤朗先生に教えていただいたことも、とても参考になっています。

 

編集は、冒頭になるべくシズル感のある映像を持ってきて、1カット1秒以内を目安にテンポよく!がポイントですね。

冒頭のシズル感に関しては、例えばチーズが伸びるようなわかりやすくおいしそうなシーンが撮れれば一番なのですが、やわらかいものならやわらかいことがわかるような動きをつけるなど『その料理の特長や魅力が伝わるカット』で引き込むようにしています。

 

全体の長さは、リピート再生狙いの短すぎる動画にならないように気をつけつつ、Instagramの場合は必ず1本40秒以内に収めます。

TikTokは、1本の動画の長さが1分以上であることが収益化の条件なので、どうせなら1分以上にした方がいいですね」

 

—— 動画の参考にしているものはありますか?

「Instagramを見ていて『おすすめ』で流れてくる投稿をよくチェックしていて、『おいしそうだな』って思ったら、なぜそれがおいしそうに見えるのかをしっかりと考えるようにしています。

撮影アングルに関しては、すぐにスクショを撮って保存し、マネしてみるようにしています。

料理系だけでなく、プロの映像カメラマンさんの映像を参考にすることも多いですよ」

 

—— いつも素敵なBGMをつけていらっしゃいますが、BGMを選ぶときのポイントや探し方について教えてください

「Instagramアプリの『トレンド中の音源』の中から、料理がおいしそうに感じられて、かつ映像の邪魔をしないBGMを選ぶようにしています。

本当は調理音も活かしたいのですが、自宅近くで工事をしていて調理音が録れないので音楽に頼っています。防音のキッチンがほしいですね(笑)」

 

250万再生を記録したリールのこだわりポイント

—— これまで投稿した中で、特にお気に入りの動画を教えてください

「2024年8月5日にInstagramに投稿した『プチトマトマリネオープンサンド』のリールです。

※編集部注:2025年1月現在約250万回再生

まるまるとしたペティトマト(ミニトマト)のツヤとビビッドな赤が映像映えする食材でしたし、その魅力が伝わるようにうまく光を当てられたのがよかったのではないかと。はちみつやクリームチーズを写すシーンでも、とにかくひとつひとつの食材を映像でおいしそうに見せられたのがよかったと思っています」

 

 

—— ショート動画で紹介するレシピはどんな風に決めていらっしゃるんですか?

「これまでレストランで作ってきた料理をスーパーで買える食材を使って簡単に作れるようにアレンジしている場合もありますし、レストランで食べたりメニューを見たりしたときに『この組み合わせ、いいな』と思った料理や、フォロワーさんが気に入ってくれそうだなと思ったアイデアを試作してレシピ化し、撮影しています」

 

—— ご自身の投稿をたくさんの人に見てもらえるように、工夫したり心がけたりしている点はありますか?

「動画を魅力的に作るだけでなく、キャプションにもポイント書いて、読みたくなるようにしています。

投稿したらストーリーズにシェアすると、そこから飛んでくださる方も多いですね。

コメントをいただいたら、なるべく早めに返信するようにしています。

あと、クリスマスやお正月などイベントごとに合わせた料理の場合、みなさんの参考になるように、そのイベントの1ヶ月とか、早いときには2ヶ月前ぐらい前に投稿します」

 

ショート動画作りを上手になりたい方へのアドバイス

—— ショート動画が上手になりたいと思っている方にアドバイスをお願いします!

「私自身も、料理がどの瞬間においしそうに映るかということや、魅力的に見える角度など、毎回試行錯誤しています。

失敗したことも山程ありますよ!映像の派手さを追求しすぎて、スマホをビニール袋などにも入れず直接水に沈めたり(笑)。

(編集部注:危険なので絶対にマネをしないでください)

かっこいいと思う人の映像をマネしたり、とにかく撮って編集して、数をこなすことも大事だと思いますし、フォロワーさんのリアクションをチェックして、なぜ伸びたのか、伸びなかったのかをきちんと考えながら次に活かしていけば、必ず成長できると思います!」

 

SNSでの発信に加え、オンラインでの料理教室も大好評!

日々試行錯誤をしながら、努力と工夫を重ねているあやシェフさん。お料理やSNSでの発信と真摯に向き合う姿勢にますますファンが増えそうです!

ショート動画に取り組んでいるみなさんは、ぜひ今回あやシェフさんが教えてくださったことを取り入れてみてくださいね。

あやシェフさん、貴重なお話をありがとうございました!

あやシェフ(深沢 あや)さん
あやシェフ(深沢 あや)さん

フーディストノートアンバサダー。出張料理人、ワインソムリエ。国内外のホテルやビストロでフレンチ料理人として10年間経験を積む。現在はSNSで「簡単レストラン風レシピ動画」を発信、SNSの総フォロワー数は約40万人。オンライン料理教室、企業のレシピ作成なども行う。スーパーに売っている食材や冷蔵庫にあるものだけでレストランのような味を出すことができるレシピを集めた初の著書『出張料理人あやシェフのおうちレストラン』(誠文堂新光社)が発売中。

<Instagram>
あやシェフ(深沢 あや) 簡単レストラン風レシピ(@aya_bistro)

<TikTok>
あやシェフ(@aya_bistro)

<YouTube>
「あやシェフ 簡単レストラン風レシピ」

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