作り置きおかずで野菜がたっぷり食べられる!スガさんのMy Bestレシピ
旬の食材を“編曲”するようにおいしく調理する
——新しいレシピのアイデアは、どんなところから生まれることが多いですか?
「旬の食材を手にして、おいしそうと感じたときですかね。それをどうやってよりおいしく食べるかを考えます。
たとえば真冬、旬のほうれん草ってしっかりしてておいしそうですよね。でも主張も強そう。それをいかして、甘辛味などシンプルに味付けしようか、もしくはツナ、ごま油、すりごま、かつおぶしなど何かをプラスして少し雰囲気を変えてみようか、とか。
私は趣味で音楽をやっているので、イメージとしては編曲と似ているかなと思っています。素材の主張をいかすにはソロで、伴奏は極力シンプルにしようかな、いや、ハモりを入れて雰囲気を変えようか、そんな感覚ですね。あとは具体的にレシピとして“構築”していきます」
スガさんのMy Bestレシピ
——そうして生まれたスガさんのレシピの中で、とくにお気に入りのものを教えてください!
——最近よく作るレシピ、ハマっているレシピはありますか?
「週末は作り置きのほかに、最近はひき肉を使った“麻婆なんちゃら”シリーズやら、ハンバーグやらにハマっています。麻婆なんちゃらは、具材は豆腐だったりしらたきだったりしますが、主役はひき肉。世の中の麻婆なんちゃらは、ひき肉の分量が少な過ぎると思いませんか。というわけで、4人分で600gと一般的なレシピの3~4倍(いや、もっとかも)を用いて、いかに簡単においしく作るか楽しんでいます」
作り置きおかずを入れるのにぴったりの容器
——作り置きおかずの保存にはどんな容器をお使いになっていますか?
「私が使っている調理器具はサイトの『いつも使用している調理器具のご紹介』というコラムでも紹介していて、とくに作り置きのおかずを入れるのは、ジップロックコンテナーとホーロー容器が重宝しています。ジップロックコンテナーは、冷凍から電子レンジまでOKなのをはじめ、半透明で中身が見える、パチンとフタが閉まる、食材を入れて重ねて冷蔵庫に収納できる、洗いやすくてにおいがつきにくい…など、とても優秀! 書籍などの撮影時は2日で80品程度を作ることもあり、今はさまざまなサイズで計100個ほど持っています。それでも、容器、ふたをそれぞれ重ねて収納できるので、とてもコンパクトに収納できますよ」
「塩分や酸、油分が強いものは、ホーロー容器に収納しています。野田琺瑯さんです。映えますので、撮影にはもってこいです。油切れもいいので、洗うのがラクなところもポイントですね」
——いろいろなレシピのご紹介、ありがとうございます!最後に、ふだんお使いの調味料や食材選びでこだわっていること、気を付けていることがあれば教えてください
「スーパーで売っているものの中で、ちょっといいもの、を使っていることでしょうか。基本の調味料なら、しょうゆはヤマサさんの鮮度生活特選丸大豆しょうゆ、お酢は、酸味が強すぎずやさしいのにコクがある、内堀醸造さんの本造り米酢が定番です」
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ふだんはIT系の会社で忙しい毎日を送り、一方でプライベートではリコーダーの演奏者としても活躍されているスガさん。ロジカルで詳細な解説から生まれる目にも舌にもおいしいスガさんの料理は、そんな毎日があってこそなのかもしれませんね。
会社員をしながらウェブサイト「週末の作り置きレシピ」を運営する料理研究家。仕事と子育ての両立のために始めた「週末作って平日食べる作り置き生活」のレシピやコツを発信。『材料・仕込み最小限 すぐできる作りおき』(池田書店)、『つくりおき副菜 パパッと便利な野菜のおかず100』(マイナビ出版)など著書多数。
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