あいりおーさんが提案する食べ切りパンは、約2人分(4~6個)なので毎回焼きたてが食べたいという方にぴったり。生地も少量なので、少ない労力でまんべんなくこねられ、生地の温度がムラになりにくく、こね上げ温度も調節しやすいんです。少量なので家庭用オーブンの天板も1枚ですみ、焼きムラができにくいのもうれしい!今回は書籍の中から基本の丸パンの作り方をご紹介します。
「シンプル生地の丸パン」レシピ
分量
4個分
材料
A 強力粉…120g
A 砂糖…12g
A 塩…2g
A バターミルクパウダー(またはスキムミルク)…5g
A インスタントドライイースト…2g
B 水…84g
C 無塩バター…12g
牛乳(あれば)…適量
<下準備>
・Aの材料をボウルに入れて合わせる
・水の温度を測る
※夏なら20℃以下(真夏は15℃以下)、春・秋なら20~25℃、冬なら25℃~人肌を目安にする
・Cの無塩バターは室温におき、やわらかくしておく
・オーブンは焼成予定10~15分前に210℃に予熱し始める(10℃高めに予熱)
作り方
1. Aを混ぜ合わせてからBの仕込み水を加え、ゴムベラで粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせる。
2. 粉っぽさがなくなったらペストリーボードに取り出し、利き手のつけ根で向こう側へ押し出すように台にこすりつける。反対の手はあけておき、ときどきカードを使って生地を集めながらこねていく。手にこびりついた生地もたまにカードで落とす。
※写真左はこね始め。右は生地がだんだんつながってきたところ
3. こすりつけているうちにベタベタだった生地がなめらかになってまとまりだし、台からはがれるようになる。写真右のように生地がある程度伸びるようになったら、4(たたきこね)に移る。
4. 生地を台に打ちつけ、手前に軽く引っぱりながら向こう側へ折りたたむ。90度向きを変えて台に打ちつけて向こう側へ折るを繰り返し、生地がある程度薄く伸ばせるようになるまでこねる。
5. 生地がなめらかになってきたら一度生地を優しく引っぱり、ある程度薄く伸びたら次の工程へ移る。
6. 生地を広げ、バターを置いて、生地を引きちぎるようになじませていく。バターがだいたいなじんだら台にこすりつけながらこねる。
7. 生地を台に打ちつけ、手前に軽く引っぱりながら向こう側へ折りたたむ。90度向きを変えて台に打ちつけて向こう側へ折る、を繰り返し、生地が薄く伸ばせるようになるまでこねる。
8. こね上がったら生地温度を測る。27~28℃が理想だが、低い場合は1次発酵の時間を延ばす。温度が28℃より高い場合は1次発酵の時間を短くするなどして発酵を調整する。
9. ペーパータオルにサラダ油(分量外)をしみ込ませ、ボウルに油をごく薄く伸ばす。生地を丸めて入れ、ラップをかけ、30℃に設定したオーブンや発酵器で60分ほど1次発酵させる。生地が2~2.5 倍になったら1次発酵終了。
※右の写真は1次発酵が終わったところ
10. 生地をレシピに合わせて分割する。おおまかに等分に分けたあと、スケールできちんとグラムを合わせる。
12. きれいな面を上にして置き、手で生地を包み込む。周囲の生地を内側に入れ込むようなイメージで、手を反時計回りにクルクルと動かしながら表面が張るように丸める。
13. 生地がゆるんで成形しやすくなるまで15分ほど休ませる(ベンチタイム)。その際、乾燥しないように大きなポリ袋をふんわりかぶせておく。
14. 生地を再度丸め直し、オーブンシートを敷いた天板に並べ、35℃に設定したオーブンや発酵器で40~45分ひとまわり大きくなるまで、2次発酵させる。
15. ひとまわり大きくなったら、あれば牛乳を刷毛で塗る。予熱したオーブンを200℃に下げ、9~10分焼く。焼けたらケーキクーラーの上で粗熱を取る。
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生地の状態やこね方、焼き上げまで一連の流れがとてもわかりやすいですよね。書籍には他にもコーンパンやカレーパンなどの総菜パンや、シナモンロールやクリームパンなどのおやつパンなどが収録されています。ぜひチェックしてみてくださいね。
『あいりおーの毎日焼き立て食べきりパン』
あいりおー(著)
SNSでお店みたいなパンやお菓子を発信して大人気のあいりおーさん。毎日焼きたいくらいパン作りが好きなのに、作っても食べきれない…。そこで、試作を重ねてできたのが、少量の粉でできる“食べきりパン”。手作りパンは1度作ると同じパンがたくさんできてしまい、おいしいうちに食べきれないことも。この“食べきりパン”はたった120gの粉だから作りやすく、お家で気軽に焼き立てパンが楽しめます。