包丁もまな板も使わない!「ちぎりチンジャオロースー」
こんにちは、国際薬膳師の麻木久仁子です。季節や体質、体調に合ったものを食べるという伝統的な東洋医学の考え方に基づいて、簡単で健康的なレシピをご紹介します。
チンジャオロースー(青椒肉絲)といえば、細切りにした肉と野菜を炒め合わせたものですね。今回は細切りにせず、すべて手でちぎってしまいます。包丁もまな板も使いません。手間がかからないだけでなく、あえてちぎることで、食材の大きさや断面が不揃いになり、味がよくからむので、食感にも変化が出てひと味違う仕上がりになります。夏休みに入っておうちにいるお子さんに、下ごしらえを手伝ってもらってもいいですね。楽しくちぎってもらいましょう!
牛肉は薬膳では「養血強壮」といい、夏バテで心身ともに疲れている時におすすめです。「青椒」はピーマンのこと。食欲不振や消化不良を癒します。暑い日が続きますが、夏バテ防止のレシピで乗り切りましょう!
「ちぎりチンジャオロースー」レシピ
材料(2~3人分)
牛薄切り肉…200g
ピーマン…4個
しょうゆ…小さじ1
酒…小さじ1
片栗粉…大さじ1
塩…少々
サラダ油…大さじ1
ごま油…大さじ1
Aオイスターソース…大さじ1
A 酒…大さじ1
A みりん…大さじ1
A しょうゆ…小さじ1/2
A 砂糖…小さじ1と1/2
こしょう…少々
作り方
1. ピーマンは手で食べやすい大きさにちぎり、ワタを取り除く。
2. 牛肉は手で適当な大きさにちぎる。ちぎったらしょうゆと酒をもみ込み、片栗粉をまんべんなくまぶしておく。
3. 沸騰した湯に塩とサラダ油を入れ、ピーマンを30秒ゆでる。ザルにあげて水気を切る。長くゆですぎないように気をつける。
4. ピーマンの下ゆでに使ったフライパンをそのまま熱し、ごま油を入れ、まず牛肉を炒める。肉の色が半分くらい変わったらピーマンを入れて炒める。
5. 肉にほぼ火が通ったら混ぜ合わせたAを回し入れ、ざっと炒め合わせる。仕上げにこしょうをふる。
調理のポイント
・ピーマンを下ゆですると炒め時間の短縮になり、また時間が経っても水っぽくならないのでお弁当のおかず作りや作り置きの時に、ぜひやってほしいひと手間です
・牛肉は火が入りすぎないように早めに調味料を入れていきましょう。豚肉を使う時には逆によく火が通ってから調味料を入れます
ぜひご家庭で試してみてくださいね。それでは、次回もお楽しみに♪