にんじんの青臭さを和らげるには?今さら聞けない「にんじん」の基本のき
にんじんがおいしくなる調理のコツは?
切り方で変わる
にんじんにをはじめ、野菜には繊維があります。繊維にそって切るか、繊維を断って切るかによって、同じ野菜でも食感や味わいが変わるんです。
にんじんは縦に繊維が入っているので、繊維に沿って縦に切ってから調理すると、シャキシャキでさっぱりした味わいになります。一方、横に切ると、甘くて柔らかい食感に。好みの味わいや食感になるような切り方を選べば、いつもよりおいしくいただけますよ。
にんじんの「芯」を意識してみる
葉や茎が付いているところから、先端部に向かって伸びている中心部分が、にんじんの「芯」。にんじん特有の青臭さが少なく甘いのは、その芯の周りの身の部分とされています。青臭さが苦手な方は、身の部分を意識して調理するといいでしょう。芯の細いにんじんを選ぶポイントは、後ほどご紹介します。
下ゆでする
にんじんを下ゆですると、アクが出て臭みが和らぎます。調理前にゆでておくことで、調味料が染み込みやすくなるメリットもありますよ。
油と合わせると◎
油脂は素材をコーティングする働きがあるため、油を使うレシピはにんじんの青臭さを感じにくくなります。そればかりか、にんじんに多く含まれるβ-カロテンは油に溶けやすい性質があり、油と一緒に調理すると吸収率がアップ。味わい、そして栄養面からも、油との相性は◎です。
切り口を要チェック!にんじんの選び方
にんじんの表面にヒビ割れや傷がなく、なめらかなものを選びましょう。オレンジ色が濃く鮮やかなにんじんは、新鮮な証拠です。
また、茎の切り口(断面の中央に残った丸い部分)が細いと芯も細くなるため、柔らかくて甘いにんじんの目安とされています。収穫から時間が経つと、この切り口は茶色や黒ずんでくるので、太さと一緒に色もチェックしてくださいね。
葉が付いているにんじんは、葉先までいきいきとした濃い緑色のものを選ぶと新鮮ですよ。
冷凍もできる!にんじんの保存方法
にんじんは湿気にも乾燥にも弱いため、キッチンペーパーや新聞紙などに包んでポリ袋へ入れ、冷蔵庫の野菜室で立てて保存しましょう。カットした場合は傷みやすいので、切り口をしっかりラップでくるみ、早めに使いきってください。
葉が付いている場合は、そのままにしておくと葉に栄養を奪われてしまうため、すぐに切り落としましょう。葉も新聞紙などに包んで野菜室へ入れておき、炒めものやかき揚げなどに使うとおいしいです。
にんじんは冷凍保存もできます。後で使いやすいように、いちょう切りや細切りなどにして保存袋に入れて冷凍庫へ。料理には凍ったままでも使えますが、多めに使うときはレンジで解凍してからでもOKです。
「春にんじん」はいつものにんじんと何が違う?
一年を通して手に入るにんじんですが、とくに春になると、店頭には「春にんじん」が並びます。「新にんじん」とも呼ばれ、期間限定の旬の味わいです。
春にんじんは、いつものにんじんと比べて、甘くて柔らかいのが特徴です。水分量が多く、ジューシーなので、サラダなど生で食べるのがおすすめ。その分、春にんじんは傷みやすいので、早めに食べ切ってくださいね。
にんじんが好きな方も苦手な方も、調理するときに一工夫すると、食感や味わいが変わりおいしくいただけそうですね。余ったときは冷凍保存も取り入れて、今日も食卓に鮮やかなオレンジカラーをプラスしませんか。
※参考ホームページ
カゴメ「野菜嫌い克服!子どものにんじん嫌い解消には[理由別の調理法]」
マイナビ農業「味が変わる!野菜の切り方」
農薬工業会「子供の嫌いな野菜(セロリ・にんじん・ブロッコリー)の克服方法、調理方法」
東京多摩青果「にんじんの巻」
NIKKEI STYLE「縦か、横か、斜めか…野菜の味、切り方で大変わり」
キューピー「にんじんの選び方」
山形味の農園「美味しいにんじんの見分け方 選び方」
JAグループ「春・冬の旬野菜/ニンジン」
ニチレイフーズ「【にんじんの保存】正しい冷蔵・冷凍テクニックで1ヵ月鮮度キープ!」
JAおおいた「春人参」
信州長野田毎屋「春ニンジンとニンジンの違いとは?知って得する野菜の豆知識」