甘酒のおいしい飲み方&簡単な作り方は?そもそもお酒なの?今さら聞けない「甘酒」の基本のき
甘酒にアルコールは入っているの?
甘酒の栄養価の高さはよく耳にしますが、気になるのは“酒”とついているところ。アルコールは入っているの?やっぱりお酒なの…?
それを知るには原材料に注目!
甘酒は、大きくわけると酒粕を使う「酒粕甘酒」と、米麹を使う「米麹甘酒」の2種類。酒粕甘酒は、日本酒をつくる工程でできる酒粕に砂糖を加えてつくります。そのため、アルコールが残ることが多いんです。一方の米麹甘酒は、米麹と蒸した米を発酵させるなどして作るため、ノンアルコールに仕上がります。
ちなみに、ノンアルコールでも“酒”という字が使われているのは、古くから甘酒が造り酒屋で造られたため、ともいわれています。米と米麹を使うところなどは、たしかに日本酒造りに通じます。
なお、甘酒のなかには、酒粕と米麹をミックスしたタイプもあり、微量のアルコールを含んでいる場合があります。アルコール1%未満の場合は酒類として扱われず、清涼飲料水と表示されるケースも。さらに、何となく甘酒とイメージがかぶる「白酒」は、みりんや焼酎などに蒸したもち米や麹を仕込んで造るため、アルコール分は約9%もあるんです!お子さんやアルコールに弱い方は気を付けましょう。
お家でかんたん♪酒粕甘酒と米麹甘酒の作り方
酒粕甘酒と米麹甘酒は、風味や栄養価に違いがあり、好みが分かれるところ。酒粕甘酒は、アルコールの香りを感じ、たくさんの食物繊維を含みます。自然な甘みでとろりとした米麹甘酒は、お米のミネラルたっぷり。
甘酒は、専用の器械がなくても自宅で作ることができるんです!酒粕や米麹はスーパーで販売されているので、材料も集めやすくお手軽。両方のタイプの甘酒を作って飲み比べるのも楽しいですね。
1000年前から大人気!?甘酒の絶品アレンジはこれ!
やさしい甘さを活かして、砂糖なしでもさまざまなアレンジレシピが楽しめるのも甘酒の魅力。たとえば、身近な牛乳と合わせた「甘酒の牛乳割り」は、“飲みにくかった甘酒がおいしくなった”という声も多い人気のアレンジの1つです。
さらに、この牛乳割りには、甘酒に含まれる酵素が牛乳の乳糖を分解して、吸収がよくなる効果もあります。牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする人にもおすすめの、お腹にやさしい飲み方なんです。
じつは今から1000年前の平安時代にも「醍醐」と呼ばれ流行したというこの牛乳割り。当時、この醍醐は最上級においしいものとされ、「醍醐味」の語源になったともいわれています。そんな話を聞くと、さっそく試したくなりますよね。ホット、アイス、お好みでぜひ!
甘酒のアレンジドリンクは牛乳以外にもたくさんあります。牛乳よりもまろやかになる豆乳割り、爽やかさがプラスされるトマトジュース割りなど。発酵食品のヨーグルトを入れれば、さらに栄養価アップ!甘酒にひと手間加えて、さまざまな味わいを試してみませんか?
甘酒は料理にも大活躍!やさしい甘み&ふっくらをお約束♪
甘酒は飲むだけでなく、砂糖やみりんのかわりに甘味料としてお料理にも使えるんです。さらに、甘酒に含まれる酵素がお肉やお魚をやわらかくジューシーに仕上げてくれる効果も!甘酒を料理に使わない手はありませんね。
甘酒は古くから親しまれていた日本の食文化のひとつ、ともいえます。そのおいしさは、「ジャパニーズヨーグルト」と海外でも注目されるほど。ふだんから冷蔵庫に常備して、アレンジドリンクを楽しんだり、やさしい甘さを料理やスイーツに活かしたり、甘酒パワーを手軽にチャージしてみませんか。
※参考ホームページ
森永製菓㈱「甘酒ばあちゃんのまめちしき」
マルコメ「甘酒に関するQ&A」
マルクラ食品「甘酒について」
わかさ生活「京の食材/甘酒」
農林水産省「甘酒と白酒の違いはなんですか」
義農味噌㈱「甘酒に漬けこむだけ!お肉やお魚がふっくらジューシーになる裏ワザ!」
中埜酒造株式会社「甘酒って知ってる?」
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