ソーセージにウインナー、フランクフルト、何が違う?今さら聞けない「ソーセージ」の基本のき
違いはズバリ「太さ」と「何に詰めているか」
まずおさえておきたいのは、「ソーセージはウインナーやフランクフルトの総称である」ということ。「ウインナーソーセージ」「フランクフルトソーセージ」と考えるとわかりやすいですね。
ソーセージは、豚肉や牛肉などを挽き肉にし、香辛料と練り合わせ、ケーシング(薄い膜状の袋)に詰めたもの。日本でのソーセージの呼び分けは、農林水産省で定義づけされています。まず、ウインナーソーセージは、羊腸またはケーシング(太さ20mm未満)に詰めたもの。フランクフルトソーセージは、豚腸またはケーシング(太さ20~36mm未満)に詰めたものをいいます。「太さ」と「詰めるもの」に違いがあるだけで、製法や原料は変わりません。
ちなみに、ドイツ生まれのフランクフルトソーセージを、オーストリアの首都ウイーンで紹介したところ好評だったので、より食べやすくしようと豚腸よりも細い羊腸に詰めたことがウインナーソーセージ誕生のきっかけなんだとか。日本で一番食べられているのはそのウインナーソーセージです。
ボイル派?炒める派?おいしく食べるコツを紹介!
まずは、おいしく食べるボイルのコツをご紹介します。鍋にたっぷりのお湯を沸かし、沸騰したら弱火にして、ソーセージを入れて約3分ほどゆでます。皮がつっぱってきたら取り出して完成。
炒める場合は、フライパンに油を引かずにソーセージから出る旨みたっぷりの脂を利用しましょう。弱火から中火の間でゆっくりと転がすのがポイント。表面がぷっくりと張って、焼き色が付いたら完成です。5分くらいを目安にして下さいね。また、ボイルするにも炒めるにも、旨みが逃げ出さないよう切り目を入れないことをすすめるメーカーもあるんですよ。
ソーセージはすでに加熱してあるため、そのままでも食べることはできます。ただし、加熱すると皮や肉の食感、脂の旨味がアップして、よりおいしくいただけます!おいしく食べるコツはいたってシンプルですが、ぜひお試し下さいね。
ソーセージは冷凍してもいいの?
ソーセージは冷蔵庫(10℃以下)で保存するのが最適です。冷凍すると、食感や風味が損なわれる可能性があります。もしどうしても冷凍したい場合は、小分けにしてラップやジッパー袋でしっかりと包み、短時間で凍らせましょう。食べるときは冷蔵庫に移し、低温で時間をかけて解凍して下さい。
ソーセージの袋が膨らんでいるのは、おいしさと鮮度を保つために窒素を入れているからです。ソーセージは空気に弱いため、開封後はラップで包み、できるだけ空気に触れないようにして冷蔵庫で保存して下さい。開封後は日持ちがしないので、賞味期限に関わらず、なるべく早く食べきりましょう。
自家製ソーセージに挑戦!市販品の活用レシピも!
ウインナーソーセージを手作りして、お好みの味や食感に仕上げてみませんか?手軽なものから本格的なものまで作り方はさまざま。お子さんと一緒に作るのも楽しいですね。また、市販のソーセージを使ったアレンジレシピも合わせてご紹介します!
朝ごはんやお弁当、おやつにおつまみまで大活躍のソーセージ。なんとなくモヤモヤしていた呼び分けもはっきりしたところで、よりおいしくいただけそうです♪最近は国産の個性的なものも手に入りやすくなったので、いろいろと食べ比べてみたいですね。
▼みりんにお酢、砂糖…上手な選び方と使い分けって?これまでの記事をチェック!
「今さら聞けない!調味料&食材の基本のき」
※参考ホームページ
農林水産省「ソーセージの日本農林規格」
日本ハム・ソーセージ工業協同組合「Q&A」
日本ハム「よくあるご質問」
日本ハム「黄金の3分間ボイルとは」
生活協同組合ユーコープ「商品Q&A」