「カルローズ」「せいろ蒸し」…2025年上半期トレンド料理ワード発表!気になる大賞は?

10位:チュロス
InstagramやXでは「#チュロス」をつけた投稿が増加。特に、ホットケーキミックスを使ったもの、揚げないもの、など家庭で手軽に作れるアレンジチュロスが人気を集めている。
ユーザーのコメント
・ホットケーキミックスで作るチュロスをSNSでよく見ました
9位:タオルケーキ

画像提供:長田知恵(つき)さん
中国や韓国でブームになったタオルケーキが日本でもトレンドに。薄く焼いたクレープ生地にクリームを巻き込み、まるで本物のタオルのような見た目がSNS映えするとして、レシピ動画やカフェの投稿が流行した。
ユーザーのコメント
・良く目にする機会が多かった
・自分も作ってみたいと思わせるインパクトがあり、見た目もかわいい
8位:冷凍サバ
健康志向や物価高の中で高コスパ・高たんぱくな食材として注目され、時短調理や保存のしやすさが支持されている。大量買いができる業務スーパーの商品が人気で、SNSでは「冷凍サバ弁当」「冷凍サバの味噌煮」などのレシピが拡散されている。
ユーザーのコメント
・コスパも良くアレンジしやすい食材だと思う
・冷凍サバは安くておいしくて調理しやすくて栄養もあって保存が効くため助かる
7位:麻辣湯(マーラータン)
中国発祥のスパイシーなスープ料理で辛さとシビれる味わいが特徴。具材を選べるカスタマイズ性や鮮やかな見た目がZ世代を中心に注目を集め、専門店では行列ができるほど。市販の「ビリッと辛味!麻辣燙」は第83回ジャパン・フード・セレクションのグランプリを受賞した。
ユーザーのコメント
・家族でハマってしまい家でも作るようになった
・コンビニにも売っているのを見て流行を感じた
6位:昭和・平成レトロ
SNSを中心に「昭和レトロ」「平成レトロ」のブームが再燃。特に、固めプリンやグラタン、クリームソーダ、デコレーションでポップにアレンジした平成女児チョコなど、どこか懐かしさを感じるビジュアルも人気を集め、レシピ投稿も増加傾向。雑貨や食器と合わせた演出もトレンドとなっている。
ユーザーのコメント
・バレンタインでは娘達の時代に流行った平成女児チョコの投稿をよく見かけた
5位:カルローズ
国産米不足と価格高騰の影響を受け輸入米が注目されている。なかでもアメリカ・カリフォルニア州産の中粒種「カルローズ」は汎用性の高いお米として家庭でも試してみる人が続出。Googleトレンドでも170%上昇している。
ユーザーのコメント
・スーパーでカルローズ米やベトナム米を見かけるようになりました
・米不足により、アメリカ産米のカルローズが気軽に買えるようになりました
4位:かさ増し
物価高騰から、価格が安定していて料理のかさ増しにもなる食材として「厚揚げ」や「豆腐」「もやし」が人気。SNSでは厚揚げの肉巻き、豆腐ハンバーグ、もやし入りチャーハンなどのかさ増しレシピも多数投稿されている。
ユーザーのコメント
・豆腐やはんぺんなどを活用したかさ増しレシピには助けられました
・野菜の高騰に悩まされ、私自身もかさ増しを意識することが多かった
3位:腸活
近年続く腸活ブーム。もち麦や押し麦、小豆など腸内環境を整える発酵性食物繊維が注目されたり、甘酒スイーツなどの発酵スイーツ、体調や目的に合わせた高機能発酵食品も登場したり、健康とおいしさを両立する新たな提案が広がっている。
ユーザーのコメント
・色々な発酵調味料が登場していて楽しい
・発酵食品を意識して摂るようになり、SNSなどでもより身近に感じられるようになった
2位:せいろ蒸し
見映えのよさやヘルシーさ、レシピの幅広さでここ数年話題に。Instagramで人気のりよ子さんの著書「すべてを蒸したい せいろレシピ」は発売後5か月で16万部を突破(2025年2月時点)し、テレビでも紹介され注目を集めた。
ユーザーのコメント
・数年ぶりにせいろをひっぱりだして常時使うようになった
・道具を揃えるのがハードルが高いと思っていましたが無印良品での販売をきっかけに、身近に感じられるようになりました
大賞:野菜の価格高騰
天候不順や物流コスト増加の影響で野菜の価格が高騰。特にキャベツや白菜などの葉物野菜が大きく値上がりし、「高すぎて買えない」と購入を控える人が続出した。
ユーザーのコメント
・躊躇して買えない状態が続き、食卓に野菜が激減した
・食べたい素材、作りたいメニューをあきらめたり、材料を代用したりと苦労した
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物価上昇率がこれまで以上に高まり、家計を圧迫する状況が続いた2025年上半期。昨年から続く「令和の米騒動」は今年に入っても収束せず、再び問題化しています。そのような中、国内の料理や食はどのような動きがあったのでしょうか。消費者の視点でフーディストが注目したワードをひもといていきます。
2025年上半期、大賞に輝いたのは「野菜の価格高騰」です。天候不順による生育・収穫の遅れや輸送コストの上昇など複数の要因が重なり、野菜の価格が急騰しました。特に葉物野菜は大幅に上昇し、キャベツは平年比で3倍、白菜は2.5倍(※1)と家計に大きな影響を与えました。フーディストからは「とにかく野菜が高かった。食べたい食材、作りたいメニューをあきらめたり、他のものへ代用したりと苦労した」という声が届きました。比較的価格が安定しているカット野菜や冷凍野菜を活用したり、もやしや豆腐などで代用したりと工夫しながら日々の食卓を支えていました。
2年連続でランクインしている「せいろ蒸し」は今年に入り、さらに愛用者が広がっています。昨年秋に発売した無印良品のせいろは発売直後から品切れが続出し、4月には一時完売状態に。手ごろな価格と気軽に使えるコンパクトなサイズが支持され、現在も販売は一部店舗のみとなっています(※2)。フーディストからも「道具を揃えるハードルが高かったが、無印良品での販売をきっかけに身近に感じられるようになった」「作れる食材やメニューが多く、簡単でおいしいので以前にも増して作るようになった」といった声が上がっていました。油を使わずに調理できるため、ヘルシーな料理が簡単に作れる点も評価されています。
「腸活」はここ数年トレンドとなっており、飲料やサプリメントなど腸活関連の商品が続々と発売されています。実際に取り組んでいるというフーディストも多く「テレビで見て取り入れるように。疲労感がなくなったり、便通も良くなり肌も安定した」「女性に限らず意識の高い男性や年配の方など広く対象が増えている」といった声が届いています。特に最近は単に腸によい食べ物を摂るだけでなく、腸とメンタルとの関係性やセルフケアの観点からも注目されており、腸内環境と心身の健康を総合的にサポートする製品やサービスが増えていくことが予想されます。
アメリカ・カリフォルニア州産の「カルローズ」米は国産米価格の高騰に伴い、比較的安価であることから注目を集めています。粘り気が少なく粒が大きめであるため、カレーやチャーハン、リゾットなどの料理にも適しており、国産米より約2割ほど安い(※3)こともあり、家庭料理や飲食店での利用が広がっています。フーディストからも「スーパーのお米コーナーでよく目にするようになった」「国産米にこだわっていたが買ってみたらおいしかった」などのコメントが寄せられました。
※1:野菜の価格高騰、5000人のリアルな声を緊急調査!約7割が「生活費の増加」、約6割が「野菜不足を感じる」と回答
※2:無印のせいろは売り切れで入手困難?店舗販売やオンラインを調査!
2025年上半期の料理トレンドに関するアンケート概要
回答者詳細
年代:20代3% 30代19% 40代25% 50代36% 60代以上18%
有効回答:284名
アンケート実施期間
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