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世界一簡単?スプーンで混ぜるだけ!基本の「テーブルロール」レシピ

世界一簡単?スプーンで混ぜるだけ!基本の「テーブルロール」レシピ
こねないパン「ドデカパン」の考案者として活躍する料理研究家・パン講師の吉永麻衣子さんに、基本の「テーブルロール」の作り方を教えていただきます。生地はこねずにスプーンで混ぜるだけでOK!驚くほど簡単においしいパンが焼き上がりますよ。
吉永麻衣子
吉永麻衣子
2025/04/27
2025/04/27
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こんにちは!「#パンが焼けたよ で全員集合!」を合言葉に、パン作りの楽しさをみんなでシェアする活動をしている、「日々のパン」代表の吉永麻衣子です。

15年前に結婚を機に会社を退職し、夢だったパン教室をスタート。その間に、子どもが3人産まれたのですが、忙しい育児の合間に、超ずぼらな私が思いついた…育児中に超ずぼらな私が思いついてしまった「冷蔵庫で寝かせておいた生地をトースターで焼く簡単なパンレシピ」をママたちにお伝えしたいと思い、トースターを担いで活動をしてきました。

簡単なパンのレシピが好評で、出版した書籍は24冊に。その中には、翻訳されて海外に出て行ってくれたものもありました。

気づけば3人の息子たちも中学2年生、小学6年生、小学2年生。上2人には身長も抜かされて、頼りになるーという感じ。

子どもが大きくなって、わたし自身、自由に使える時間が増えてきました。子どもたちが学校から帰ってくる間に、短時間でパンが完成するレシピもいいなと思うようになり、いろいろ試行錯誤。

私のレシピの幅は子どもの成長とともに広がっています。

そんな中で、このコラムでは「がんばっているママさんたちのお手伝いになるようなパンレシピ」をご紹介したいと考えているのですが、記念すべき第1回目は、やっぱり外せない…「基本のテーブルロール」にしようと思います。

保存容器とスプーンで生地を作り、冷蔵庫で寝かせて、トースターで焼いていきます。生地は5日間保存が可能というすぐれもの!

見た目は無骨なのですが、これが簡単にできてとってもおいしい。ご飯の代わりに出せる便利なパンなので「これさえ知っておいていただければ!」という思いでご紹介します。

「基本のテーブルロール」レシピ

基本のテーブルロール

調理時間

10分 

分量

4人分

材料

・強力粉…200g

・塩…3g

・砂糖…15g

・インスタントドライイースト…3g

・牛乳または豆乳…165g

・バター(無塩・有塩どちらも可)…10g

「基本のテーブルロール」レシピ

作り方

<こねる>

1. 保存容器(1000ml前後の直方体・立方体)の中に強力粉・塩・砂糖・インスタントドライイーストを入れ、スプーンで均一に混ぜておく。

2. 牛乳を保存容器の中に8割ほど入れてスプーンでぐるぐる混ぜる。粉っぽいところにめがけて残りの2割を入れ、全体が均一になるまで混ぜる。

3. 溶かしバターを最後に入れ、光沢がなくなるまで混ぜる。

4. 表面を平らにならし、保存容器のふたをしめる。

「基本のテーブルロール」レシピ

「基本のテーブルロール」レシピ

「基本のテーブルロール」レシピ

<一次発酵>

 冷蔵庫の中に一晩(8時間以上)置く。

「基本のテーブルロール」レシピ

※一日に一回水で濡らしたスプーンで混ぜれば5日間保存可能です

「基本のテーブルロール」レシピ

※8時間後の状態がこちらです

<成形>

1. 打ち粉を多めに振って、生地と保存容器の間にドレッジ(カード)を差し込み、隙間を作る。

2. くっつかないアルミホイルを敷いた天板の上に保存容器を裏返し、生地が出てくるのを待つ。

3. 手前と奥から折りたたみ三つ折りにする。お好みの数に分割する。

「基本のテーブルロール」レシピ

「基本のテーブルロール」レシピ

「基本のテーブルロール」レシピ

「基本のテーブルロール」レシピ""

<焼成>

1200Wのトースターで12分ほど焼く。表面が焦げそうな場合は、途中でアルミホイルをかぶせる。裏面にも焼き色がついていれば焼き上がり。

※オーブンの場合は180℃で15分、フライパンの場合はふたをして強めの弱火で片面7分ずつを目安にしてください

※焼成時間は、お使いの機材により適宜調整してください

「基本のテーブルロール」レシピ

「基本のテーブルロール」レシピ

「基本のテーブルロール」レシピ

生地さえ冷蔵庫に入れておけば、成型をして焼くだけ。いつでも好きなタイミングで、焼きたてパンを家族に出すことができます。

この生地はとっても便利で、お惣菜やサラダ、スープの付け合わせにもぴったり。あんバターやジャムを添えれば、おやつや朝ごはんにもおすすめです。

食パンを焼くのはちょっとハードルが高い方は、このパンをご家庭の定番にしていただけたらうれしいです。

焼き上がったパンは2日ほど常温で保存可能。スライスしてトースターでリベイクすれば、表面カリッと、中ふんわりでこれまた美味〜!

こんな簡単なのに…ちょっといいお母さんしてる気分も味わえて最高です。ぜひお楽しみください!

簡単なパン作りで、驚きと喜びを世界中へ!

話は逸れますが、わたし、Facebookで「海外パン焼きを楽しむ部」というグループを9年ほど運営しています。1.7万人もの方が世界中から参加してくださっているグループなのですが、一般の方が海外でも困らずにパン作りができるよう、参加者さんと一緒にパンの材料や機材の情報共有をしあっています。

私のパン教室に来てくださっていた方が海外赴任で海外にご家族と行かれることが増え、現地の材料や機材のことが講師である私もよくわからなかったので、「現地の方のお力を借りてしまえ!」と思ってスタートしました。

海外でパンを焼こうと思ったときに、まず困るのが材料。小麦粉の分類の仕方が日本とは違うことが多いんです。

「どの粉を使えば日本で食べていたふわふわのパンになるんだろう?」そこからスタートします。

海外へ家族と出たときに、ママが日本で食べていたパンを家族に焼いてあげられれば、家族もハッピー、ママもハッピーだろうなと思って、このパン作りをご紹介したところ、とっても好評だったんです。

海外にいて材料が違っても失敗せず、しっとりふんわりやさしい甘味のパン。日本のみなさんにもご紹介しなくては!と…、「簡単なパン作りで、驚きと喜びを世界中へ」という思いを込めて。

さー!このコラムを通して、全国、そして世界中のママさんたちのお手伝いさせてくださーい!

「基本のテーブルロール」レシピ

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この記事を書いた人

料理研究家、パン講師。一般企業にて法人営業や営業戦略、新規事業立ち上げを経験後、パンの世界へ。専門学校講師、カフェキッチン、日本ヴォーグ社ハッピークッキングの立ち上げなどを経て、自宅にてパン教室をスタート。トースターやフライパンで簡単に焼ける「おうちパン」レシピを確立し、忙しいママでも毎日焼けるパンが好評に。現在は、日本全国の幼稚園や保育園などで出張パン教室を開催する「日々のパン」の代表を務め、講師、企業とのレシピ開発や雑誌へのレシピ提供、書籍の出版、コラムの執筆など、幅広く活動している。近著に『パンどろぼうのせかいいちかんたん子どもとつくるパンレシピ』(KADOKAWA刊)がある。

 

吉永麻衣子さんの著書>

 

<公式サイト>
日々のパン

<Instagram>
吉永麻衣子(@maiko_y)

<YouTube>
吉永麻衣子の日々のパンレシピ

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