2024年流行ったのはこれ!Mizukiさん&まるみキッチンさんと語るトレンド料理ワード
2024年流行ったのはこれ!Mizukiさん&まるみキッチンさんと語るトレンド料理ワード
フーディストサービスにて、6月と12月の年2回、料理ブログやInstagram、XなどのSNSで話題になった食や料理関連のワードを発表する「トレンド料理ワード大賞」を実施しています。
今回は、編集部が人気フーディストのMizukiさんとまるみキッチンさんと一緒に、2024年のトレンド料理ワードを振り返りました!
トレンド料理ワード大賞2024結果
——この結果をみて気になったワードはありますか?
Mizukiさん:「蒸し料理」と「グリークヨーグルト」ですね。
わたし自身、去年くらいからほぼ毎日食べていますし、SNSでも流行っているのを感じています。蒸し料理はとにかく家にある野菜を蒸しています。よく作るのはれんこん、さつまいも、きのこに豚しゃぶ肉を重ねて蒸すもの。鍋と蒸しかごがセットになったタイプのものを使っていて、SNSで紹介したらとても反響があったので流行を実感しています。
ドレッシングやたれは何をかけているの?とよく聞かれますが、ポン酢や塩でしか食べてないです!続けるためにシンプルがいいと思っています。
「グリークヨーグルト」は健康を意識して朝食べています。市販のものを買ってそれを種菌にしてヨーグルトメーカーで増やしています。できあがったヨーグルトに、バナナ、はちみつ、MCTオイルをプラスしています。
まるみキッチンさん:僕は「米不足」がインパクトがありましたね。
僕自身は米は足りていましたが、フォロワーさんから炊き込みご飯などの投稿に「最近お米がない」というコメントを多くいただいたので影響が大きかったのかなと思います。なのでその時期は、冷凍うどんでパッと作れるレシピなどの麺料理の投稿することが多かったです。
やる気1%で豚バラつけうどん
「グリークヨーグルト」は家族で食べています!ほとんど毎日ですね。濃厚でおいしいのでグリークヨーグルト以外を買わなくなりました。あと、「アサイーボウル」は10年くらい前に流行っていて、また最近流行ってきているなという印象です!
——トップ10をみて率直に感じたことはありますか?
まるみキッチンさん:「ドーナツ」「アサイーボウル」「シャインマスカット」は見た目が映えるのでSNSでの投稿もよく見かけましたね。この辺はSNSがきっかけで流行したんじゃないかなと思います。でも、Mizukiさんと同じで、全体的に健康意識が高まっているのは感じました。
Mizukiさん:若い方の意見が多い気がしました。わたしの周りでは「アサイーボウル」などに注目している方はいなかったので(笑)。
「米騒動」はもう日本全体のトピックスですね。ただ、わたしはお米を使った料理の投稿はしていましたね。気にしすぎるのもよくないかなと思って。わたし自身、じつはそこまで米には困っていなかったので、地域差もあるのかもしれないですね。
——2024年を振り返って、印象に残っている食や料理のトピックスはありますか?
まるみキッチンさん:やる気がなくても作れる、簡単レシピ&ずぼらレシピが主流になってきている気がします。Instagram、X、TikTokでもよく見かけました。例えば「うどん」であれば、冷凍うどんを使ってアレンジするのはつけだれだけ、みたいに“買い出し不要で作れる”というのはポイントかなと思いました。
書店でも専門書よりも簡単レシピの本をよく見るし、簡単だけどおいしく作れる再現性の高さが求められているのかなと感じています。
——内食だけでなく外食の動きで気になることはありましたか?
料理単体よりも、誰が作っているか、どういうロケーションやパフォーマンスで提供されてるか、などを含めて話題になっている気がします。例えば、山奥で食べる流しそうめんが流行る、みたいな。トータルのアトラクションとしてバズってる、ようなイメージですね。インバウンド需要で海外の方がたくさん来られている影響もすごくあると思います。
——Mizukiさんは今年を振り返っていかがですか?
Mizukiさん:まるみキッチンさんとお話していて思ったのは、やっぱり二極化してきている感じがします。なるべく手をかけない料理(バズレシピ)が流行って大衆的になった一方で、ていねいに作ることを楽しみたいという層も増えてきています。私が運営しているオンライン料理教室では、あえて手間がかかる料理を教えたりしていました。
Mizukiオンライン料理教室
2024年を振り返って!始めたこと&変えたこと
——お二人の活動も少し振り返ってみたいと思います。今年、新たに始められたことはありますか?
まるみキッチンさん:顔出しするようになりましたね。誰が発信しているかが注目されているので、キャラクターとして覚えてもらえるように。レシピを投稿する方はたくさんいらっしゃるので、差別化という意味でもキャラクターを出すようにしていました。
Mizukiさん:料理はもちろん大好きなんですけど、昨年料理以外のInstagramアカウントを作ってぼちぼち投稿しています。毎日の暮らしや腸活の話をしたり、みんなでピラティスをしたり(笑)。普段の生活で感じていることなど、内面的な部分もフォロワーさんと共有できていてとても心地よいと感じています。
「簡単レシピ」のその先?2025年以降のトレンド予想
——最後に今後の動向についてお伺いします。来年以降、流行りそうだなと感じている食や料理のトピックスはありますか?
まるみキッチンさん:Mizukiさんのお話にもあったんですが、簡単レシピとあわせて手間ひまかけた料理も増えてきていると感じます。
「ここでこのひと手間を加えるともっとおいしくなる」みたいな、簡単レシピ+αが流行りだすのかなと思いますね。時代はまわるのでそろそろ移り変わる時期なのかなと。
Mizukiさん:プラントベースフード(動物性原材料ではなく、植物由来の原材料を使用した食品のこと)が当たり前の世の中になりそうです。わたし自身も興味があって、スーパーでも売り場が増えているのでより身近になってくるんじゃないかなって。
あとは、おいしいだけじゃなくて「楽しい」「美しい」っていう、気持ちや感情をより大切にする風潮が生まれそうですよね。先ほどまるみキッチンさんが話していた“どういうロケーションで”という話じゃないですけど、食だけじゃなく場所や空間を含めた総合的な提案が流行ってくる気がします。
——五感で楽しむ“食”というのがポイントになりそうですね
Mizukiさん:調理器具もよいものがほしくなってくる気がします。
まるみキッチンさん:わかるわかる(笑)。
Mizukiさん:自分を大事にする、労わるという考えが浸透してきていますね。料理をつらいものじゃなくて楽しいものにしたい、という気持ち。憧れの調理器具とかを使うと楽しいとか、得られる幸福度が上がるような気がします。
まるみキッチンさん:調理器具や調味料、コンビニのスイーツでも、よいもの、こだわりのものにお金を払うという流れがありますね。
——面白いですね!食の”推し活”って感じですよね。
Mizukiさん、まるみキッチンさん:まさに!そう思います。
座談会を終えて
トレンド料理ワードや2024年の振り返りを通して、Mizukiさん、まるみキッチンさんお二人の意見を伺うことができた貴重な時間でした。それぞれご自身の世代やフォロワーさんも違うなかで、いろいろな視点があり、どちらにも共感できたことが印象的です。
日々移り変わる料理のトレンド。毎日食べるものだからこそ、時代の流れや世代・ライフスタイルによる違いを反映しているところが興味深いですね。
トレンド料理ワード大賞2024のくわしい結果や、2025年の料理関連トピックスはこちらをチェックしてください♪
料理研究家・スイーツコンシェルジュ。和歌山県在住。“簡単・時短・節約”をコンセプトに、ブログ「Mizukiオフィシャルブログ~奇跡のキッチン」で毎日レシピを紹介し、月間300万PVを誇る。3年連続「レシピブログアワード」グランプリを受賞。Instagramのフォロワーは130万人を突破(2024年11月現在)。企業のレシピ開発や雑誌、テレビ、Webメディアなどで活躍中。
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