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野菜のプロ・青髪のテツが教える!おいしい野菜の選び方・保存方法
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野菜のプロ・青髪のテツが教える!おいしい野菜の選び方・保存方法

野菜のプロ直伝!「レタス」の基本・豆知識・おすすめの食べ方

スーパー青果部歴10年の野菜のプロ・青髪のテツさんに、おいしい野菜の選び方やおすすめの食べ方を教わるフーディストノート公式連載。今回ご紹介いただくのは、これからが旬のレタスです。おすすめのレタスの食べ方も教えていただきました♪
2024/06/10
2024/06/07
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野菜のプロ直伝!「にんにく」の...
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こんにちは。

スーパーの青果部歴10年の青髪のテツです。

今回は「レタス」についてご紹介していきます。

レタスは年中お店に並んでいるので、いつが旬かわからない方も多いかなと思いますが、暑くなってくるこれからの季節が旬の野菜です。

それでは、まずは鮮度がよくおいしいレタスの選び方からご紹介していきます。

おいしいレタスの選び方

レタスの選び方 青髪のテツ

鮮度がよいレタスを見分けるには、以下のポイントをチェックしましょう。

・葉の巻きがゆるく軽い

・芯の切り口が白い

・葉先までピンとしていて、外葉がついている

それぞれ詳しくご紹介していきます。

巻きがゆるく軽い

レタスは巻きがゆるく軽いものを選ぶ

おいしいレタスを選ぶなら、最初にレタスを持ち比べて重さをチェックしましょう。

レタスは巻きがゆるく軽いものの方が、食感が軽くて味もよい傾向があるんです。

育ちすぎて重量感のあるレタスは、持ち前のシャキシャキ、フワフワとした食感が失われてかたくなってしまっている傾向があります。風味も悪くなるので、大きさの割に巻きがゆるく軽いものを選ぶといいですよ。

芯の切り口が白い

レタスは切り口が白いものを選ぶ

次にレタスの鮮度をチェックしていきましょう。

レタスの芯の切り口が白ければ、鮮度がよい証拠です。

レタスの鮮度を見る時は芯の切り口をみる

収穫したレタスは、時間の経過とともにポリフェノール色素が酸化するため、この画像のように芯が赤く変色していきます。

スーパーに並んでいる時点で芯がピンクに変色していたら、収穫されてから時間が経っていると判断してよいでしょう。

ちなみに、入荷した時点でピンク色に変色している場合もあるので、お店の努力だけではどうしようもない場合もあります。

とはいえ、切り口は店員が定期的にカットしているお店もあるので、レタスの鮮度を見極めるには芯の色だけで判断するのは不十分。

そのため、ほかのポイントも見ていく必要があります。

葉先までピンとしていて、外葉がついている

レタスの鮮度は葉先にもあらわれる 青髪のテツ

次に葉先の状態をチェックしましょう。

葉先の状態をチェックすることで、大体の葉物野菜の鮮度の状態がわかります。

レタスに限らず、葉物野菜は収穫から時間が経つと葉先が枯れて茶色くなったり、しわがでてくるので、葉先がピンとしたものを選んでくださいね。

それから、外葉の有無をチェックしましょう。レタスやキャベツの傷みは外葉に表れやすいので、傷んできたレタスは外葉をとって販売しているお店もあります。

外葉がついているものとついていないものが陳列されている場合は、外葉つきのものを選んでくださいね。

レタスの保存方法

ここからはレタスの保存方法についてご紹介していきます。

冷蔵保存の場合

爪楊枝を使う場合

1. レタスの芯に爪楊枝を3本ほど刺す。

レタスの芯に爪楊枝を3本程度刺す

2. 保存袋に入れて、冷蔵庫の冷蔵室で保存する。

爪楊枝を使わない場合

1. レタスの芯を取り除く。

レタスの芯を取り除く

2. 濡れたペーパーを詰める。

濡れたペーパーを詰める

3. 保存袋に入れて、冷蔵庫の冷蔵室で保存する。

レタスを保存袋に入れる

レタスは乾燥に弱いので、必ず保存袋に入れて保存しましょう。

レタスは冷蔵庫の冷蔵室で保存します。レタスの最適保存温度は0℃。野菜室だとレタスにとって暑すぎるので、傷みが早くなります。冷蔵室のスペースに余裕があれば冷蔵室で保存しましょう。

冷蔵保存したレタスの保存期間はおよそ1週間です。ただし、保存期間はあくまで目安です。野菜は収穫後も生きているので傷む速度は全て同じというわけではありません。水溶性の栄養素も時間が経つにつれて失われていくので、なるべく早めに食べきるようにしましょう。

冷凍保存の場合

レタスは冷凍保存も可能です。以下の方法で保存しましょう。

1. レタスをよく洗い、 水分をしっかり拭き取る。

2. 食べやすいサイズにカットする。レタスを食べやすさサイズにカットする

3. 冷凍保存用の袋に入れて、冷凍庫に保存する。

レタスを冷凍保存用の袋に入れる

冷凍したレタスの保存期間はおよそ1か月です。

冷凍したレタスを料理に使う場合は、必ず凍ったまま加熱調理してください。自然解凍してしまうと、食感が大きく変わってしまい食味が悪くなります。

ですので、サラダで食べるのではなく炒め物や汁物の具にするとおいしくいただけますよ。

レタスの豆知識

レタスの豆知識をご紹介します。

じつは一般的なレタス(玉レタス)は栄養価があまり高くありません。そのため栄養価のことを考えるなら、サニーレタスやグリーンリーフを選ぶのがおすすめです。

たとえばサニーレタスの場合、一般的なレタスと比べると、おおよそカリウムが2倍、カルシウムは3倍、βカロテンは8倍、ビタミンCは3倍も含まれているそうです。

さらにグリーンリーフは誤差ではありますが、サニーレタスよりも栄養価が高いといわれています。

でも一般的なレタスはクセがなくておいしいですよね。なので用途や目的に合わせてうまく使い分けられるとよいですね。

おすすめのレタスの食べ方

レタスチャーハン

私が個人的に好きなレタスの食べ方は、レタスチャーハンです。

調理時間

15分

分量

2人前

材料

えび…8尾

卵…2個

ご飯…1.5合

レタス…4枚

ごま油…大さじ1

しょうゆ…小さじ1

塩…小さじ1

黒こしょう…小さじ1

マヨネーズ…大さじ1

鶏がらスープの素…大さじ1

料理酒…小さじ1

作り方

1. えびの皮をむいて背中を開き、背わたをとって流水で洗い水気を切ったら、塩と酒を加えてもみ込む。

2. フライパンにごま油をいれて香りがたったら、1.と黒こしょうを加えてえびの色が変わるまで炒める。

3. 溶き卵、ご飯、鶏がらスープの素、しょうゆ、マヨネーズを加えてさらに炒める。

4. 全体がムラなくなじんだら、ちぎったレタスを入れ、レタスが少ししんなりしたところで火からおろし、盛り付けたら完成。

サラダで食べるとおいしいレタスですが、加熱してもおいしいんです!

その代表的な料理がレタスチャーハンかなと思います。

これまで生食しかしたことがないという方も多いと思いますので、ぜひ一度試してみてくださいね。

最近の野菜トピック

だんだん暑くなってきて、夏野菜を目にする機会が増えてきましたね。

これまで売り場の中心となっていたのは春野菜でしたが、代わりに夏野菜の売り場面積が広くなっていきます。

夏野菜といえば、なすやピーマン、トマトやきゅうりなどありますが、みなさんはどの夏野菜が好きですか?

私はどれも好きなのですが、個人的にみなさんにおすすめしたいのはズッキーニです。

ズッキーニは6〜8月が旬なのですが、しっかり売り込みをしない限りはあまり売れてくれない地味な野菜で、私の経験だと定番コーナーに置いているだけだと1日1個売れるか売れないかというような野菜なのです。

でも、ズッキーニってチーズ焼きにしたり、生のまま薄くスライスして、ごま油とポン酢を1:1でかけて食べてもおいしいんですよ。

比較的手軽に食べることができますし、味もよいのでおすすめしたい野菜です。

この時期は手頃な値段で手に入りやすいので、これまで買ったことがない方はぜひ試してみて欲しいです。

また次回の連載で!最後まで読んでいただきありがとうございました。

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X(旧Twitter)フォロワー数75万人を超える(2024年2月現在)、スーパー青果部歴10年の野菜のプロ。野菜・果物の役立つテクニックや、価格の市場動向など価値ある知識をXやブログを中心に発信している。著書は『野菜売り場の歩き方』『おいしい野菜まるみえ図鑑』『やさいのトリセツ』など。

 

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