『あさイチ』『なないろ日和!』出演で話題の料理研究家・青木敦子さんのお気に入りレシピ
視聴者や読者のみなさんに作り手の思いが伝わるレシピを
——青木さんが食の世界でお仕事するようになったきっかけ、レシピを発表するようになったきっかけを教えてください
「料理に関わる仕事がしたいとはずっと思っていたのですが、どんな職種があるのかもわからず、ひとまずインテリアコーディネーターのスクールに通って勉強をしていたんです。そのときに知ったのが、フードコーディネーターという仕事でした。その後、友人の紹介で、いろいろな料理番組やCMを担当なさっているフードコーディネーターの先生のアシスタントになりました。その後、独立し、ヨーロッパをたびたび訪れ各地で料理を学んだり、料理番組のフードコーディネートを担当したりしているうちに、私自身が番組に出演するお話をいただくようになったんです。その頃から料理研究家としてレシピを発表するようになりました」
——レシピを考えたり、料理をしたりする上で大切にしていることはありますか?
「テレビ番組や雑誌、SNSでの仕事では、依頼されたさまざまなテーマに沿って、まずは担当の方に喜んでいただけるレシピを提案するようにしています。栄養面でより効果・効能を引き立たせる食材の組み合わせや、素材のおいしさをいかす調理法を盛り込むことも欠かせません。そうして時間をかけて生まれたレシピだからこそ、その先にいらっしゃる視聴者や読者のみなさんにも、作り手の思いや雰囲気はしっかり伝えられると思っています」
——新しいレシピのアイデアは、どんなところから生まれることが多いですか?
「お腹が空いているときやおいしいものをいただいているとき、スーパーなどで買い物をしている最中などにふと思いつくことが多いです」
——そうして生まれたレシピの中で、とくにお気に入りのものはありますか?
「私は干し芋が好きで、大好きなワインを飲みながら干し芋をつまむこともよくあるんです。そこで、もっとワインに合うようにとイタリア料理風にアレンジして生まれたのが『ツナと干し芋のサラダ』です。干し芋がさわやかなサラダになって、今ではすっかり私の定番になりました」
青木敦子さんおすすめ「ツナと干し芋のサラダ」のレシピ
分量
1~2人分
材料
干し芋…120g
玉ねぎ…1/4個
パプリカ(赤・黄)…1/4個
青ねぎ…1本
ミニトマト…2個
ツナ缶…80g
オリーブオイル…大さじ1
塩、こしょう…適量
イタリアンパセリ…適量
作り方
1. 干し芋は1cm角に切り、玉ねぎはみじん切りに、パプリカは粗みじん切りに、青ねぎは小口切りに、ミニトマトは6等分のくし形に切ります。
2. ボウルに1、ツナ、オリーブオイルを加えて混ぜ合わせ、塩、こしょうで味を調えます。
3. 皿に盛りつけて、イタリアンパセリを飾ります。
——長年フードコーディネーターとして活躍されてきた青木さんから、料理をさらにおいしく見せる盛りつけのコツをアドバイスお願いします
「料理もスイーツも、意識して少し大きめのお皿に盛りつけて、ソースや粉糖などでちょっと大胆に遊んでみると、お店で出てくるような素敵な見た目になると思います。ちょっとしたアクセントに、きれいにカットしたハーブや薬味、フルーツなどを添えて彩りよく仕上げることも大切にしています」
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「フードコーディネーターとして忙しくしていたころは年間1000レシピ近くを考えなくてはならず、常に追われているような日々でした…」という青木さん。『あさイチ』『なないろ日和!』など話題のテレビ番組でレシピをはじめさまざまな食の情報を紹介するその引き出しの多さは、国内外で多くの“おいしいもの”に携わってきた時間に培われたものなのかもしれませんね。
青木敦子さんへのQ&A
——大好物といえば?苦手な食べ物は?
「大好物の1つが干し芋です。小さいころから大好きで、いつも冷蔵庫や冷凍庫にストックしています。苦手なものは以前は『ありません』と言っていたのですが、テレビ番組のロケ先で出されたいなごと蜂の子は、どう頑張っても食べられませんでした…」
——思い出の料理本はありますか?
「自分の本で申し訳ないのですが、『調味料を使うのがおもしろくなる本』が思い出の一冊になります。この本を出版させていただいたことで、いろいろな方とお会いすることができました」
——料理以外で、リラックスタイムの過ごし方といえば?
「気の合う仲間と連れ立って、おいしい料理やそれに合うお酒を楽しむのは大切な時間です。旅行に出かけるのも好きですね。家では、お花のサブスクサービスを利用してお花をたくさん飾ったり、寝室で好きな香りのアロマを焚いたりしてリラックスしています」
料理研究家、フードコーディネーター。栄養士、オリーブオイルソムリエ、食物栄養学博士、名誉フードスペシャリストなどさまざまな資格を持ち、テレビ、雑誌など多くのメディアへの出演・レシピ提供の他、講演・セミナーで講師、審査員も務める。『オイスターソースひと匙で「劇的においしくなる! 」レシピ52』(扶桑社)など著書も多数。
<公式ホームページ>
「Atsuko Aoki」
<Instagram>
青木 敦子(@ambrosio.japan)
<X(旧Twitter)>
青木 敦子(@AtsukoAoki)
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