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野菜のプロ・青髪のテツが教える!おいしい野菜の選び方・保存方法
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野菜のプロ・青髪のテツが教える!おいしい野菜の選び方・保存方法

野菜のプロ直伝!「れんこん」の基本・豆知識・おすすめの食べ方

スーパー青果部歴10年の野菜のプロ・青髪のテツさんに、おいしい野菜の選び方やおすすめの食べ方を教わるフーディストノート公式連載。今回ご紹介いただくのは「れんこん」です。おすすめの食べ方「れんこん餃子」のレシピなども教えていただきましたよ♪
2024/01/10
2024/01/11
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こんにちは。

スーパーの青果部歴10年の青髪のテツです。

今回は今が旬の「れんこん」についてご紹介していきます。

れんこんは年中お店に並んでいるので、いつが旬かわからない方も多いかなと思いますが、今の季節が旬なんです。

それでは、まずは鮮度がよくおいしいれんこんの選び方からご紹介していきます。

おいしいれんこんの選び方

おいしいれんこんの選び方 青髪のテツ

鮮度のよいれんこんを見分けるときは、以下のポイントをチェックしてください。

・ずっしりと重い

・切り口がクリーム色

・穴の中が黒ずんでいない

それぞれ詳しくご紹介していきます。

ずっしりと重い

ずっしり重いれんこんを選ぶ 青髪のテツ

おいしいれんこんを選ぶなら、ずっしりと重いものを選びましょう。

重さのあるれんこんはしっかりと水分を含んでいるので、みずみずしくておいしいんです。収穫してから時間が経つと水分が飛んで軽くなるので、重さは鮮度の目安になります。

軽いれんこんは避けて、ずっしりと重量感があるものを選んでくださいね。

切り口がクリーム色

切り口がクリーム色のれんこんをえらぶ 青髪のテツ

それから、れんこんの切り口の色をみます。

切りたてのれんこんの切り口はきれいなクリーム色をしていますが、時間が経つと徐々に赤みがかった色に変色していくんです。

赤い色素はれんこんに含まれる鉄分が酸化したものなので、食べられないことはないのですが、収穫されてからどれだけ経過しているかの目安になります。

鮮度にこだわる方は切り口がクリーム色のれんこんを選びましょう。

穴の中が黒ずんでいない

穴の中が黒ずんでいないれんこんを選ぶ 青髪のテツ

最後に、れんこんの穴の中の色を確認してください。

穴の中までクリーム色のものを選びましょう。

ときどき、穴の中が黒ずんでいるれんこんが陳列されていますが、穴の中が黒ずんでいるれんこんは収穫してから時間が経ち、アクが回っている証拠です。

なるべく黒ずみが少ないものを選ぶようにしてくださいね。

れんこんの保存方法

ここからはれんこんの保存方法についてご紹介していきます。

冷蔵保存の場合

1. 新聞紙かキッチンペーパーに包む。

れんこんをペーパーでつつむ 青髪のテツ

2. 保存袋に入れる。

れんこんを保存袋に入れる 青髪のテツ

3. 冷蔵庫の冷蔵室に入れる。

れんこんは乾燥に弱いので、必ずペーパーで包んだ上で、保存袋などに入れて保存しましょう。

れんこんの最適保存温度は0〜5℃。野菜室だとれんこんにとって暑すぎるため、傷みが早くなります。スペースに余裕がなければ野菜室でもよいですが、可能であれば冷蔵室で保存しましょう。

冷蔵保存したれんこんの保存期間はおよそ1週間です。ただし、保存期間はあくまで目安です。野菜は収穫後も生きているので傷む速度は全て同じというわけではありません。また、水溶性の栄養素は時間が経つにつれて失われていくので、なるべく早めに食べきるようにしましょう。

冷凍保存の場合

れんこんは冷凍保存も可能です。以下の方法で保存しましょう。

1. 皮をむく。

れんこんの皮をむく 青髪のテツ

2. 半月切りにする。

れんこんを半月切りにカット 青髪のテツ

3. 冷凍できる保存袋に入れて冷凍庫に入れる。

れんこんを冷凍保存袋に入れる  青髪のテツ

冷凍したれんこんの保存期間はおよそ1か月です。

冷凍したれんこんを料理に使う場合は、必ず凍ったままの状態で加熱調理してください。

自然解凍してしまうと、食感が大きく変わって食味が悪くなります。きんぴらやみそ汁の具にするとおいしくいただけますよ。

れんこんの豆知識

れんこんの豆知識 青髪のテツ

れんこんの豆知識をご紹介します。

みなさんは、れんこんの皮が食べられることをご存知でしょうか。

れんこんの皮には食物繊維やカリウムなどの栄養素が多く含まれており、皮ごと食べることでその栄養素を摂取することができます。

「食感が気になるんじゃないの?」と思う方も多いかと思います。

たしかに大きめに切ると多少気になりますが、薄切りにしてしまえば全く気になりません。

実際に我が家では皮付きのままれんこんを調理しますが、好き嫌いの多い娘でもしっかり食べてくれるので、皮付きだから食べにくくなるということはないと思いますよ。

ぜひ一度れんこんを皮ごと食べてみてくださいね。

おすすめのれんこんレシピ

れんこん餃子の作り方
 青髪のテツ

私が個人的に好きなれんこんの食べ方は「れんこん餃子」です。

調理時間

30分

分量

3人前

材料

れんこん…100g(薄くスライス)

玉ねぎ…1/2玉(みじん切り)

にら…1/2束(みじん切り)

豚ひき肉…200g

A マヨネーズ…小さじ1

A しょうゆ…小さじ1

A みそ…小さじ1

A 塩こしょう…適量

B しょうが…小さじ1(すりおろす)

B にんにく…1片(すりおろす)

小麦粉…適量

ごま油…大さじ1

作り方

1. れんこんを水にさらし、水気をきっておく。

2. 玉ねぎを電子レンジ(600W)に入れて1分加熱する。

3. 豚ひき肉とAをボウルに入れて、粘り気が出るまでこねる。

4. にらと2. と3. とBを混ぜ合わせる。

5. 1. に小麦粉をまぶす。

6. 2枚の5. の間に1cmくらいの厚さにした肉だねをはさむ。

7. ごま油をひいて熱したフライパンで6. を焼く。

8. 焼き目がついたらひっくり返して熱し、焼き上がったら完成。

これだけで、れんこん餃子の完成です。

うちの娘は「普通の餃子よりおいしい」といってたくさん食べていたので、お子さまのいるご家庭でもおすすめです。

ぜひ試してみてくださいね。

新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。

今年も一年間フーディストノートの連載を通して、みなさまの生活に役立つ野菜の情報をお届けしていきたいと思っています。

記事を読んでくれた方が野菜を好きになってくれて、少しでも消費量が増えたら幸いです。

今年もよろしくお願いいたします。

また次回の連載で!最後まで読んでいただきありがとうございました。

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X(旧Twitter)フォロワー数75万人を超える(2024年2月現在)、スーパー青果部歴10年の野菜のプロ。野菜・果物の役立つテクニックや、価格の市場動向など価値ある知識をXやブログを中心に発信している。著書は『野菜売り場の歩き方』『おいしい野菜まるみえ図鑑』『やさいのトリセツ』など。

 

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