肉の冷凍保存・解凍のコツは?おいしく手軽にできる方法を紹介!
肉のおいしさを保つ!冷凍保存法
肉を冷凍するときは、つい買ったときのパックのまま冷凍庫に入れてしまいたくなりますよね。しかし、それではうまく解凍できなかったり、細菌の増殖により安心して食べられなくなったりする可能性も。肉を冷凍するときは、3つのコツを意識するだけで解凍したときのおいしさに違いがでます。
水分を拭き取る
肉から出た赤い水分(ドリップ)を拭き取らずに冷凍すると、肉特有の臭みが出てしまったり、細菌の増殖につながったりするので注意が必要です。スーパーで売られている肉は、少なからずドリップが出ている状態です。肉を冷凍するときはペーパータオルなどで水分を拭き取ってから、保存してくださいね。
小分けにして冷凍する
肉を冷凍するときは、小分けにしてから冷凍庫に入れると◎。小分けにすることで、冷凍や解凍の時間を短縮することができます。さらに急速冷凍をすると肉のうま味が逃げず、細菌も増殖しにくくなります。あらかじめ1回の調理で使う分量に分けておけば、解凍した肉をその日のうちに使い切れるため、衛生面でも安心です。
しっかり空気を抜く
空気を抜かずに肉を冷凍すると、霜がつきやすくなったり酸化しやすくなったりします。風味を損なう原因にも。保存袋や保存容器に入れ替える際に、ぴったりラップに包んで空気を抜くひと手間で肉のおいしさを保ちながら冷凍することができます。
肉を上手に解凍するコツは?
冷凍庫から出したあと、調理するまでの時間によって最適な解凍方法は異なります。
調理するまでに余裕があるなら!流水で解凍する
冷凍した肉を調理するまで少し時間があるときは、ボウルなどに入れて、流水で解凍するのがおすすめです。急いでいるときは40度くらいのぬるま湯でもOK。ただし、冷水で解凍するよりも、ドリップは出やすくなります。周囲の水が入らないよう密閉できる保存袋に入れ、重しをのせて肉が浮かないようにするのがポイント。重しはペットボトルに水を入れたものが手軽で使いやすいですよ。
おいしくじっくり解凍したいなら!冷蔵庫で解凍する
翌日、冷凍保存した肉を使う予定があるなら、事前に冷蔵庫に移しておくといいですね。解凍するまでに時間はかかりますが、ゆっくり解凍できるのでドリップが出にくいというメリットがあります。より安全性を重視するなら、冷蔵庫の中でも温度が低いチルド室を活用するのがおすすめです。
急いでいるときにおすすめ!電子レンジで解凍する
電子レンジの解凍機能を使う方法も、手軽に早くできるのでおすすめです。ただしムラができやすいので、時々裏返したり位置を変えたりしてこまめに解凍具合を確認しながら行うのが大切です。
肉を冷凍保存・解凍するときのNG行動は?
肉を冷凍保存・解凍するときはおいしさを保つことに意識が向きがちですが、生の肉を扱うので衛生面にもしっかり注意を払いたいところ。肉をおいしく、安全に冷凍・解凍する際のNG行動をご紹介します。
肉をパックのまま冷凍する
肉を購入したときのパックの状態で、冷凍してしまう方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。しかしパックのまま冷凍すると、空気に触れた状態でドリップがついたまま保存することになります。またパックの肉を一度に使い切れないと、もう一度冷凍庫に戻すことにもなりかねないので注意してください。
長期間冷凍する
肉を冷凍することで、冷蔵庫に入れておくよりも保存期間がのびるのは事実です。しかし、長い期間保存しすぎると霜がつく要因となり風味を損なうことに。肉を冷凍する際は、1か月以内に使い切るようにしてください。保存袋などに肉の種類と冷凍庫に入れた日付を書いておくと安心です。
常温で解凍する
肉を常温で解凍する方法は、衛生面の観点からおすすめできません。常温で解凍すると、先に肉の表面だけが生の状態に戻ってしまうため細菌が繁殖する原因に。またドリップも流出しやすくなるので、風味も損なわれてしまいがちです。
解凍した肉を再度冷蔵・冷凍保存する
解凍した肉は必ずその日中に使い切るようにしてください。解凍後に余った肉を冷蔵保存したり、再度冷凍したりすることを繰り返すと、細菌が増殖する原因となります。また、解凍と冷凍を繰り返すことで肉の繊維が壊れてしまい、風味が損なわれることも。肉を冷凍・解凍する場合は、解凍してすぐに使い切ることが鉄則です。
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肉を保存する際は、冷凍するとき・解凍するときにそれぞれコツがあります。おいしさを保つのはもちろん、衛生面にも気を配りながら上手に活用できるとよいですね。