いなせなボラの二色刺身
∩・∀・)こんにちは~筋肉料理人です!
皆様、お元気ですか~
シルバーウイーク終盤、皆さん、如何お過ごしでしょう。私は相変わらず料理三昧&パソコンに向かう、筋トレ!な毎日を送っています。毎日料理してるんで、近場のスーパーに歩いて通ってますが、週に何度かは車で魚の品揃えが良いスーパーに行きます。そんな時、安くて珍しい魚があればそれを買いますが、目ぼしいのがない時は先週、記事にしたヤズや、今日、紹介するボラをよく買ってきます。どちらもお安くて財布に優しく、しかも美味しいからです。
ボラ
ボラ(鯔)は白身の魚で沿岸から河口域、時には川を遡ってくる身近な白身の魚です。河口域に住んでるので、戦後、高度成長期に沿岸域が汚染されてた時に臭い魚ってイメージがつき、今もそのイメージが残っていますが、もともとは白身の高級魚だったそうです。今は公害対策がしっかりしてるので、その昔同様、美味しく食べることが出来るようになったようです。(それでも居住域の違いで臭いのもいるらしい)
一度ついたイメージはなかなか取れないのか、こちら佐賀や福岡南部では有明海産の刺身用の鯔、体長50cm位のものが500円前後で売ってます。これで6人分くらいの刺身が取れるので、先週、記事にしたヤズ同様に刺身好きの庶民には嬉しい魚です。
魚屋さんでは上のような状態で売ってます。首を折ってるのは血を抜くためで、生きてるのを血抜きすることで臭みを抜いています。この状態でしかもエラが赤々とした鯔が500円で買えるのは嬉しいです。その上、こちらの魚屋さんでは無料でこれを三枚にしてもらえます。あらは煮付け用にって言えば切ってもらえるので、500円で刺身6人分とあら煮を作れます。
こんな感じで首を折ってあるボラは普通に刺身にして十分、美味しいのですが、今回は軽く酢締めした刺身と漬けにしました。漬けはヤズの漬けと同じで、酢締めの方はガリ酢(甘酢生姜の酢)と日本酒を1:1で混ぜ、サクにしたボラを10分程漬けて締めました。しめ鯖のように塩で水出しはしていません。この方法だと表面だけが軽く酢でしまった状態になり、臭みを消してあっさり食べられます。
軽く酢締めしたボラと漬けにしたボラを上の写真のように盛りつけました。最初にミョウガをせん切りしたものを右奥に盛り、大葉を立てかけて手前にボラの酢締めを盛りつけてます。その後にボラの漬け刺身を盛りつけたのですが、本当は漬けを小皿に入れてのっけようと思ってましたが、小皿を置くのに場所の形が合わなくなっちゃって、仕方なく大葉を受け皿にして盛りつけています。。。
酢締め刺身はミョウガと一緒にわさびしょう油で食べ、漬けの方はわさびをつけたり、海苔をちらして食べるのも美味しいです。
最初はビールを片手に(金麦75です)つまみ、その後はハイボール、焼酎、ウイスキーの水割り、何でも合います。シルバーウイークの晩酌なので夜遅くまでビデオを観ながら飲んでました。(ちなみに観てたのは千と千尋、ハウル、紅の豚、録画しといたやつ、何度目でしょう)
夏が終わって秋になり、冬になって寒くなるとボラは「寒ボラ」と呼ばれるようになり、この時期のボラは臭みが少なく脂が乗って美味しくなるとされ、にわかに値段も上がります。今の時期に刺身を沢山食べたい時、ボラやヤズのような魚は庶民に嬉しい魚です。
それと余談ですがタイトルを「いなせなボラの二色刺身」としました。「いなせな」の意味は江戸時代の魚河岸の若者たちの間で流行した髪型に由来するそうで、その髪型がボラの若魚の背びれと背中の青々とした色に似てたんだそうです。ボラの若魚のことをイナと言うのでイナの背中、「イナセ」に似た髪型をしていたんですね。魚河岸の若者だから威勢がよくかっこいい!そこで「いなせな」の意味が「威勢のいい」「かっこいい」「きっぷがいい」「粋な」になったそうです。私的にはボラの刺身を味を変えて刺身にすることで、鯔背な粋な刺身にしてみた!つもりです(^_^;)
ボラですが捌きやすい魚です。自分でさばいてみたいって方は下の動画を参考にどうぞ。衛生上の注意点はこちら→「いさきの捌き方と刺身」をどうぞ。